ドッグフードの原材料と成分

犬に「パイナップル」を与えるときの全知識|食べてもいい?

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愛犬にパイナップルを与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。

ドッグフードにパイナップルが含まれていることはないと思いますが、パイナップルは私たちも良く知っている果物です。食べることも多いフルーツなのではないでしょうか。なので、愛犬にもパイナップルを与えたいと考えている人もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事では「犬にパイナップルを与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。

パイナップルの効果効能

パイナップルには食物繊維が豊富に含まれています。そのため、便秘の予防に役立ちます。また、パイナップルに含まれているブロメリンにはたんぱく質の消化を助ける作用があるので、腸内環境を整えるのに役立ちます。

また、ビタミンCによるアンチエイジング効果も見込めます。

そして、パイナップルには水分が豊富に含まれているため、パイナップルは水分補給としても適しています。

パイナップルの栄養成分


パイナップルに含まれている主な栄養素は以下の通りです。

成分名成分量(100gあたり)
水分85.2g
炭水化物13.7g
食物繊維1.2g
ビタミンB10.09㎎
ビタミンB60.1㎎
βカロテン37μg
ビタミンC35㎎
葉酸12μg
カリウム150㎎
マグネシウム14㎎
鉄分0.2㎎
マンガン1.33㎎

[出典:食品成分データベース(文部科学省)]

➀水分

パイナップルの約85%は水分で構成されています。そのため、パイナップルは犬の水分補給としても適しています。

➁炭水化物

炭水化物は脂肪やたんぱく質と並んで三大栄養素のひとつです。犬は人間と比べて必要な炭水化物の量が少ないですが、決して不要なわけではありません。

そして、炭水化物は犬の体内で主にエネルギー源として利用されます。また、すぐ使わない分は体脂肪として蓄積されます。

➂食物繊維

食物繊維には腸内環境を整える作用があります。具体的には、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌や毒素を排出してくれます。

➃ビタミンC

コラーゲンの合成を助け、皮ふや毛並みを整えてくれます。また、ストレス解消や免疫力の強化などにも有効です。

➄カリウム

カリウムは体内で水分の調整を行っています。体内で増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きもあります。また、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割も持っています。

➅鉄分

鉄分は血液のヘモグロビンの中に含まれ、酸素を運ぶために必要です。また、エネルギーを作り出すためにも必要です。

➆マンガン

マンガンはさまざまな酵素の構成成分になったり、さまざまな酵素を活性化したりします。具体的には糖質や脂質を代謝するために働く酵素や抗酸化作用のある酵素などの構成成分になっています。また、骨の形成にも関与しています。

➇ブロメリン

ブロメリンはたんぱく質分解酵素です。名前の通りたんぱく質を分解するので、胃腸の働きを助け、調子を整える効果が期待できます。

パイナップルの注意点

アレルギーに注意!

世の中にあるあらゆる物質はアレルゲンになる可能性があります。そのため、パイナップルの場合もアレルギーには注意する必要があります。

パイナップルをはじめて与える場合、少量を与えるべきでしょう。

そして、嘔吐、下痢、かゆがる、発疹などアレルギーと思われる症状が出た場合には、パイナップルアレルギーを疑ったほうがいいかもしれません。

与えすぎに注意!

パイナップルには食物繊維が豊富に含まれています。そのため、パイナップルを与えすぎてしまうと消化不良の原因になってしまいます。

また、水分も豊富なので、与えすぎると下痢になってしまう可能性もあります。

そして、パイナップルには糖分も豊富に含まれています。食べすぎると糖分のとりすぎになってしまい、肥満や歯周病や糖尿病の原因になってしまうかもしれません。

芯に注意!

パイナップルの芯を食べる人はいないと思いますが、犬にも与えてはいけません。パイナップルの芯はとてもかたいため、犬が食べるとうまく消化できず、嘔吐や下痢や腸閉塞などの原因になってしまう可能性があります。

もし腸閉塞になってしまったら、手術をしなければなりません。

皮に注意!

パイナップルの皮にはとげがあり、とても危険です。犬には与えないようにしましょう。犬にパイナップルを与えるなら、実だけをカットして与えましょう。

ブロメリンに注意!

