愛犬に昆布を与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
昆布はドッグフードに含まれていることもありますが、身近な食材なので、犬に与えたいと考えている人も多いのではないでしょうか。また、愛犬が昆布を食べてしまって大丈夫なのか心配になっている人もいると思います。
そこで、この記事では「犬に昆布を与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。
昆布の効果効能
昆布にはミネラルや食物繊維がたっぷり含まれています。
そして、皮ふの調子を整え、腸内環境を整え、毛のつやを保つ効果があります。
昆布の栄養成分
昆布(刻み昆布)に含まれている主な栄養素は以下の通りです。
成分名 | 成分量(100gあたり) |
---|---|
グルタミン酸 | 1100㎎ |
ビタミンK | 91μg |
ヨウ素 | 23㎎ |
カリウム | 8200㎎ |
ナトリウム | 4300㎎ |
食物繊維 | 39.1g |
水分 | 15.5g |
灰分 | 32.6g |
[出典:食品成分データベース(文部科学省)] グルタミン酸はアミノ酸の一種です。特に脳に多く存在します。うま味成分のひとつです。脳を活性化させたり、免疫力を上昇させたり、血圧を下げたり、脂肪をつきにくくしたりします。 ビタミンKは出血したときに血が固まって止血するのを助け、骨の形成も助けます。 からだに取り入れられたヨウ素のほとんどは甲状腺に取り込まれます。そして、甲状腺ホルモンを作る原料になります。そして、甲状腺ホルモンは発達と成長を促進する効果を持っています。 カリウムは体内で水分の調整を行っています。体内で増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きもあります。また、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割も持っています。 ナトリウムはカリウムとともに体内の水分バランスなどを維持しています。また、栄養素の吸収や輸送、血圧の調整などにも関与しています。また、ナトリウムは胆汁、膵液、腸液などの原料でもあります。 食物繊維には腸内環境を整える作用があります➀グルタミン酸
➁ビタミンK
➂ヨウ素
➃カリウム
➄ナトリウム
➅食物繊維
➆フコダイン
フコダインは糖類の一種です。免疫力を上げ、がん細胞を殺してくれるほか、抗酸化作用もあります。
昆布の注意点
与えすぎに注意!
昆布には塩分をはじめとしたミネラルが豊富に含まれています。そのため、昆布を与えすぎるとミネラルの過剰摂取になります。そして、ミネラルを過剰摂取すると腎臓病や尿路結石の原因になってしまいます。
また、昆布には食物繊維も豊富に含まれています。そのため、とりすぎると下痢や便秘の原因になってしまいます。
そして、ヨウ素も豊富に含まれており、これを過剰摂取すると甲状腺疾患のリスクが高まってしまいます。
乾燥昆布に注意!
乾燥昆布をそのまま食べさせてしまうと、のどを傷つけてしまう可能性があります。そのため、乾燥昆布は与えないようにしましょう。
肝臓疾患、尿路結石の犬に注意!
ビタミンKは肝臓に蓄積されています。そのため、肝臓疾患がある犬に昆布を与えるのは控えたほうがいいでしょう。
また、マグネシウムが多く含まれているため、尿路結石の犬にも与えないほうがいいでしょう。
そして、腎不全がある犬、血栓の治療をしている犬にも昆布は与えるべきではないでしょう。
加工品に注意!
昆布の加工品の中には与えてはいけないもの、与えるのに注意が必要なものもあります。それぞれ見ていきましょう。
とろろ昆布
とろろ昆布は酢につけて柔らかくなった昆布を何枚も重ねて断面をうすく糸状に削り取ったものです。
とろろ昆布は少量なら与えても問題ありません。ただ、とろろ昆布にははちみつや砂糖が含まれている場合もあり、その場合には犬の与えるべきではありません。
まず、砂糖は少量なら問題ありませんが、摂取しすぎると肥満、歯周尿、糖尿病の原因になってしまいます。また、はちみつの場合、はちみつに含まれているボツリヌス菌に中毒症状を出す犬もいるので注意が必要です。
おしゃぶり昆布
おしゃぶり昆布とは、こんぶを砂糖、しょうゆで煮詰めたものです。
そして、おしゃぶり昆布を食べすぎると砂糖のとりすぎになってしまいます。
昆布のだし汁
昆布のだし汁は、無塩昆布を使ったものなら与えても問題ありません。ただ、昆布のだし汁はタコやイカなど犬にとって良くない食材と一緒に煮られることもあります。そのため、与えるときにはこれらの食材が含まれているかどうか注意する必要があります。
昆布の与え方
昆布は細かく切ってからご飯にトッピングしたり、柔らかく煮てあげたりするのがおすすめです。
また、粉末状にして与えるのもおすすめです。
そして、昆布は2~3日に一度、全食事量の5~10%程度が適量です。
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