愛犬に鱈(たら)を与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
鱈はたまにドッグフードのメイン食材として用いられていることがあります。また、身近な魚なので犬に与えてもいいのか気になっている人もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では「犬に鱈を与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。
鱈ってどんな魚?
鱈はタラ目タラ科のタラ亜科に属する魚の総称です。タラ亜科に属する魚としては主にマダラ、スケトウダラ、コマイがあげられます。
そして、ただ単に「鱈」と言った場合にはマダラを指していることが多いでしょう。
そんな鱈ですが、漢字に雪が含まれていることから予想できる人もいるかもしれませんが、旬は冬になっています。
そして、鱈は鮮度が落ちやすい魚なので刺身として提供されることは少なく、加熱して食べることが多いでしょう。
そして、鱈は成長すると1m以上になる魚なので1匹のまま売られていることは少なく、切り身として売られていることが多いです。
鱈の効果効能
鱈にはたんぱく質が豊富に含まれており、脂質はかなり少なくなっています。そのため、鱈は犬にとってヘルシーなたんぱく質源であると言えます。
脂質が少ないので食欲が落ちた犬やシニア犬などでも消化しやすい魚になっています。
そして、鱈など白身魚はアレルゲンになりやすいヒスチジンという物質の含有量が少なくなっているので、アレルギーになりにくいという特徴があります。
鱈の栄養成分
鱈に含まれている主な栄養素は以下の通りです。
成分名 | 成分量(100gあたり) |
---|---|
水分 | 80.9g |
たんぱく質 | 17.6g |
脂質 | 0.2g |
ナイアシン | 1.4㎎ |
ビタミンB12 | 1.3μg |
ビタミンD | 1.0μg |
カリウム | 350㎎ |
ヨウ素 | 350μg |
セレン | 31μg |
[出典:食品成分データベース(文部科学省)] たんぱく質は三大栄養素のひとつであり、生きていく上で特に重要な栄養素です。血液や筋肉などの体をつくる主要な成分であり、体内で酵素など生命時に欠かせない物質にも変換されます。そして、エネルギー源になることもあります。 ビタミンB12は葉酸と協力して赤血球の中に含まれているヘモグロビンを作るのに役立っています。また、脳からの指令を体全体に伝える神経を正常に保つ効果もあります。 ビタミンDは小腸や腎臓でカルシウムとリンの吸収を促進し、血液の中にあるカルシウムの量を調整します。そして、頑丈な骨をつくる働きもあります。 からだに取り入れられたヨウ素のほとんどは甲状腺に取り込まれます。そして、甲状腺ホルモンを作る原料になります。そして、甲状腺ホルモンは発達と成長を促進する効果を持っています。 セレンはオスの場合、精子を作る原料になります。また、血管を拡大して血液をサラサラにする働きもあります。 そのため、ヘルシーなたんぱく質源だと言うことができます。 鱈はヘルシーな動物性たんぱく質源ですが、いくらたんぱく質であっても摂取しすぎると臓器に負担がかかってしまいます。 また、鱈を食べすぎるとそれだけでおなかがいっぱいになってしまい、ふだんの食事を食べてくれなくなるかもしれません。 そうなると栄養が偏ってしまいます。 塩鱈とは鱈を塩漬けにしたものです。塩鱈は塩分量が多すぎるので、犬には与えないようにしましょう。 犬が塩分を過剰に摂取してしまうと心臓や腎臓に負担がかかってしまい、さまざまな病気の原因になってしまうかもしれません。 生の鱈にはアニサキスなどの寄生虫が含まれている可能性があります。犬に鱈をあげるときには必ず加熱するようにしましょう。 アニサキスによる食中毒はアニサキスという寄生虫の一種を含む食品を摂取してしまうことで発生します。そして、アニサキスはイカ、サバ、イワシ、サンマ、アジなどの魚介類の内臓に寄生すると言われています。 しかし、内臓を食べていないからといって安心することはできません。アニサキスは寄生している魚の鮮度が落ちてくると内臓から筋肉に移動してしまうからです。 そして、アニサキスが寄生している魚介類を生で食べてしまうとアニサキスが腸壁や胃壁に侵入してしまい、食中毒を引き起こしてしまいます。症状は嘔吐や激しい痛みなどです。 ちなみに、アニサキスは熱に弱いため、煮たり焼いたりするとほぼ死滅します。具体的には60℃以上で1分以上で死滅すると言われています。 また、アニサキスは低温にも弱い寄生虫です。そのため、-20℃で24時間冷凍する方法でも死滅させることができます。 鱈の加工品の中には、与えるべきではないものがあります。 おつまみたら・チーたらはおつまみとして人気がありますが、犬に与えるべきではありません。 人間用のおつまみたら・チーたらは犬にとって塩分が多すぎる上、調味料や保存料なども多く含まれているからです。 せっかく鱈を愛犬に与えるなら、少しでもおいしいものを与えたいですよね。そこで、この項ではおいしい鱈の見わけ方について解説していきたいと思います。 これは魚類全般に言えることですが、もちろんおいしい鱈の第一条件は新鮮であることです。 そして、身に透明感があり、アンモニア臭がしない鱈が新鮮な鱈だと言われています。➀たんぱく質
➁ビタミンB12
➂ビタミンD
➃ヨウ素
➄セレン
鱈の注意点
与えすぎに注意!
塩鱈に注意!
生の鱈に注意!
アニサキス
加工品に注意!
おつまみたら・チーたら
おいしい鱈の見わけ方
鱈の与え方
犬に鱈を与えるときには必ず加熱するようにしましょう。
そして、加熱した後には細かくほぐしたり、すりつぶしたりするといいでしょう。
ちなみに、骨は取れる範囲で取ってあげたほうが無難です。骨がついたまま与えてしまうと、丸呑みしてのどや消化管に詰まったり、刺さったりしてしまうかもしれないからです。
そして、鱈はおやつやトッピング程度として与えるようにしましょう。与える量は一概には言えませんが、一日の摂取カロリーの20%は超えないようにするべきです。
また、初めて与えるときにはごく少量にしましょう。鱈が愛犬の体質に合ってない可能性もありますし、愛犬が鱈に対してアレルギーを持っている可能性もゼロではないからです。
そして、犬用の鱈のおやつも売られているので、それを与えるのもいいと思います。
鱈のおやつは噛み応えがあるのでストレス解消につながりますが、念のためのどに詰まらせないように見守ってあげたほうがいいでしょう。
そして、鱈を中骨ごと干したジャーキーも発売されていますが、生後6か月未満の犬にとってはかたすぎるので、与えるのはやめたほうがいいでしょう。
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