ブロメリンにはたんぱく質を分解する効果がありますが、犬の口の粘膜にもたんぱく質はあります。そのため、ブロメリンを含む食品を食べると口の粘膜のたんぱく質が分解されて粘膜が傷つけられてしまいます。

そして、パイナップルに含まれているクエン酸が刺激になって口の中がピリピリするかもしれません。

ブロメリンによる粘膜のたんぱく質の分解はそこまで問題ないものですが、口の中のピリピリは犬が嫌がるかもしれません。犬が嫌がった場合には、無理にパイナップルを与えないようにしましょう。

ワルファリンとの飲み合わせが悪い

血栓を予防する薬であるワルファリンを飲んでいる犬の場合、パイナップルを与えるべきではありません。

もしワルファリンを飲んでいる犬がパイナップルを食べてしまうとワルファリンの効果が出すぎてしまい、出血しやすくなってしまう可能性があります。

加工品に注意!

パイナップルの加工品の中には、与えてもいいものと、与えるべきではないものがあります。それぞれ見ていきましょう。

パイナップルジュース

市販のパイナップルジュースには砂糖が多く含まれているため、犬に与えるのはおすすめできません。

ただ、ミキサーでパイナップルをジュース状にして犬に与えるのは問題ありません。それどころか、消化や吸収に良くなるので、おすすめの与え方です。

パイナップルの缶詰

パイナップルの缶詰はパイナップルを砂糖やシロップに漬けて作られていることが多いです。そのため、パイナップルの缶詰は犬に与えるべきではありません。

パイナップルのドライフルーツ

パイナップルのドライフルーツは水分が抜けている分、成分が凝縮されています。そのため、少し与えるだけで食べすぎになってしまいます。

そして、パイナップルのドライフルーツは表面に砂糖がコーティングされている場合もあります。その場合には犬に与えるべきではありません。

また、パイナップルをただ乾燥させて作ったドライフルーツは水分を含むと膨張します。そのため、大量に食べると胃の中で膨らんでしまい、吐き気の原因になってしまいます。

パイナップルのドライフルーツを与えるなら、砂糖が含まれていないものを少量だけにしましょう。

パイナップルのカットフルーツ

パイナップルのカットフルーツは、切っただけで加工されていないなら与えても問題ありません。

パイナップルの与え方


パイナップルは初めて与えるときにはごく少量にしましょう。犬によっては少ない量でも消化不良が起こってしまう可能性があります。だんだん量を増やしていきましょう。

そして、パイナップルは大きなサイズで与えてしまうと、丸呑みしてのどに詰まらせてしまう可能性があります。パイナップルは実がかたくて消化に悪いため、小さくカットしてから与えるべきでしょう。特に、初めて与えるときには粗いみじん切りくらいのサイズで切るといいでしょう。

そして、パイナップルは人間も生で食べることが多いと思いますが、犬に与える場合にも生がおすすめです。肉料理のトッピングとして生のパイナップルをつけるのもいいでしょう。ブロメリンが肉のたんぱく質の消化を助けてくれます。

そして、パイナップルは水分が多いため、夏に与えるのがもっともおすすめできます。

 

ちなみに、夏の暑い時期にはアイス代わりにパイナップルを凍らせて与えるのもおすすめです。ただ、犬が冷たいものを食べるとおなかがびっくりして下痢の原因になってしまうかもしれないので、少し溶けたくらいで与えるのがいいかもしれません。

また、犬が生のパイナップルの刺激を嫌がるなら、加熱してもいいでしょう。加熱するとブロメリンの効果が失われるので刺激はなくなりますし、柔らかくなるので消化にも良くなります。

そして、1日に与える量の目安は人間の一口大くらいです。これは重さにすると15g~20gくらいです。多くても1日の摂取カロリーの10%は超えないようにしましょう。

パイナップルは食糞防止に効果的?

パイナップルは食糞防止に効果的であるといううわさがありますが、これは部分的には正解です。

パイナップルを食べると糞のpHが変わって犬にとっておいしいものではなくなる可能性があります。

また、食糞の原因のひとつに酵素の欠乏がありますが、その場合にはパイナップルを食べると酵素が補給され、食糞をしなくなります。

ただ、食糞の原因にはさまざまなものがあります。パイナップルを与えたからといって改善されない場合も多くあるので、期待のしすぎは禁物でしょう。食糞が起こった場合には獣医に相談するのがおすすめです。

きなこ
きなこ
パイナップルは便秘を防止したり、腸内環境を整えたりするのに役立ちます。
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