ドッグフードの原材料と成分

犬にみかんをあげても大丈夫!与え方と注意点|外皮と薄皮はNG

犬にみかんを与えても大丈夫です。

ただし、皮は消化に悪いため、実の部分だけ食べさせましょう。

みかんはビタミンCを多く含み、水分も多いため水分補給として使用できます。

この記事では、みかんの与え方や適量、栄養素と効能、犬にみかんを与える時の注意点を詳しく解説します。

この記事は、犬にみかんを与えることをおすすめするものではありません。

前提として、犬にはドッグフードを与えることが基本です。ドッグフードには、犬に必要な栄養素が含まれているからです。

どんな食べ物でも、犬が体を痒がっていたり、下痢や嘔吐をしたりする場合は与えるのをやめて動物病院に行きましょう。

あらかじめご了承ください。

結論:みかんは適量ならOKだが注意点もあり

結論から述べると、犬にみかんを与えても大丈夫です

ただし、みかんの外皮や薄皮や白い筋は消化に悪いため与えてはいけません。

また、食物繊維が多く、体を冷やす効果もあるため与えすぎには注意しましょう。

みかんの与え方と、みかんに含まれる栄養素や効能をまとめると以下のようになります。

みかんの与え方 ①皮を剥いて小房にする
②果汁を垂らす
みかんの栄養素と効能 水分:水分補給
ビタミンC:皮膚や毛並みを整える
クエン酸:疲労回復
食物繊維:整腸作用
カリウム:水分や血圧の調整
βカロテン:皮膚や粘膜を丈夫にする
β-クリプトキサンチン

犬にみかんを与える時の注意点には以下のようなものがあります。

みかんを与える時の注意点 ①皮は与えない
②未熟なみかんは与えない
③子犬とシニア犬は注意
④持病がある場合は注意
⑤アレルギーに注意

みかんの缶詰など、砂糖が多く含まれている加工品は与えないようにしましょう。

みかんの与え方

みかんの与え方には以下のようなものがあります。

  • 皮を剥いて小房にする
  • 果汁を垂らす

それぞれ詳しく解説します。

与え方①皮を剥いて小房にする


[出典:農林水産省]

犬にみかんを与える時は、必ず外皮と薄皮を剥いて、小房にしましょう

外皮と薄皮、みかんの白い筋と種は全て犬の消化に悪いため、取り除きます。

そして、犬は食べ物を噛まずに飲み込む習性があるため、喉に詰まらせないように、小房に細かくしてから与えます。

与え方②果汁を垂らす

犬にみかんを与える時は、みかんの果汁だけ垂らすのも良いでしょう

いつも飲んでいる水に、みかんを絞って数滴垂らすことで、甘味が増します。

夏に水分補給させたい時や、冬に水を飲まない時にみかんの果汁を使ってみましょう。

みかんの栄養素と効能

みかんに含まれる栄養素には以下のようなものがあります。

栄養素のうち、特にみかんの効能に関わる栄養素は緑文字で表記しています。

エネルギー 49kcal
水分 86.9g
タンパク質 0.7g
脂質 0.1g
炭水化物 12.0g
食物繊維 1.0g
ビタミンB1 0.1㎎
ビタミンC 32㎎
ビタミンE 0.4㎎
βカロテン 180㎎
カリウム 150㎎

※生の温州みかん100gあたり
[出典:食品成分データベース(文部科学省)]

みかんに含まれる栄養素には、以下のような効能があります。

  • 水分
    水分補給
  • ビタミンC
    皮膚や毛並みを整える
  • クエン酸
    疲労回復
  • 食物繊維
    整腸作用
  • カリウム
    水分や血圧の調整
  • βカロテン
    皮膚や粘膜を丈夫にする
  • β-クリプトキサンチン

