愛犬に舞茸(まいたけ)を与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
ドッグフードに舞茸が含まれていることはまれですが、舞茸はとても身近な食材です。なので、犬に舞茸を与えたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では「犬に舞茸を与えるときに必要な知識」について解説していきます。
犬に舞茸を食べさせても大丈夫
ワンちゃんに舞茸を与えても問題はなく、健康にいい効果をもたらしてくれます。
舞茸には、食物繊維やビタミンB群、カリウム、銅、セレンなど、多くの栄養素を含んでいます。
これらの栄養素は、ワンちゃんの健康をサポートすると同時に、消化系の健康、神経機能、骨格の健康を維持するのに役立ちます。
また、舞茸に含まれる抗酸化物質は、ワンちゃんの体の抗酸化能力を高め、炎症や老化の進行を遅らせる可能性があります。
ただし、健康にいい舞茸も与え方次第では、危険な食べ物になります。
特に生の状態で舞茸を食べさせると、細菌や寄生虫に感染してしまう恐れがあります。
また、加熱処理を施した後の味付けも不要です。
塩や醤油は、塩分の過剰摂取になるほか、ニンニクや玉ねぎなど、使用した食材の中に中毒成分を含むものが混入している可能背があります
ワンちゃんの健康を支えるという目的で与えるので、適用量を守りながら、普段与えているドッグフードに混ぜて与えるのが無難です。
舞茸から得られる効果・効能
舞茸には水分が豊富に含まれているため、水分補給としても適しています。
舞茸は水分を吸収する能力が高いので、ゆでてあげたりすると、さらに効率的に水分補給をすることができます。
また、食物繊維も豊富なので、腸内環境を整えてくれる効果も期待できます。
そして、舞茸に含まれているナイアシンはコレステロールを減らしてくれる上、舞茸は低カロリーです。そのため、舞茸はダイエットに効果的です。
また、ビオチンが毛並みや皮ふの健康維持を助けてくれます。
舞茸に含まれている栄養成分
舞茸に含まれている主な栄養素は以下の通りです。
成分名 | 成分量(100gあたり) |
---|---|
水分 | 92.7g |
炭水化物 | 4.4g |
食物繊維 | 3.5g |
ビタミンB1 | 0.09㎎ |
ビタミンB2 | 0.19㎎ |
ナイアシン | 5㎎ |
ビオチン | 24μg |
ビタミンD | 4.9μg |
カリウム | 230㎎ |
亜鉛 | 0.7㎎ |
[出典:食品成分データベース(文部科学省)] 舞茸の約93%は水分で構成されています。そのため、舞茸は犬の水分補給としても適しています。 食物繊維には腸内環境を整える作用があります。具体的には、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌や毒素を排出してくれます。 ビタミンB1は糖質からエネルギーを生産したり、皮膚や粘膜の健康を保つのを助けたりする役割があります。ビタミンB1が欠乏すると食欲がなくなったり、疲れやすくなったりします。 ビタミンB2は主に皮膚や粘膜の健康を保つのに役立つビタミンです。代謝を支える重要な役割を持っています。活発に運動する犬ほどたくさんのビタミンB2が必要になります。 ナイアシンはビタミンB群の仲間です。そして、ナイアシンは細胞で糖質や脂質やたんぱく質からエネルギーを作り出すときに役立ちます。また、皮ふや粘膜の健康を維持する役割もあります。 ビオチンとはビタミンB群の一種で、ビタミンB7と呼ばれることもあります。そして、ビオチンには酵素の働きを助け、皮膚炎を予防する効果があります。 ビタミンDは小腸や腎臓でカルシウムとリンの吸収を促進し、血液の中にあるカルシウムの量を調整します。そして、頑丈な骨をつくる働きもあります。 カリウムは体内で水分の調整を行っています。体内で増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きもあります。また、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割も持っています。 βグルカンはキノコに多く含まれています。