ドッグフードの原材料と成分

犬に「大根」を与えるときの全知識|大根おろしは食べて大丈夫?

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愛犬に大根を与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。

ドッグフードに大根が含まれていることはまずないと思いますが、人間は大根をよく食べますよね。なので、犬にも大根を与えたいと考えている人もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事では「犬に大根を与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。

大根の効果効能

大根の白い部分は90%が水分で構成されています。そのため、大根は犬の水分補給として効果的です。カロリーが低めなのでダイエットに役立てることもできます。また、大根にはカリウムが豊富に含まれているため、老廃物の排出を促進することができます。

そして、イソチオシアネートが血液をサラサラにしてくれます。

また、白い部分にはでんぷんを分解するジアスターゼ、たんぱく質を分解するプロテアーゼ、脂肪を分解するリパーゼなどが含まれています。これらの成分が消化を助けてくれます。

大根の栄養成分


大根に含まれている主な栄養素は以下の通りです。

成分名成分量(100gあたり)
水分90.5g
炭水化物8g
食物繊維5.1g
ビタミンB60.04㎎
ビタミンC7㎎
葉酸23μg
カリウム190㎎
鉄分0.3㎎
カルシウム63㎎
マグネシウム23㎎

[出典:食品成分データベース(文部科学省)]

➀水分

大根の90%は水分で構成されています。そのため、大根は犬の水分補給としても適しています。

➁炭水化物

炭水化物は脂肪やたんぱく質と並んで三大栄養素のひとつです。犬は人間と比べて必要な炭水化物の量が少ないですが、決して不要なわけではありません。

そして、炭水化物は犬の体内で主にエネルギー源として利用されます。また、すぐ使わない分は体脂肪として蓄積されます。

➂食物繊維

食物繊維には腸内環境を整える作用があります。具体的には、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌や毒素を排出してくれます。

➃葉酸

葉酸はビタミンB群の一種です。緑の葉っぱに多く含まれているため、葉酸という名前が付きました。葉酸はたんぱく質や細胞を作るときに重要な役割を果たしています。そして、ビタミンB12と協力して血液を作る働きもあります。

➄カリウム

カリウムは体内で水分の調整を行っています。体内で増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きもあります。また、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割も持っています。

➅鉄分

鉄分は血液のヘモグロビンの中に含まれ、酸素を運ぶために必要です。また、エネルギーを作り出すためにも必要です。

➆カルシウム

カルシウムは骨や歯を形成するために必要不可欠です。また、筋肉を動かすためにも必要です。ただ、過剰に摂取すると逆に骨折などが起こってしまう可能性があります。そのため、適切な量を与えることが重要です。

➇イソチオシアネート

イソチオシアネートには解毒抗菌作用と血液をサラサラにする作用があります。また、がん予防にも効果的です。ただ、イソチオシアネートは辛み成分なので、犬の胃腸の刺激になってしまうかもしれません。

大根の注意点

アレルギーに注意!

世の中にあるあらゆる物質はアレルゲンになる可能性があります。そのため、大根の場合もアレルギーには注意する必要があります。

大根をはじめて与える場合、少量を与えるべきでしょう。

そして、嘔吐、下痢、かゆがる、発疹などアレルギーと思われる症状が出た場合には、大根アレルギーを疑ったほうがいいかもしれません。

与えすぎに注意!

大根には食物繊維が豊富に含まれています。そのため、大根を与えすぎると消化不良になり、下痢や嘔吐などの原因になってしまう可能性があります。

ちなみに、消化を助ける酵素もとりすぎると下痢の原因になる可能性があります。

そして、大根は生で与えると辛みがあります。そのため、与えすぎてしまうと辛みが胃腸の刺激になってしまい、おなかを壊してしまうかもしれません。

甲状腺に疾患がある犬には不適

大根をはじめとするアブラナ科の野菜は、甲状腺に疾患がある犬に与えるべきではありません。

その理由はアブラナ科の植物に含まれているゴイトロゲンにあります。ゴイトロゲンにはヨウ素の吸収を阻害する性質があるのですが、ヨウ素は甲状腺ホルモンの原料になります。そのため、ゴイトロゲンを摂取すると甲状腺の働きを阻害してしまうのです。

これにより、甲状腺に疾患のある犬がゴイトロゲンを摂取すると、疾患が悪化してしまう可能性があります。

腎臓に疾患がある犬には不適

大根は腎臓に疾患がある犬にも与えるべきではありません。なぜなら、大根にはカリウムが豊富に含まれており、腎臓に疾患がある犬は余分なカリウムを体外に排出する働きが弱っているからです。

このような犬がカリウムを多く摂取してしまうと血液中のカリウムの量が増えすぎてしまい、高カリウム血症になってしまう可能性があります。ちなみに、高カリウム血症は最悪の場合、命にもかかわる危険な病です。

加工品に注意!

