愛犬にサーモン(鮭)を与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
サーモンは高級なドッグフードの主原料としてよく用いられている印象があります。また、サーモンは私たちの食卓にもよく登場するので、犬にも与えたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では「犬にサーモンを与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。
サーモン(鮭)の効果効能
サーモンは高たんぱく低カロリーの食材です。そして、ビタミンが豊富に含まれています。また、アスタキサンチンも含まれており、これは強い抗酸化作用を持っているため、犬の健康を保ってくれます。
また、血液を正常な状態に保ってくれるDHAやEPAも含まれています。
サーモン(鮭)の栄養成分
サーモン(シロサケ)に含まれている主な栄養素は以下の通りです。
成分名 | 成分量(100gあたり) |
---|---|
水分 | 72.3g |
たんぱく質 | 22.3g |
脂質 | 4.1g |
ビタミンA | 11μg |
ビタミンB1 | 0.15㎎ |
ビタミンB2 | 0.21㎎ |
ビタミンD | 32μg |
ビタミンE | 1.2㎎ |
カリウム | 350㎎ |
[出典:食品成分データベース(文部科学省)] たんぱく質は三大栄養素のひとつであり、生きていく上で特に重要な栄養素です。血液や筋肉などの体をつくる主要な成分であり、体内で酵素など生命時に欠かせない物質にも変換されます。そして、エネルギー源になることもあります。 ビタミンAとはレチノール、レチナール、レチノイン酸の総称です。このうち、ビタミンAの主要な成分であるレチノールには目や皮ふの粘膜を健康に保ったり、細菌などに対する抵抗力を高めたりする働きがあります。また、薄暗いところで視力を保つ働きもあります。 ビタミンB1は糖質からエネルギーを生産したり、皮膚や粘膜の健康を保つのを助けたりする役割があります。ビタミンB1が欠乏すると食欲がなくなったり、疲れやすくなったりします。 ビタミンB2は主に皮膚や粘膜の健康を保つのに役立つビタミンです。代謝を支える重要な役割を持っています。活発に運動する犬ほどたくさんのビタミンB2が必要になります。 ビタミンDは小腸や腎臓でカルシウムとリンの吸収を促進し、血液の中にあるカルシウムの量を調整します。そして、頑丈な骨をつくる働きもあります。 ビタミンEには抗酸化作用があります。抗酸化作用により、さまざまな病気が予防されます。 EPAは血液を正常に保ちます。具体的には血栓をできにくくしたり、高脂血症、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などを予防したりします。 また、DHAには血液を正常に保つほか、脳や神経組織を育てたり、機能を正常に保ったりする働きもあります。 サーモンは適量なら犬によい効果をもたらしますが、与えすぎは良くありません。 犬はもともと陸上の動物を食べていて、魚介類の消化は得意ではありません。そのため、サーモンを一度に与えすぎしてしまうと消化が追い付かなくなってしまい、消化不良になってしまいます。 また、サーモンはたんぱく質源の中では低カロリーですが、肉類であることに変わりはありません。食べすぎると肥満の原因になってしまいます。 生の天然のサーモンにはアニサキスという寄生虫が含まれている場合があります。そのため、サーモンを生で与えるべきではありません。ただ、ふだん私たちが食べている刺身に使われているのは養殖のサーモンであり、これにアニサキスが寄生していることは極めてまれです。 また、天然のサーモンでも適切に処理されているものであれば問題ありません。 ただ、それでも犬に生のサーモンを与えるのはおすすめできません。生のサーモンにはチアミナーゼやアノイリナーゼなどというビタミンB1分解酵素が含まれており、これはせっかく摂取したビタミンB1を分解してしまいます。 これにより、生のサーモンを摂取する生活を続けていると、ビタミンB1が欠乏してしまうのです。ちなみに、ビタミンB1分解酵素は加熱すれば効果を失うため、加熱したサーモンなら犬に与えても問題ありません。 サーモンには細かい骨がついていることがあります。これを取り除かないまま犬に与えてしまうと胃腸やのどなどに刺さってしまうかもしれません。 そのため、犬にサーモンを与えるときには細かい骨を取り除くようにしましょう。 サーモンの皮にはコラーゲンが豊富に含まれています。そして、コラーゲンには関節のすべり良くしてくれる効果があります。 ただ、皮は噛み切るのが難しいので、細かく刻んで与えるのがおすすめです。 白子とは、魚類の精巣を食材にするときの呼び名です。そして、サーモンの白子の80%は水分であり、15%はたんぱく質です。他には脂質や炭水化物やナトリウムなどが含まれています。 そして、白子は犬が食べても問題ありません。 サーモンは何も味付けをせずにゆでたり蒸したりするのがおすすめ➀たんぱく質
➁ビタミンA
➂ビタミンB1
➃ビタミンB2
➄ビタミンD
➅ビタミンE
➆DHA・EPA
サーモン(鮭)の注意点
与えすぎに注意!
生のサーモンに注意!
骨に注意!
皮や白子は与えても大丈夫?
皮
白子
サーモン(鮭)の与え方
そして、犬にとっては味付けが濃すぎるため、人間用の鮭料理は犬に与えないようにしましょう。
ちなみに、与える量は1日の食事量の20%くらいが適量です。
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