そして、βグルカンには免疫機能を高めてがん細胞の増殖を抑えたり、抗がん剤の効果を高めたり、抗がん剤の副作用を抑えたりする効果があります。 そして、キノコの中でもマイタケには多くのβグルカンが含まれています。その上、マイタケに含まれているβグルカンは効果も強力です。 ワンちゃんに舞茸を食べさせても、問題はありません。 しかし、舞茸を与えすぎると、栄養が偏ってしまう恐れがあります。 ここでは、ワンちゃんに舞茸を食べさせるときに気を付けることをいくつか紹介します。 舞茸には食物繊維が豊富に含まれています。 そのため、与えすぎてしまうと消化不良になり、便秘などの原因になってしまう可能性があります。 また、水分も豊富なので、下痢になってしまうかもしれません。 舞茸は食物繊維が多く含まれており、犬にとって消化の難しい食べ物です。そして、生だと食物繊維がかたくて消化に悪いです。 人間も生の舞茸を食べることはないと思いますが、犬にも生の舞茸は与えないようにしましょう。 舞茸はあまり長い間もたない食べ物です。できるだけはやく食べきるようにしましょう。 そして、その日のうちに食べきれない場合には冷凍してしまうのがおすすめです。 人間が食べるときにもそうですが、犬に舞茸を与えるときにも、できるだけおいしいものを与えたいですよね。そこで、この項ではおいしい舞茸の選び方について解説したいと思います。 おいしい舞茸の基準は2つあります。 まず1つ目は、肉厚で弾力があることです。 次に2つ目は、じくが白くてかさが濃い茶色であることです。つまり、じくとかさの色の差が大きいもののほうがおいしいのです。 そして3つ目は、かさが密集していることです。 ワンちゃんに舞茸を与える際の適量は、そのワンちゃんの大きさや健康状態によります。 原則として、舞茸をワンちゃんに与えるときは、全体の食事量の10%以下に留めましょう。 例えば小型ワンちゃんの場合、1回につき1~2片の舞茸が適用量です。 一方、中型ワンちゃんや大型ワンちゃんの場合は、3~4片、あるいは、それ以上を与えても問題ありません。 ただし、舞茸を初めてワンちゃんに与える場合や、そのワンちゃんが特定の食物に対して敏感な場合は、少量から始めて、その反応を観察しましょう。 もしも、ワンちゃんが舞茸を食べて嘔吐や下痢、皮膚の発疹などのアレルギー症状を示す場合は、すぐに舞茸の供給を停止し、獣医師に連絡しましょう。 また、老ワンちゃんや持病を持つワンちゃんなど、特別な食事制限が必要なワンちゃんに舞茸を与える前には、必ず事前に獣医師に相談してから与えるようにしましょう。 舞茸は生では与えず、必ず加熱してから与えるようにしましょう。 生の舞茸は消化が難しいからです。 ちなみに、加熱する方法としては炒めることや茹でることなどがあげられます。そして、加熱した後には必ず細かく切って与えるようにしましょう。そうしないと、消化されずにそのまま出てきてしまう可能性があります。 そして、与える量の目安は1日当たりの摂取カロリーの10%程度です。 これを超えると与えすぎになってしまいます。 ワンちゃんに舞茸を食べさせても、問題はありません。 舞茸には、食物繊維が豊富に含まれているので、便の通りが悪く、腸内環境が荒れているワンちゃんの健康改善に最適な食材です。 ただし、舞茸はしめじや椎茸と同じキノコ類に属します。 生の舞茸には、細菌や寄生虫が潜んでいる恐れがあるので、生食で食べさせるのは非常に危険です。 感染予防の一環として、必ず、茹でるか食物湯などで炒めるかなどの加熱処理を施してから与えるようにしましょう。 ドッグフードの達人では、160種類以上のドッグフードを5点満点で評価したうえで、S〜Eランクでランクづけしています。 最もおすすめなのは、「Sランク」のドッグフードです。 A〜Eランクの商品とも比較したうえで、愛犬にぴったりなドッグフードを見つけましょう。➀水分
➁食物繊維
➂ビタミンB1
➃ビタミンB2
➄ナイアシン
➅ビオチン
➆ビタミンD
➇カリウム
➈βグルカン
犬に舞茸を食べさせるときに気を付けること
与えすぎは消化不良の原因になる
生の舞茸には細菌・寄生虫が潜んでいる
舞茸は日持ちしない
おいしい舞茸の選び方
犬に舞茸を食べさせてもいい適用量
舞茸の与え方
犬に舞茸を食べさせるときはごく少量から与えること
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