ドッグフードの原材料と成分

ドッグフードの原材料「コーングルテン」についての全知識

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愛犬にコーングルテンが含まれているドッグフードはおすすめできません。

コーングルテンは安いドッグフードによく用いられています。そして、どのような原材料などかよくわからないと思っている人が多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では「犬にコーングルテンをおすすめできない理由」について解説していきたいと思います。

おすすめできない食材

コーングルテンとは、とうもろこしからでんぷんを取り除いたものです。

安価なのでドッグフードに用いられていることがあります。

ただ、コーングルテンはアレルゲンになりやすく、消化に悪く、遺伝子組み換え作物が用いられている可能性もあります。

犬に適した食べ物とは言えません。

コーングルテンの概要


コーングルテンとは、とうもろこしからでんぷんを取り除いたものです。コーングルテンフィード、コーングルテンミール、CGM、とうもろこし粉と呼ばれることもあります。

また、とうもろこしから抽出したでんぷんのことはコーンスターチと呼ばれます。

そして、コーングルテンはでんぷんが含まれていない分、とうもろこしよりタンパク質の割合が多くなっています。

具体的には、コーングルテンの約60%はタンパク質であり、糖質が20%含まれています。

 

ちなみに、タンパク質は多く摂取することも大切ですが、アミノ酸のバランスがとれているタンパク質源を選ぶことも大切です。

そして、コーングルテンの場合、アミノ酸に偏りがあり、犬の必須アミノ酸のひとつであるトリプトファンはほとんど含まれていません。

ちなみに、必須アミノ酸とは、体内で合成することができず、食べ物から摂取しなければならないアミノ酸のことです。

ただ、コーングルテンを配合すると肉では不足しがちなアミノ酸を補うことができます。

ドッグフードに使われている理由

コーングルテンがドッグフードに使われている理由として第一にあげられるのは、安価だからです。

とうもろこしはとても多く生産されている植物なので、安く手に入れることができるのです。

そして、コーングルテンが原材料の上位のほうに記載されていた場合、かさ増しのために使用しているのだと疑ったほうがいいでしょう。

ドッグフードの原材料は多く使われている順に記載されており、上位に記載されているということは多く用いているということだからです。

 

また、少量だけ用いられていた場合は、肉や魚では不足しがちなアミノ酸を補給する目的があるとも考えられます。

コーングルテンの注意点


コーングルテンにはいくつか注意点があります。それぞれ見ていきましょう。

アレルギーに注意!

とうもろこしは犬のアレルゲンになりやすい植物です。そのため、とうもろこしアレルギーには注意する必要があります。

コーングルテンが含まれているドッグフードをはじめて与える場合、少量を与えるべきでしょう。

そして、嘔吐、下痢、かゆがる、発疹などアレルギーと思われる症状が出た場合には、とうもろこしアレルギーを疑ったほうがいいかもしれません。

グルテンに注意!

とうもろこしにはグルテンが含まれていますが、グルテンは犬にあまり適していない物質です。

なぜなら、グルテンは犬にとって非常に消化に悪い物質だからです。

そのため、グルテンを含む食品を食べてしまうと、犬の胃腸に大きな負担がかかってしまいます。特に胃腸の弱い犬にグルテンは適していません。

また、グルテンはとても粘性が強い成分です。グルテンを含む食品を摂取するとグルテンが歯の周りにへばりついてしまいます。これが原因で歯周病や虫歯になってしまう場合もあります。

消化に悪いので注意!

グルテンも犬にとってとても消化に悪いですが、とうもろこし自体も犬にとっては消化によくない植物です。

そのため、当然コーングルテンも犬の消化にはあまりよくありません。

特に胃腸が弱い犬の場合、コーングルテンが含まれているドッグフードは与えないほうがいいかもしれません。

主原料には不適

上でも解説した通り、コーングルテンにはタンパク質源として、アミノ酸のバランスが悪いという欠点があります。

特に必須アミノ酸のひとつであるトリプトファンはほとんど含まれていません。

ちなみに、トリプトファンは幸せホルモンの別名を持つセロトニンの原料です。体内のセロトニンが少なくなってしまうとイライラしたり、落ち着きがなくなったり、攻撃的な行動が増えたりします。

 

そのため、コーングルテンが主原料も用いられていた場合、栄養の面で偏りが出てきてしまう可能性が高いでしょう。

そのようなドッグフードを食べていると犬にさまざまな健康被害が出てきてしまうかもしれません。

コーングルテンが主原料として用いられているドッグフードを与えるのはやめたほうがいいでしょう。

肥満の原因になる可能性があるので注意!

タンパク質源にはさまざまなものがありますが、肉や魚の場合、脂質はある程度含まれていても、糖質はほとんど含まれていません。

一方、コーングルテンの約20%は糖質で構成されています。

そして、糖質を多く摂取してしまうと、肥満の原因になってしまいます。

遺伝子組み換え作物が使われている可能性があるので注意!

コーングルテンの原材料であるとうもろこしは、遺伝子組み換えが多く行われている作物です。

そして、遺伝子組み換えのとうもろこしを人間用の食品に使用する場合、「遺伝子組み換え作物を使用している」と表示する義務があります。

そして、遺伝子組み換え作物はイメージが悪いので、人間用の食品に使用されていることはあまりありません。

 

一方、ドッグフードの場合、表示の義務はありません。そして、遺伝子組み換え作物のとうもろこしは普通のとうもろこしより値段が安いという特徴があります。

そのため、コーングルテンの原料になっているとうもろこしは遺伝子組み換え作物である可能性が高いのです。

そして、遺伝子組み換え作物はがんなどの病気の原因になってしまう可能性が指摘されています。

このようなリスクのある遺伝子組み換え作物を犬に与えるべきではないでしょう。

植物性のタンパク質なので注意!

タンパク質には大きくわけて2つの種類があります。それは動物性タンパク質と植物性タンパク質です。そして、コーングルテンに含まれているタンパク質は植物性タンパク質です。

そして、犬に適しているタンパク質は動物性タンパク質であり、犬は植物性タンパク質の消化吸収があまり得意ではありません。

そのため、植物性タンパク質源でタンパク質を摂取するのは効率が悪いと言えます。

きなこ
きなこ
コーングルテンは犬におすすめできる食材ではありません。
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