愛犬にアロエを与えるのはおすすめできません。
アロエは身近な食材で、アロエヨーグルトが大好きという人もいるのではないでしょうか。なので、犬にアロエを与えてもいいのか気になっている人もいると思います。
そこで、この記事では「犬にアロエをおすすめできない理由」について解説していきたいと思います。
嘔吐や下痢が起こり、胃炎を起こしてしまう場合も
犬にアロエを与えるべきではないのはサポニン、バルバロイン、アントラキノンなどが含まれているからです。
犬がアロエを食べてしまうと嘔吐や下痢が起こり、胃炎を起こしてしまう場合もあります。
そして、犬がアロエを食べてしまった場合、少量なら様子見でも大丈夫ですが、大量に食べてしまった場合にはすぐに動物病院へ連れていってあげるのがおすすめです。
そもそもアロエって何?
そもそもアロエとは、アフリカから中近東にかけて自生している多年生の多肉植物です。ちなみに、多肉植物とは厚くなっている葉や茎などに水分を貯めている植物のことです。サボテンを思い浮かべてあげるとわかりやすいのではないでしょうか。
ちなみに、英語では “aloe” と表記します。
そして、アロエには400~500ほどの種類がありますが、日本ではキダチアロエ、アロエベラ、ケープアロエなどが食用や薬用として利用されてきました。また、観賞用としては不夜城、千代田錦などの品種が有名です。
そんなアロエは健康によい食べ物として好きな人が多く、昔からアロエを摂取すれば「医者いらず」であると言われてきました。
そして、アロエの葉肉はプリッとしてみずみずしいので、ヨーグルトに入れて食べたり、ジュースに混ぜて食べたりするのが一般的です。
犬にアロエを与えるのはなぜ良くない?
犬にアロエを与えるべきではない理由は以下の3つの成分が含まれているからです。それぞれ見ていきましょう。
サポニン
サポニンはアロエの苦味のもとです。サポニンには抗酸化作用があるため、老化や免疫力の低下を防ぐ効果が期待できます。
ただ、胃腸の弱い犬がサポニンを摂取してしまうと、下痢や腸の炎症のもとになってしまいます。
バルバロイン
バルバロインには下剤作用があるため、人が適量のバルバロインを摂取すると腸内環境を整えてくれる効果が期待できます。
しかし、犬がバルバロインを摂取してしまうと下痢や腸の炎症のもとになってしまいます。
ちなみに、バルバロインは人でも体質が合わなかったりすると下痢を起こしたり、おなかの調子が悪くなったりします。
ただ、バルバロインはアロエの葉に多く含まれており、葉肉にはほとんど含まれていません。
アントラキノン
アントラキノンもバルバロインと同じように、人には整腸作用が期待できますが、犬が摂取してしまうと下痢やおなかの不調の原因になってしまいます。
アロエを食べたときの症状
犬がアロエを食べてしまうと嘔吐や下痢が起こり、胃炎を起こしてしまう場合もあります。
そして、さらに重篤な場合には、腎炎などの症状が出てしまい、血色素尿が出てしまいます。その場合には脱水や貧血が起こってしまい、命にかかわる事態になってしまう可能性もあります。
アロエを食べたときの対処法
犬が少量のアロエを食べてしまっても重篤な状態になることはありません。そのため、犬がアロエを食べてしまっても少量だった場合には様子見で大丈夫です。
ただ、おなかを壊しているなど、いつもと違う様子が見られた場合には、念のため動物病院へ連れていってあげるようにしましょう。
一方、犬がアロエを大量に食べてしまった場合にはすぐに動物病院へ連れていってあげるのがおすすめです。
病院へ連れていく前に口の中に残っているアロエは取り除くようにしましょう。
ちなみに、動物病院を受診するときにはいつアロエを食べたのか、どのくらい食べたのか、などを正確に伝えてあげると正確な診断の助けになるでしょう。
また、アロエを含む加工品を食べてしまった場合には、食べてしまった現物やパッケージなどを持っていってあげるとより正確な診断ができるでしょう。
ちなみに、たとえ動物病院がやっていない深夜などであっても、自力で吐かせたり、水を大量に飲ませたりして応急処置を行ったりするのは危険なのでやめておきましょう。
素人がこのような応急処置を行ってしまうと逆に症状を悪化させてしまう場合もあります。
また、ふだんから深夜でもやっている24時間体制の動物病院を探しておくのも大切です。
アロエ入りヨーグルトについて
アロエ入りヨーグルトを与えてもすぐに重篤な症状が出ることはありませんが、体質によっては下痢や嘔吐などの症状が出てしまう場合があります。そのため、アロエ入りヨーグルトも犬に与えるのはおすすめできません。
ちなみに、ヨーグルトは単独の場合は犬に与えても問題ありませんが、ヨーグルトを犬に与えるときには必ず無糖のプレーンタイプにしましょう。ヨーグルトには糖分が含まれている場合がありますが、そのようなヨーグルトは犬に適していません。
アロエ軟膏について
アロエは食用だけでなく、薬用として用いられることもあります。その代表がアロエの軟膏です。
アロエの粘液の主成分は多糖類であり、アロエ自身の傷を修復する作用があります。アロエを食べると苦味がありますが、この苦味が薬効のもとなのです。
そして、アロエの軟膏を人間に塗ると、傷をなおすのを促進したり、保湿して肌を守ったりする効果があります。
この効果は犬に対しても有効ですが、犬にアロエ軟膏を塗るのは控えたほうがいいでしょう。なぜなら、犬が塗られた軟膏をなめてしまう可能性があるからです。そうなると問題です。
犬にはアロエを与えないようにしましょう。
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