愛犬にハツを与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
ハツがドッグフードの原材料として使用されることはまれですが、私たち人間は焼き鳥屋さんなどでハツを目にすることがあるのではないでしょうか。そして、中にはハツを愛犬に与えたいと考えている人もいると思います。
そこで、この記事では「犬にハツを与えるときに必要な知識」について解説していきます。
犬にハツを食べさせても問題はない
冒頭でも触れたように、ワンちゃんにハツを与えても問題はありません。
そもそもハツとは、ホルモンの一種で心臓を食べる時に指す言葉です。
ハツの語源は、心臓を英語予備にした時の「heart(ハート)」からきており、これが徐々に訛りを帯びて「ハツ」と呼ばれています。
ワンちゃんに与えているハツには、鶏をはじめ、豚や牛の3種類が主流です。
ハツには、レバーと同じくビタミンや亜鉛、鉄分などのミネラル成分が豊富に含まれているほか、レバーよりも脂質が少ないため、肥満気味の子や心臓が弱い子へのおやつに最適です。
ハツから得られる効果効能
ハツは、肉類の中でも高カロリーな部位になりますが、脂質が低いという特徴を有しています。
加えて、成長に欠かせない動物性タンパク質や鉄分、亜鉛などのミネラル成分、ビタミンB群などの成分も豊富に含んでいるため、ワンちゃんの健康維持にも一役買っています。
また中国の薬膳には、「同物同治」という言葉があります。
その言葉には、身体の不調を治すには、調子が悪い部位と同じ部位を食べるという意味が込められています。
その証拠として、ハツには、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らして血行を良くしてくれるタウリンが豊富に含まれています。
つまり、ハツは心臓が弱っている子や肥満気味の子の健康改善につながる食材として与えられます。
ハツに含まれている栄養成分
以下は、牛から採れるハツに含まれている栄養成分の含有量になります。
成分名 | 成分量(100gあたり) |
---|---|
水分 | 74.8g |
たんぱく質 | 16.5g |
脂質 | 7.6g |
鉄分 | 3.3㎎ |
亜鉛 | 2.1㎎ |
銅 | 0.42㎎ |
ビタミンB1 | 0.42㎎ |
ビタミンB2 | 0.9㎎ |
ビタミンB12 | 12.1μg |
ナイアシン | 5.8㎎ |
パントテン酸 | 2.16㎎ |
[出典:食品成分データベース(文部科学省)] たんぱく質は三大栄養素のひとつであり、生きていく上で特に重要な栄養素です。血液や筋肉などの体をつくる主要な成分であり、体内で酵素など生命時に欠かせない物質にも変換されます。そして、エネルギー源になることもあります。 鉄分は血液のヘモグロビンの中に含まれ、酸素を運ぶために必要です。また、エネルギーを作り出すためにも必要です。 亜鉛は体内で作り出すことができないため、食事で摂取する必要があります。 そして、亜鉛には体内のさまざまな働きをサポートして正常に保つ役割があります。具体的には味覚を正確に保ったり、免疫力を向上させたり、新陳代謝を活性化させたり、毛並みや肌の健康を保ったり、抗酸化作用を活性化したりします。 ビタミンB1は糖質からエネルギーを生産したり、皮膚や粘膜の健康を保つのを助けたりする役割があります。ビタミンB1が欠乏すると食欲がなくなったり、疲れやすくなったりします。 ビタミンB2は主に皮膚や粘膜の健康を保つのに役立つビタミンです。代謝を支える重要な役割を持っています。活発に運動する犬ほどたくさんのビタミンB2が必要になります。 ビタミンB12は葉酸と協力して赤血球の中に含まれているヘモグロビンを作るのに役立っています。また、脳からの指令を体全体に伝える神経を正常に保つ効果もあります。 ナイアシンはビタミンB群の仲間です。そして、ナイアシンは細胞で糖質や脂質やたんぱく質からエネルギーを作り出すときに役立ちます。また、皮ふや粘膜の健康を維持する役割もあります。 タウリンの一番大きな働きは肝臓の働きを活発にすることです。また、他にも血液中のコレステロールや中性脂肪を減らしたり、血圧を正しく保ったり、肝臓の解毒能力を強化したりする効果があります。 ワンちゃんの成長や健康維持に欠かせない栄養成分を含んでいるハツですが、与え方次第では、体調を崩してしまったり、健康を害してしまう恐れがあります。 ここでは、ワンちゃんにハツを与える時に気を付けることを2つ紹介します。 冒頭でも紹介したように、ハツは低脂質な部位ですが、100gあたり約207kcalと非常に高いカロリー数を有しています。 低脂質という特徴からワンちゃんに与えすぎると、必要以上のカロリーを摂取して肥満の原因に繋がる可能性があります。 肥満防止を目的に与えていたにもかかわらず、与えすぎで肥満の原因を作ってしまっては本末転倒です。 なので、ハツをワンちゃんに与えるときは、おやつや普段与えているドッグフードの副菜として与えるのが理想的です。 元来肉食であるワンちゃんにハツなどの肉類を与えるときは、生の状態で与えるのがいいと思っている飼い主が少なからずいらっしゃいます。 しかし、生ハツを含め、あらゆる肉類には細菌や寄生虫などが潜んでいる恐れがあります。 仮に生ハツをワンちゃんに与えてしまうと、細菌や寄生虫による食中毒を発症し嘔吐や下痢を繰り返してしまう可能性があります。 感染症及び食中毒予防として、ワンちゃんに生ハツを与えてはなりません。 ワンちゃんにハツを与えるときは、1~2cm幅にカットして加熱処理を施してから与えるようにしましょう。 加熱処理を施してあげることで、ハツに潜んでいる細菌や寄生虫による感染症や食中毒の予防に繋がります。 また加熱処理の方法については、ワンちゃんの好みに合わせて処理してあげるのがベストですが、ハツを焼くときは、オリーブオイルなどで加熱してあげるのがベストです。 加えて、塩などの味付けは不要です。 使用する調味料の中には、ワンちゃんにとって有毒な成分が含まれている恐れがあるためです。 冒頭でも紹介したようにワンちゃんにハツを与えても問題はありません。 ハツは、普通の肉類とは違った味わいと食感が楽しめるので、ワンちゃんのおやつや副菜として与えても大丈夫です。 またハツには、心臓の働きを改善してくれる働きや、疲労回復効果が見込めるビタミンB群を含んでいますが、非常にカロリーが高い食材でもあります。 また生ハツには、感染症や食中毒を引き起こす細菌や寄生虫が潜んでいます。 ワンちゃんにハツを与えるときは、必ず加熱処理を施してから与えるようにしましょう。 ドッグフードの達人では、160種類以上のドッグフードを5点満点で評価したうえで、S〜Eランクでランクづけしています。 最もおすすめなのは、「Sランク」のドッグフードです。 A〜Eランクの商品とも比較したうえで、愛犬にぴったりなドッグフードを見つけましょう。➀たんぱく質
➁鉄分
➂亜鉛
➃ビタミン1
➄ビタミンB2
➅ビタミンB12
➆ナイアシン
➇タウリン
犬にハツを与える時に気を付けること
与えすぎで肥満の原因になる
生ハツには感染症リスクがある
犬にハツを与える方法
犬にハツを与える時は必ず加熱処理を施すこと
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