それぞれ詳しく解説します。

水分:水分補給

みかんは、約87%が水分で構成されています

そのため、口の中や喉を潤すための水分補給に役立ちます。

ビタミンC:皮膚や毛並みを整える

みかんは、ビタミンCが豊富に含まれています

ビタミンCは、アスコルビン酸とも呼ばれ、コラーゲンの生成を助け、皮膚や毛並みの状態を整えます。

また、ストレス解消や免疫力を向上させる効果もあります。

犬は、体内でビタミンCをつくり出すことができます。

ただし、疾患がある犬やシニア犬は多くのビタミンCが必要なため、食べ物から摂取する必要があります。

クエン酸:疲労回復

みかんをはじめ、柑橘類にはクエン酸が多く含まれています

クエン酸は細胞の修復に使われるため、疲労回復に効果があります。

また、ストルバイト結石が形成されるのを予防します。

食物繊維:整腸作用

みかんは、水に溶けにくい不溶性の食物繊維であるセルロースが含まれています

食物繊維には整腸作用があるため、便秘を予防することができます。

また、腸内環境を整えることで、免疫力を向上させる効果もあります。

カリウム:水分や血圧の調整

みかんはカリウムも含んでいます

カリウムは体内で水分の調整を行うため、高血圧を予防する効果があります。

また、心臓や筋肉の働きを調節したり、血流をスムーズにしたりする効果もあります。

βカロテン:皮膚や粘膜を丈夫にする

みかんはβカロテンも含んでいます

βカロテンの一部は、体内でビタミンAに変換されます。

ビタミンAは、皮膚や粘膜を丈夫にしたり、視力の維持をしたり、がんの予防、免疫力を向上させるなどの効果があります。

β-クリプトキサンチン

みかんはβ-クリプトキサンチンも含んでいます

β-クリプトキサンチンは、人間にとっては骨粗しょう症やがんの予防効果があります。

ただし、犬にも人間と同じ効果があるかはまだ判明していません。

みかんの皮に含まれるリモネンはがんの予防効果があったり、白い筋に含まれるヘスペリジンは抗酸化作用があったりします。

しかし、みかんの皮や白い筋は消化に悪いため、犬に与えるのはやめましょう。

みかんの適量

犬にとって、みかんは主食ではなくおやつのため、1日の総摂取カロリーの20%を越えないように気をつけましょう

犬に与えるみかんの適量の目安は以下の通りです。

体重
みかんの適量
3㎏以下(超小型犬) 17g以下(約2房)
4㎏以下(小型犬) 56g以下(約9房)
10㎏以下(中型犬) 130g以下(約16房)
30㎏(大型犬) 344g(約43房)

