犬は桃を食べても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
ドッグフードに桃が使われることはまずないと思いますが、桃は身近な食材なので愛犬に食べさせてもいいのか疑問に思っている人は多いと思います。また、目を離したスキに愛犬が桃を食べてしまい、大丈夫なのか不安に思っている人もいるでしょう。
そこで、この記事では「犬に桃を与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。
桃の効果効能
食物繊維の働きにより、桃を食べると腸内環境が改善されます。また、桃には多くの水分が含まれているため、水分補給としても適しています。
桃の栄養成分
桃に含まれている主な栄養素は以下の通りです。
成分名 | 成分量(100gあたり) |
---|---|
水分 | 88.7g |
カリウム | 180㎎ |
食物繊維 | 1.3g |
ビタミンE | 0.7㎎ |
ビタミンB6 | 0.02㎎ |
ビタミンB1 | 0.01㎎ |
ビタミンB2 | 0.01㎎ |
[出典:食品成分データベース(文部科学省)] 桃の約89%は水分で構成されています。そのため、桃は犬の水分補給としても適しています。 カリウムは体内で水分の調整を行っています。体内で増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きもあります。また、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割も持っています。 ビタミンEには抗酸化作用があります。抗酸化作用により、さまざまな病気が予防されます。 カテキンはポリフェノールの一種であり、お茶の渋み成分として知られています。そして、カテキンには抗酸化作用、抗ウイルス作用、抗がん作用などが期待できます。 ペクチンは食物繊維の仲間です。そのため、腸内環境を整える効果が期待できます。具体的には腸内の善玉菌の増殖を助け、悪玉菌や毒素を排出してくれます。また、血糖値の上昇をゆるやかにし、コレステロール値の上昇を抑える働きもあります。 桃はアレルゲンになりやすい食材として有名です。そのため、アレルギーには注意する必要があります。 桃をはじめて与える場合、少量を与えるべきでしょう。 そして、嘔吐、下痢、かゆがる、発疹などアレルギーと思われる症状が出た場合には、桃アレルギーを疑ったほうがいいかもしれません。 桃は健康によいとはいえ、食べさせすぎてはいけません。もし犬が桃を食べすぎてしまうと、食物繊維の副作用で軟便や下痢になってしまう場合があります。 また、桃には糖分もそこそこ含まれているため、食べすぎると肥満の原因にもなってしまいます。 桃の種にはアミグダリンという成分が含まれています。アミグダリンは体内で分解されると毒物になってしまいます。ただ、アミグダリンの致死量は未熟な桃の種100~300個分であるため、そこまで心配しすぎる必要はありません。 また、種はかたくて消化できないため、のどや腸に詰まらせてしまう可能性もあります。そのため、桃の種は犬に与えるべきではありません。 ちなみに、愛犬が桃の種を飲み込んでしまい、のどに詰まってしまった場合、愛犬をさかさまにして振ったり、背中をたたいたりすると取れるかもしれません。このやり方は少し乱暴に見えるかもしれませんが、愛犬を守るためには必要なことです。 また、皮を食べることは可能ですが、犬にとって桃の皮は消化しにくく、農薬がついている場合もあります。そのため、皮も与えないほうがいいでしょう。 桃にはさまざまな加工品がありますが、その中には犬が食べても大丈夫なものと、そうではないものがあります。それぞれ見ていきましょう。 桃100%のジュースであれば、犬に与えても問題ありません。➀水分
➁カリウム
➂ビタミンE
➃カテキン
➄ペクチン
桃の注意点
アレルギーに注意!
与えすぎに注意!
種や皮に注意!
加工品に注意!
桃ジュース
このような桃ジュースには糖分が多く含まれているため、犬に与えてしまうと糖分過多になってしまい、肥満・歯周病・糖尿病の原因になってしまうことがあります。犬に与えるべきではないでしょう。
桃ゼリー
水とゼラチンと桃だけでできた桃ゼリーなら、犬に与えても問題ありません。しかし、市販の桃ゼリーには糖類、香料、洋酒、添加物など、犬にとって良くないものがたくさん入っています。そのため、市販の桃ゼリーを犬に与えるべきではありません。
もし桃ゼリーをあげたいという場合には、手作りするしかないでしょう。
桃コンポート
まずコンポートとは、ジャムと似たようなもので、フルーツをシロップで煮たものです。
そして、桃コンポートは桃、砂糖、ワイン、レモン汁などを煮込んで作ります。煮込んでいるとはいえ、ワインに含まれているアルコールは犬にとって良くないものなので、桃コンポートは犬に与えるべきではありません。
桃の缶詰
桃の缶詰には砂糖が多く含まれています。そして、犬が砂糖を食べすぎると肥満・歯周病・糖尿病の原因になってしまうことがあります。そのため、桃の缶詰を犬に与えるのはおすすめできません。
桃の与え方
桃は完熟したものを、皮と種を除き、細かくして与えるといいでしょう。与える量の目安は中型・大型犬の場合は20gで、小型犬の場合は10gです。
そして、桃は冷蔵庫に保存されていることが多いと思いますが、冷蔵庫から出してすぐ与えるのではなく、常温に戻してから与えるほうがおすすめです。なぜなら、冷たいまま与えてしまうと犬がおなかを壊してしまい、下痢などの原因になってしまう場合があるからです。
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