ドッグフードにはビール酵母が含まれていることがありますよね。「ビール酵母」と聞くとアルコール飲料を思い浮かべ、ドッグフードに含まれていて大丈夫なのかと心配する人もいるのではないでしょうか。しかし、ビール酵母にアルコールは含まれていません。
ビール酵母とは、ビールを発酵させるときに使われる酵母の一種です。実は、ビール酵母には栄養が豊富に含まれているのです。
この記事ではビール酵母の栄養成分、効果効能、注意点、なぜドッグフードに使われているのか、について解説していきたいと思います。
優れたミネラル、食物繊維源
ビール酵母とは、簡単に言うと「ビール作りの過程で使われる酵母菌の一種」で、アミノ酸・ビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養素を豊富に含んでいます。特にアミノ酸と食物繊維は豊富です。
犬の腸内環境を整え、不足しがちな栄養素の補給に役立ちます。
ビール酵母の栄養成分
ビール酵母に含まれている主な栄養素は以下の通りです。
➀アミノ酸
ビール酵母には必須アミノ酸9種すべてを含むアミノ酸が10種類以上含まれています。ビール酵母の約50%はアミノ酸でできているので、ビール酵母はアミノ酸の宝庫だと言えるでしょう。
ちなみに、必須アミノ酸とは、動物の体の中で十分な量を合成できないため、食べ物などから摂取しなければならないアミノ酸のことです。
➁食物繊維
ビール酵母の30%は食物繊維で構成されています。食物繊維には犬の腸内環境を整えてくれる効果があります。具体的には、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌や毒素を排出してくれます。
➂カリウム
カリウムは体内で水分の調整を行っています。高血圧を予防したり、筋肉の活動を正常にしたりする効果が期待されています。
➃ビタミン類
ビール酵母にはビタミンが豊富に含まれています。中でもビタミンB群は多く含まれています。そして、ビタミンB群には犬の皮ふの状態を改善したり、疲れにくくしたりする効果があります。
➄そのほか
ビール酵母には他にも、ミネラル類、エルゴステロール、グルタチオンなどの成分が含まれています。
このうち、エルゴステロールは紫外線を受けることによってビタミンD2に変化します。そして、エルゴステロールを摂取すると骨粗しょう症などの病気の予防につながったり、ストレスを和らげる効果があったりします。
また、グルタチオンは健康や美容に役立つと言われています。
ビール酵母の効果効能
ビール酵母の効果としては、まず食物繊維による整腸作用があげられます。犬の腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を減らして腸内の環境をよくするのです。これにより、食欲が増進されたり、消化不良が軽減されたり、便秘が解消されたりします。
また、ビタミンB群により、皮膚の状態がよくなり毛並みがつややかになり、運動しても疲れにくくなります。
そして、ビール酵母は犬が好きなにおいなので、ドッグフードにビール酵母が含まれていると、食いつきがよくなります。
ビール酵母の注意点
ビール酵母にはほとんど注意点がありません。もちろん与えれば与えるほどよいというわけではありませんが、副作用が出るほどビール酵母を摂取するのはかなり困難です。
ただ、この世に存在するあらゆるものはアレルゲンになる可能性があるため、ビール酵母にアレルギーを示す犬もいるかもしれません。ただ、ビール酵母にアレルギーが出ていたとしても、気づかない程度の軽度のものであることが多いようです。
ビール酵母がドッグフードに使われている理由
ある程度値段が高いドッグフードにはビール酵母がよく使われています。これにはきちんと理由があります。
高価なドッグフードの主原料は生肉であることが多いですが、これだけではアミノ酸などの栄養が十分に摂取できません。そこで、食物繊維やアミノ酸などを補填する目的でビール酵母が使われているのです。
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