普通サイズのみかんを剥くと、1房あたり約7g〜8gです。

食べすぎると逆効果

犬がみかんを食べすぎると、以下のような症状になる可能性があります。

1つ目は、食物繊維の摂りすぎで便秘になりやすくなります。

2つ目は、みかんには体を冷やす効果があるため、体が冷えすぎたり、下痢になりやすくなったりします。

また、みかんに多く含まれるビタミンCは、犬の体内でつくり出すことができるため、本来、みかんから摂取する必要はありません。

みかんを与える時の注意点

犬にみかんを与える時の注意点には以下のようなものがあります。

  • 皮は与えない
  • 未熟なみかんは与えない
  • 子犬とシニア犬は注意
  • 持病がある場合は注意
  • アレルギーに注意

それぞれ詳しく解説します。

注意点①皮は与えない

犬にみかんを与える時は、みかんの皮を与えてはいけません

なぜなら、みかんの外皮や薄皮をはじめ、白い筋と種など、みかんの実以外の部分は犬の消化に悪いからです。

また、農薬や、見栄えを良くするために外皮にワックスが塗られていることもあるため、危険です。

ちなみに、「みかんなどの柑橘類の皮にソラレンが多く含まれる」「ソラレンは犬に有毒である」という情報の科学的根拠はまだ判明していません。

◉参考文献:
西山一朗『果物や野菜に含まれるソラレンの量はどのくらい?」にお答えします【拡散希望】』

もし、犬がみかんの皮を食べてしまったら、様子を見て、異変がある場合は動物病院に連れて行きまょう。

注意点②未熟なみかんは与えない

犬にみかんを与える時は、熟していないみかんを与えないように注意しましょう

熟していないみかんには、アルカノイドという有毒な成分が多く含まれています。

アルカノイドは大量に摂取すると多くの生き物にとって危険なため、犬には熟したみかんを与えましょう。

注意点③子犬とシニア犬は注意

犬にみかんを与える時は、子犬とシニア犬には特に注意しましょう

なぜなら、みかんは酸味が強いため、胃を荒らす可能性があるからです。

そのため、消化器官が未発達で離乳食を食べている時期の子犬や、消化器官が衰えてきているシニア犬に与える時は注意しましょう。

注意点④持病がある場合は注意

犬に持病がある場合、みかんを与えないように注意しましょう

以下のような持病がある場合は注意が必要です。

心臓病 みかんはカリウムを多く含むため
腎臓病 みかんはカリウムを多く含むため

上記の他にも、療養食を食べている場合は、獣医に相談してから与えましょう。

注意点⑤アレルギーに注意

どの食べ物でも言えることですが、犬にみかんを与えるとアレルギーの症状を起こす可能性があります

犬がみかんを食べて以下のような症状になった時は、みかんアレルギーの可能性があります。

  • 皮膚が荒れる
  • 皮膚が赤くなる
  • 体を痒がる
  • 毛が抜ける
  • 鼻炎
  • 下痢
  • 嘔吐

特に、子犬やシニア犬は成犬よりもアレルギー反応を起こす可能性が高いため注意しましょう。

飼い主なら知っておきたい!犬のアレルギーの主な症状まとめ人間と同じように、犬もアレルギーを引き起こすことがあります。犬はアレルギーを発症したとしても、自分で病院に行ったり薬を飲んだりすることが...

みかんの加工品

基本的に、人間用のみかんの加工品は犬には向きません

犬に与えても良いみかんの加工品と、与えると危険なみかんの加工品をまとめると以下のようになります。

OKNG
みかんヨーグルト
みかんジュース
みかんの缶詰
みかんアイス
みかんゼリー
冷凍みかん

OK:牛乳や砂糖が未使用のもの

犬に与えて良いみかんの加工品は、牛乳や砂糖が使われていないものです

例えば、無糖のヨーグルトを使ったものであれば、犬にみかんヨーグルトを与えても大丈夫です。

また、牛乳や砂糖が使われていない、果汁100%のみかんジュースであれば与えても大丈夫です。

果汁100%のみかんジュースは、凍らせてアイスにして与えるのも良いでしょう。

NG:砂糖やアルコールを含むもの

犬に与えてはいけないみかんの加工品は、砂糖やアルコールが含まれているが使われているものです

例えば、みかんの缶詰は砂糖を多く含みますし、みかんゼリーは砂糖に加えてアルコールを使用している場合もあります。

また、みかんには体を冷やす効果があるため、冷凍みかんにすることで更に体を冷やし、下痢を起こす可能性があります。

補足:みかん以外の犬が食べられる柑橘類

みかん以外の柑橘類も、実の部分であれば、犬に有毒な成分は含まれていないため、犬に与えても大丈夫です

具体的には以下のようなものです。

ただし、薬を服用している場合、グレープフルーツに含まれるフラノクマリンによって薬の効果が高まりすぎてしまうため、獣医に相談してから与えましょう。

柑橘類を犬に与える時は、外皮と薄皮を剥いて、実だけ与えるのがポイントです。

はっさくやボンカンは種が多いため注意しましょう。

柑橘類は犬の消化に良くないため、無理に与える必要はありません。

また、犬は酸味が強い食べ物を嫌う傾向があるため、苦手な可能性もあります。

飼い主は知っておきたい!犬が好きな食べ物と嫌いな食べ物を紹介「犬にも好き嫌いはあるの?」 「愛犬が好きな食べ物をあげたい!」 そう思っている方も多いのではないでしょうか。 また、いつ...

まとめ

以上、この記事では、みかんの与え方や適量、栄養素と効能、犬にみかんを与える時の注意点について解説しました。

最後にポイントをおさらいしましょう。

みかんの与え方 ①皮を剥いて小房にする
②果汁を垂らす
みかんの栄養素と効能 水分:水分補給
ビタミンC:皮膚や毛並みを整える
クエン酸:疲労回復
食物繊維:整腸作用
カリウム:水分や血圧の調整
βカロテン:皮膚や粘膜を丈夫にする
β-クリプトキサンチン
みかんを与える時の注意点 ①皮は与えない
②未熟なみかんは与えない
③子犬とシニア犬は注意
④持病がある場合は注意
⑤アレルギーに注意

みかんの旬は冬ですが、水分が多いため、夏に水分補給として与えるのもおすすめです。

ご褒美やおやつとして、適度に与えましょう。

こんな記事もおすすめ