愛犬にもずくを与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
ドッグフードにもずくが使われていることはまれだと思いますが、もずくは身近な食材です。酢の物などで食べたことがある人も多いと思います。なので、犬に与えたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では「犬にもずくを与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。
もずくの効果効能
もずくには食物繊維が豊富に含まれています。そのため、もずくを食べると腸内環境を整えてくれる効果が期待できます。
そして、もずくには肥満予防効果、胃潰瘍の予防・改善効果、血液をサラサラにする効果、有害物質を排出する効果などもあります。
また、フコダインによる糖尿病や高脂血症の予防の効果も期待できます。
もずくの栄養成分
もずくに含まれている主な栄養素は以下の通りです。
成分名 | 成分量(100gあたり) |
---|---|
水分 | 97.7g |
炭水化物 | 1.4g |
食物繊維 | 1.4g |
βカロテン | 180μg |
ビタミンK | 14μg |
ナトリウム | 90㎎ |
カルシウム | 22㎎ |
[出典:食品成分データベース(文部科学省)] もずくの約98%は水分で構成されています。そのため、もずくは犬の水分補給としても適しています。 食物繊維には腸内環境を整える作用があります➀水分
➁食物繊維
➂βカロテン
βカロテンは体内でビタミンAに変換されます。そして、抗酸化作用や免疫力を上昇させる効果があります。また、ビタミンAとして発育を促進したり、粘膜に働いて細菌から体を守るなど、たくさんの重要な役割を持っています。
➃ビタミンK
ビタミンKは出血したときに血が固まって止血するのを助け、骨の形成も助けます。
➄ナトリウム
ナトリウムはカリウムとともに体内の水分バランスなどを維持しています。また、栄養素の吸収や輸送、血圧の調整などにも関与しています。また、ナトリウムは胆汁、膵液、腸液などの原料でもあります。
➅カルシウム
カルシウムは骨や歯を形成するために必要不可欠です。また、筋肉を動かすためにも必要です。ただ、過剰に摂取すると逆に骨折などが起こってしまう可能性があります。そのため、適切な量を与えることが重要です。
➆フコダイン
フコダインは海藻のヌルヌルに含まれる成分です。多糖類の一種です。消化を助けたり胃の炎症や潰瘍を予防・修復したり、がんの発生や進行を遅らせたりする働きがあります。
もずくの注意点
与えすぎに注意!
もずくには食物繊維が豊富に含まれています。そのため、もずくを与えすぎると消化不良の原因になってしまい、下痢や嘔吐などが引き起こされてしまう可能性があります。
また、もずくには水分が豊富に含まれているため、水分のとりすぎで下痢になってしまう可能性もあります。
加工品に注意!
もずくの加工品の中には、与えるのに注意が必要なものもあります。
もずく酢
もずく酢とは、もずくに酢を加えた料理です。もずくの食べ方としては一番一般的です。
そして、もずくに酢を加えると繊維が柔らかくなるので食べやすくなり、フコダインを摂取しやすくなります。ただ、酢のように刺激臭が強い食べ物は犬が嫌がって食べたがらないこともあります。なぜなら、動物界では酸っぱいものは腐っているものと認識されているからです。
そして、犬にもずく酢を与えること自体は問題ありませんし、消化にも良くなりますが、酢を入れる量は少しにしましょう。入れすぎると食べてくれなくなります。
もずくの与え方
もずくを犬に与えるときには、味付けなしの生もずくを買ってきて、しっかり茹でたあと、消化しやすいように細かく刻んで与えるようにしましょう。また、フードプロセッサーなどでくだいてペースト状にしてあげると、さらに消化に良くなります。
そして、はじめは味付けなしで与えて、慣れてきたら少し酢を加えて与えるのもいいでしょう。
ちなみに、もずくはブロッコリーやカボチャやサツマイモや青魚やレバーなど、ビタミンCやビタミンEが含まれている食品との食べ合わせがいいので、一緒に与えてあげるのもおすすめです。
そして、もずくを与える量は一概には言えませんが、はじめは少しだけ与えるようにしましょう。犬がもずくにアレルギーを持っている可能性もあるからです。
そして、与えたら次の日の便を確認するようにしましょう。もし便が緩くなっていたら、それは与えすぎということです。量を減らしましょう。
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