犬に「ミカン」を与えるときの全知識|皮や薄皮も食べて大丈夫?

ドッグフードの原材料/成分

犬はミカンを食べても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。

みかんがドッグフードに含まれていることはまれですが、ミカンはとても身近な食材です。そのため、ミカンを犬に与えたいと考えている人もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事では「犬にミカンを与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。

ミカンの効果効能


ミカンには多くの水分が含まれているため、犬が夏バテになったときの水分補給としても適しています。犬は夏バテになると水を飲まなくなりますが、甘味が含まれていると飲むからです。

そして、カロリーがとても低いため、ダイエット食材としても適しています。

また、ビタミンCが豊富に含まれているため、ビタミンCが失われがちな夏場の厚い時期に有効です。そして、皮ふ疾患で皮ふがかさかさしている犬にもおすすめです。また、便通を良くする効果もあります。

ミカンの栄養成分


ミカンに含まれている主な栄養素は以下の通りです。

成分名 成分量(100gあたり)
水分 86.9g
炭水化物 12g
食物繊維 1g
ビタミンB1 0.1㎎
ビタミンC 32㎎
ビタミンE 0.4㎎
βカロテン 180㎎
カリウム 150㎎

[出典:食品成分データベース(文部科学省)]

➀水分

ミカンの約87%は水分で構成されています。そのため、ミカンは犬の水分補給としても適しています。

➁炭水化物

炭水化物は脂肪やたんぱく質と並んで三大栄養素のひとつです。犬は人間と比べて必要な炭水化物の量が少ないですが、決して不要なわけではありません。

そして、炭水化物は犬の体内で主にエネルギー源として利用されます。また、すぐ使わない分は体脂肪として蓄積されます。

➂食物繊維

食物繊維には腸内環境を整える作用があります。具体的には、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌や毒素を排出してくれます。

➃ビタミンC

コラーゲンの合成を助け、皮ふや毛並みを整えてくれます。また、ストレス解消や免疫力の強化などにも有効です。

➄βカロテン

βカロテンは体内でビタミンAに変換されます。そして、抗酸化作用や免疫力を上昇させる効果があります。また、ビタミンAとして発育を促進したり、粘膜に働いて細菌から体を守るなど、たくさんの重要な役割を持っています。

➅カリウム

カリウムは体内で水分の調整を行っています。体内で増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きもあります。また、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割も持っています。

➆リモネン

リモネンはかんきつ類の皮に含まれている香りの成分です。そして、リモネンにはまずがんを予防したり治療したりする効果があります。また、リラックスや睡眠をうながし、ダイエット効果もあります。そして、免疫力を高めたり毛並みを整えたりする効果もあります。

➇ヘスペリジン

ヘスピリジンはポリフェノールの一種で、かんきつ類の皮やスジなどに多く含まれています。ビタミンPと呼ばれることもあります。毛細血管を強化したり、血流を改善したりする効果があります。

ミカンの注意点

与えすぎに注意!

ミカンには食物繊維が含まれています。そのため、与えすぎてしまうと便秘の原因になってしまいます。

また、ミカンには水分が豊富に含まれており、体を冷やす効果もあるため、下痢の原因になってしまう可能性もあります。

そもそも、ミカンにはビタミンCが豊富に含まれていますが、犬にはビタミンCを合成する能力があります。ミカンをたくさん与える必要はありません。

好まない犬もいる

ミカンが好きな犬が多いです。しかし、ミカンの味が嫌いな犬もいます。無理に与えるのは避けましょう。

また、ミカンが体に合わなくて消化不良になってしまう犬もいます。そのような犬にはミカンを与えないようにしましょう。

皮などに注意!

かんきつ類の皮には犬が中毒を起こす可能性のあるソラレンが含まれています。犬がソラレンを摂取すると下痢、嘔吐、皮ふ炎、気分の落ち込みなどが起こる可能性があります。また、ミカンの皮には見栄えを良くするためにワックスが塗られている可能性もあります。そして、消化にも良くありません。

そのため、犬にミカンの皮を与えるのは絶対にやめましょう。

また、犬が薄皮や種や白い筋などを食べると消化不良を起こしてしまう可能性があります。これらも犬に与えないようにしましょう。

未熟なミカンに注意!

未熟なミカンにはアルカノイドという有毒な成分が多く含まれています。犬には必ず熟したミカンを与えるようにしましょう。

加工品に注意!

ミカンの加工品の中には、与えてもいいものと、与えるべきではないものがあります。それぞれ見ていきましょう。

ミカンヨーグルト

ヨーグルトには乳酸菌が含まれていますが、犬が乳酸菌を摂取すると整腸作用も期待できるようになるので、ヨーグルトをミカンと合わせて与えるのはおすすめできます。

ちなみに、牛乳には乳糖が含まれており、犬は乳糖の分解が苦手なので犬に牛乳を与えるのは良くありませんが、ヨーグルトならば与えても大丈夫です。ヨーグルトの乳糖はあらかじめ分解されているからです。

ただ、市販のヨーグルトには砂糖が含まれていることが多く、犬が砂糖を摂取しすぎると肥満や歯周病や糖尿病などの原因になってしまう可能性があります。

犬に与えるなら無糖のヨーグルトにしましょう。これにミカンをトッピングするのがおすすめです。

ミカンジュース

ミカンジュースにはさまざまなものがありますが、砂糖が含まれているミカンジュースは犬に与えるべきではありません。一方、ミカン100%のミカンジュースならば与えても問題ありません。夏バテしたときの水分補給としても適しています。

また、ミカンをそのまま絞ってミカンジュースを手作りするのもおすすめです。

ミカンの缶詰

ミカンの缶詰はミカンを砂糖や香料や甘味料などで作られたシロップに漬けて作ります。

そのため、犬にミカンの缶詰を与えるべきではありません。

ミカンゼリー

市販のミカンゼリーには砂糖が多く含まれています。また、場合によっては洋酒が使われている場合があります。犬にアルコールを与えるべきではありません。

そのため、犬にミカンゼリーを与えてはいけません。

ただ、ミカンゼリーを寒天とミカンだけで手作りした場合は、犬に与えても問題ありません。

ミカン味アイス

市販のミカン味アイスには砂糖が多く含まれている可能性があります。そのため、犬に与えるべきではありません。

ただ、果汁100%のミカンジュースを凍らせてアイス状にしてから与えるのは問題ありません。それどころか、熱中症対策に有効です。

ミカンの与え方


ミカンを与えるとき小分けにするのはもちろんですが、皮や種や白い筋は取り除くようにしましょう。そして、ミカンの実が入っている薄い袋は犬にとって消化しにくいものなので、実だけを取り出して与えるようにしましょう。

そして、ミカンを摂取する量はカロリーにして一日の食事の10%以内に収まるようにしましょう。体重が5㎏の犬であれば、一日に10g~15gほどを与えるといいでしょう。これは、1房~3房分くらいになります。

そのほかのかんきつ類について

ミカンはかんきつ類の一種ですが、かんきつ類にはほかにもさまざまな果物が含まれています。オレンジ、キンカン、ブラッドオレンジ、デコポン、いよかん、甘夏(あまなつ)、はっさく、ポンカンなどです。

これらの果物はみかんと栄養素がほとんど変わらないので、ミカンと同じように与えて大丈夫です。

ただ、これらのかんきつ類の中には、すっぱさが強いものもあります。すっぱいものを好まない犬もいるので、そのような犬には無理に与えないようにしましょう。

ドッグフードの達人
ミカンは犬の水分補給としてもピッタリです。
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