大根の加工品の中には、与えてもいいものと、与えるべきではないものがあります。それぞれ見ていきましょう。

大根おろし

大根おろしは犬に大根を与えるときに、とてもおすすめできる方法です。なぜなら、おろすことで消化に良くなっている上、加熱していないので消化酵素も失われていないからです。

ただ、チューブやパウチに入っている大根おろしは犬へ与えるのに適していません。

これらの大根おろしには調味料や品質保持剤などが含まれていることが多いからです。ただ、原材料名が大根だけであり、食べてみて辛みが強くなかったら、犬に与えても問題ないでしょう。

刺身のつま

刺身のつまは大根を細く薄くしたものです。そのため、犬に与えても問題ありません。ただ、同封されている食材によっては与えないほうがいい場合もあります。

切り干し大根

切り干し大根は大根を天日干ししたものです。そのため、犬に与えても問題ありません。干すことで甘味が増し、栄養価も高くなっています。そのため、犬にとって食べやすくなっている上、より高い効果が期待できます。

ただ、切り干し大根は食物繊維も凝縮されているため、消化には悪くなっています。

そのため、切り干し大根を犬に与えるときには軽く水洗いしてから水に浸して柔らかくし、刻むようにしましょう。そうすれば消化に良くなります。

カイワレ大根

カイワレ大根は成分の上では犬に与えても問題ありません。ただ、カイワレ大根は大根と比べて辛みや酸味が強いため、犬が味を好まないかもしれません。

また、辛みや酸味は胃腸の刺激になる可能性もあります。犬に無理やり与えるのはやめたほうがいいでしょう。

大根の漬物

大根の漬物には浅漬け、べったら漬け、たくあん、カクテキなどがあります。これらはどれも犬に与えるべきではありません。

これらの漬物には多くの塩や調味料が使われており、犬の腎臓や心臓などの負担になってしまいます。また、漬物には香辛料やネギ類などが使われいる場合もありますが、その場合には絶対に与えないようにしましょう。

香辛料やネギ類などは犬へ絶対に与えてはいけないものとして有名です。

大根の葉っぱについて

大根の葉っぱがスーパーなどで売られていることはまれですが、これも与えて問題ありません。カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、βカロテン、食物繊維などが豊富に含まれています。

そして、βカロテンは油と一緒に摂取することで吸収効率が良くなるので、油でいためて与えるといいでしょう。

ただ、大根の葉っぱや消化に良くないため、細かく刻んでから与えるといいでしょう。フードプロセッサーでペースト状にするのもおすすめです。

大根の与え方


大根は皮をむいてから小さく刻んだり、つぶしたりしてから与えるのがおすすめです。少量を大根おろしにしてあげるのが一番よいのではないでしょうか。ちなみに、大根の白い部分はしっぽに近いほど辛みが強くなるので、犬に与えるなら葉っぱに近い部分がおすすめです。

ただ、全体が辛い大根もあります。まず飼い主が味見してから与えるといいでしょう。

そして、大根は単体で与えても問題ありませんが、フードにトッピングするのもおすすめです。フードにトッピングすれば、消化酵素がフードの消化を助けてくれます。

ちなみに、与える量の目安は大根おろしにした場合は小さじ1杯程度です。

 

そして、大根は基本的に生で与えるのがおすすめです。消化を助ける酵素は加熱すると効果が失われてしまうからです。

ただ、大根の皮や葉っぱを与える場合は必ず加熱するようにしましょう。これらの部分は食物繊維が多くて消化に悪いですが、加熱すると柔らかくなり、消化に良くなるからです。

ただ、加熱した場合は出来立てを与えず、必ず冷ましてから与えるようにしましょう。すぐ与えてしまうと、愛犬がやけどしてしまうかもしれません。

ちなみに、大根を皮ごと与えたい場合や、皮だけを与えたい場合は、必ずよく洗って土を落としてからにしましょう。そして、刻んであげると犬が食べやすくなります。

きなこ
きなこ
大根は水分が豊富で、ダイエットに適しています。
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