愛犬にパプリカを与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
ドッグフードにパプリカが含まれていることはまれですが、パプリカは身近な食材です。ピーマンの代わりに使っているという人も多いと思います。
なので、犬にもパプリカを与えたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では「犬にパプリカを与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。
そもそもパプリカって何?
実は、パプリカはピーマンとともにトウガラシの仲間です。そして、日本ではトウガラシの仲間の中で辛いものだけが「トウガラシ」と呼ばれ、辛くないものは「アマトウガラシ」と呼ばれます。パプリカやピーマンはアマトウガラシの一種なのです。
そして、ピーマンは未成熟の状態で収穫されるので緑色をしています。ちなみに、ピーマンは完熟したものを食べることがありますが、これは赤いので赤ピーマンと呼ばれます。赤ピーマンはパプリカとは違う植物です。
パプリカにはピーマンの種類のなかでも皮が厚いという特徴があります。そして、ピーマンが未成熟な状態で収穫されるのに対して、パプリカは熟した状態で収穫されます。
パプリカの効果効能
パプリカには食物繊維が含まれているため、腸内環境を整えてくれる効果があります。
また、パプリカにはビタミンCが豊富に含まれています。そのため、皮ふや毛並みの状態を改善してくれます。
そして、パプリカにはβカロテンも豊富に含まれているため、免疫力を高める効果や抗酸化作用などが期待できます。
パプリカの栄養成分
パプリカに含まれている主な栄養素は以下の通りです。
成分名 | 成分量(100gあたり) |
---|---|
水分 | 92g |
炭水化物 | 6.6g |
食物繊維 | 1.3g |
βカロテン | 160μg |
ビタミンA | 17μg |
ビタミンB6 | 0.26㎎ |
ビタミンC | 150㎎ |
ビタミンE | 2.4㎎ |
カリウム | 200㎎ |
鉄分 | 0.3㎎ |
[出典:食品成分データベース(文部科学省)] パプリカの92%は水分で構成されています。そのため、パプリカは犬の水分補給としても適しています。 食物繊維には腸内環境を整える作用があります➀水分
➁食物繊維
➂βカロテン
βカロテンは体内でビタミンAに変換されます。そして、抗酸化作用や免疫力を上昇させる効果があります。また、ビタミンAとして発育を促進したり、粘膜に働いて細菌から体を守るなど、たくさんの重要な役割を持っています。
➃ビタミンC
コラーゲンの合成を助け、皮ふや毛並みを整えてくれます。また、ストレス解消や免疫力の強化などにも有効です。
➄ビタミンE
ビタミンEには抗酸化作用があります。抗酸化作用により、さまざまな病気が予防されます。
➅鉄分
鉄分は血液のヘモグロビンの中に含まれ、酸素を運ぶために必要です。また、エネルギーを作り出すためにも必要です。
パプリカの注意点
与えすぎに注意!
パプリカには食物繊維が豊富に含まれています。そのため、パプリカを与えすぎると消化不良の原因になってしまい、下痢や嘔吐などが引き起こされてしまう可能性があります。
ただ、気を付けていても、飼い主が目を離しているうちにパプリカを食べすぎてしまうこともあると思います。
そうなってしまったら、ティースプーン半分だけ無糖のプレーンヨーグルトを与えるのがおすすめです。
そうすれば、上記の症状を防ぐことができる場合もあります。ただ、無糖のプレーンヨーグルト自体も食べすぎには注意が必要です。
アルカノイドに注意!
パプリカには微量ですが、アルカノイドという有毒な物質が含まれています。そして、犬がアルカノイド中毒になってしまうと、関節炎などの原因になってしまう可能性があります。
パプリカに含まれているアルカノイドの量はそこまで気にするほどではなく、すごく大量に与えないと中毒症状は出ません。しかし、生まれつき骨が弱かったり、高齢だったりする犬の場合、念のため与えないほうがいいかもしれません。
へたと種に注意!
人もパプリカのへたや種を食べることはないと思いますが、へたや種は犬にも与えるべきではありません。
なぜなら、へたや種はかたくて消化に悪いからです。
パプリカと色
パプリカにはさまざまな色のものがありますよね。そこで、この項ではパプリカの色ごとの特色について解説していきたいと思います。
黄色パプリカ
黄色のパプリカにはビタミンCが特に豊富に含まれています。そして、黄色パプリカのビタミンCはビタミンPというビタミンの仲間が熱や酸化から守ってくれるため、加熱しても壊れにくいと言う特徴があります。
赤パプリカ
赤パプリカには赤トウガラシにも含まれているカプサイシンが多く含まれています。
ちなみに、カプサイシンには強い抗酸化作用があり、細胞を若返らせてくれます。
また、カプサイシンには新陳代謝を活発にして血行を良くすることで体全体を元気にしてくれる効果もあります。
そして、ビタミンCもピーマンの2倍含まれています。
オレンジパプリカ
オレンジ色のパプリカにはβカロテンが豊富に含まれています。その量はなんとピーマンの20倍です。
また、ビタミンCもピーマンの3倍含まれています。
パプリカの与え方
パプリカは生で与えても問題ありませんが、加熱して与えるのがおすすめです。なぜなら、そのほうが消化に良くなるからです。
そして、具体的にはゆでたり蒸したり、電子レンジで加熱したりするのがおすすめです。ちなみに、加熱する前にへたや種などは取り除くようにしましょう。
そして、人間用の調味料は犬の体に悪影響を及ぼす可能性があるので、味付けはしないようにしましょう。
ゆでた後は細かく切ってから与えると消化に良くなるのでおすすめです。
また、フードプロセッサーなどでペースト状にしてあげるのもいいでしょう。そうすればさらに消化に良くなります。これをおやつとして与えたり、フードのトッピングとして与えたりするのがいいと思います。
また、パプリカを与えるならパプリカパウダーを用いるのもおすすめです。パプリカパウダーは粉末なので、消化に良くなっています。
ちなみに、パプリカの適量は体重1㎏あたり1gほどです。例えば体重が5㎏の犬なら5gほどが適量です。多くても1日の摂取カロリーの20%は超えないようにしましょう。ただ、適量は個体によって異なります。愛犬にとってベストな量を見つけてあげましょう。
また、初めて与えるときにはごく少量にしましょう。アレルギーの可能性もありますし、パプリカが体質に合っていない可能性もあるからです。
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