犬に「鶏肉」を与えるときの全知識|生であげてもいい?

ドッグフードの原材料/成分

愛犬に鶏肉を与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。

鶏肉はドッグフードの主原料として用いられることが多くあります。また、身近な食材なので愛犬に与えたいと考えている人も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では「犬に鶏肉を与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。

鶏肉の効果効能

鶏肉の特徴は部位によって異なりますが、全体としては高たんぱく低カロリーでヘルシーな肉になっています。脂肪の多くは皮についているので、皮を取り除けば、さらにヘルシーな肉になるでしょう。

値段が比較的お手頃なのもうれしいポイントです。

鶏肉の栄養成分

鶏肉(手羽・皮つき)に含まれている主な栄養素は以下の通りです。

成分名 成分量(100gあたり)
たんぱく質 19.5g
水分 62.6g
脂質 17.2g
ナトリウム 31㎎
リン 120㎎
カリウム 190㎎
ビタミンA 72μg
ビタミンB1 0.05㎎
ナイアシン 7.9㎎

[出典:食品成分データベース(文部科学省)]

➀たんぱく質

たんぱく質は三大栄養素のひとつであり、生きていく上で特に重要な栄養素です。血液や筋肉などの体をつくる主要な成分であり、体内で酵素など生命時に欠かせない物質にも変換されます。そして、エネルギー源になることもあります。

➁ナトリウム

ナトリウムはカリウムとともに体内の水分バランスなどを維持しています。また、栄養素の吸収や輸送、血圧の調整などにも関与しています。また、ナトリウムは胆汁、膵液、腸液などの原料でもあります。

➂リン

85%のリンは体内でカルシウムやマグネシウムと一緒に骨や歯を作る成分になっています。また、15%は筋肉や脳や神経などに存在し、エネルギーを作り出すのに役立ちます。

ただ、リンはとりすぎてしまうとカルシウムを奪ってしまい、骨が弱くなってしまいます。また、腎臓の負担にもなります。

➃カリウム

カリウムは体内で水分の調整を行っています。体内で増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きもあります。また、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割も持っています。

➄ビタミンA

ビタミンAとはレチノール、レチナール、レチノイン酸の総称です。このうち、ビタミンAの主要な成分であるレチノールには目や皮ふの粘膜を健康に保ったり、細菌などに対する抵抗力を高めたりする働きがあります。また、薄暗いところで視力を保つ働きもあります。

➅ナイアシン

ナイアシンはビタミンB群の仲間です。そして、ナイアシンは細胞で糖質や脂質やたんぱく質からエネルギーを作り出すときに役立ちます。また、皮ふや粘膜の健康を維持する役割もあります。

鶏肉の注意点

アレルギーに注意!

世の中にあるあらゆる物質はアレルゲンになる可能性があります。そのため、鶏肉の場合もアレルギーには注意する必要があります。そして、鶏肉は犬にとって食べる機会が多い肉なので、鶏肉アレルギーを持っている犬もそこそこいます。

鶏肉をはじめて与える場合、少量を与えるべきでしょう。

そして、嘔吐、下痢、かゆがる、発疹などアレルギーと思われる症状が出た場合には、鶏肉アレルギーを疑ったほうがいいかもしれません。

与えすぎに注意!

鶏肉は高たんぱく低カロリーでヘルシーな肉ですが、脂質が含まれていることに変わりはありません。そのため、食べすぎると肥満の原因になってしまいます。

また、一度に食べすぎると消化が追い付かなくなり、下痢や便秘の原因になってしまいます。

生の鶏肉に注意!

生の鶏肉には寄生虫や細菌が含まれている可能性があります。具体的には、サルモネラ菌などのリスクがあります。そのため、鶏肉は必ず加熱してから与えるべきでしょう。

人間用に味付けされた鶏肉に注意!

人間用に味付けされた鶏肉を犬に与えてはいけません。なぜなら、人間用に味付けされた鶏肉には玉ねぎやナツメグなど、犬へ絶対に与えてはいけない食べ物が含まれている可能性があるからです。

このような鶏肉を食べてしまった場合には、獣医師などに相談するべきでしょう。

鶏肉の骨に注意!

加熱した鶏肉の骨はもろく、縦に割れやすいという特徴があります。そのため、犬に骨付きの肉を与えてしまうと、砕けた骨がのどや内臓を傷つけてしまうかもしれません。また、消化されずに腸に残って、腸閉塞になってしまう可能性もあります。その場合には手術をするしかありません。

なので、犬に骨付きの鶏肉を与えるべきではありません。

鶏料理に注意!

鶏肉を使った料理の中には、与えてもいいものと、与えるべきではないものがあります。それぞれ見ていきましょう。

鶏の唐揚げ・チキンナゲット

鶏肉に限らず、揚げ物を犬に与えるべきではありません。なぜなら、揚げ物には脂肪が多く含まれており、肥満の原因になるほか、膵臓の病気にもつながる可能性があるからです。

鶏のつくね

すべてのつくねがダメというわけではありませんが、つくねはしょうゆやみりんなどで味付けをして、ネギなど犬に絶対に与えてはいけない食材を使って作られていることが多くあります。

そのため、鶏のつくねは絶対に犬へ与えるべきではありません。

鶏肉の部位について

鶏肉にはさまざまな部位がありますが、部位によって特徴が異なります。それぞれ見ていきましょう。

むね肉

むね肉は文字通り、胸の部分の肉です。脂身が少なめでさっぱりした味わいになっています。他の部位よりビタミンB群やナイアシンが多く含まれています。

そして、唐揚げや焼き物など、油を使った料理に用いられることが多いでしょう。

ささみ

ささみは牛や豚で言うヒレの部分の肉です。むね肉の裏側にあります。ささみも脂身が少なく、淡泊な味わいです。そして、たんぱく質が多く含まれていることで知られています。

サラダやあえ物などで用いられることが多いです。

モモ肉

モモ肉は文字通り、鶏のモモの部分の肉です。つまり、足の付け根部分の肉です。モモ肉は筋肉質で食べ応えがあり、脂身も多めです。他の部分よりも鉄分やビタミンB2が多く含まれています。

そして、唐揚げに用いられることが多いでしょう。

鶏の皮には脂身が多く含まれています。また、コラーゲンも豊富です。そして、鶏の皮の用途は焼き鳥や煮物などさまざまです。

せせり肉

せせり肉は鶏の首の部分の筋肉です。一羽から20g~100gほどしか得ることができず、貴重な部位です。身が引き締まっていて、脂身も多いという特徴があります。

手羽

手羽は手羽先、手羽中、手羽元に分けることができます。鶏の羽の部分の筋肉です。コラーゲンが多く含まれています。

レバー

レバーとは、肝臓のことです。鶏のレバーには牛や豚のレバーよりクセがなくて食べやすいという特徴があります。そして、ビタミンAがとても豊富に含まれていて、過剰になりやすいので与えすぎには注意が必要です。

鶏肉の与え方

鶏肉は油を使わずに火を通して犬に与えるといいでしょう。具体的にはゆでたり煮たりしてあげるのがおすすめです。ちなみに、焼くと焦げ目がつき、焦げ目には犬の健康上よくない成分が含まれている可能性があるので、焼くのはおすすめできません。

そして、味付けはしないようにしましょう。人間が使う調味料には犬が絶対に食べてはいけない原料が含まれている場合があります。

ドッグフードの達人
鶏肉はアレルギーがない犬ならヘルシーなたんぱく質源として用いることができます。
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