ドッグフードの原材料と成分

犬に「枝豆」を与えるときの全知識|適量は?

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愛犬に枝豆を与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
 
枝豆がドッグフードに使われていることはないと思いますが、枝豆はとても身近な食材です。おつまみとして食べているという人も多いのではないでしょうか。

なので、犬にも枝豆を与えたいと考えている人もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事では「犬に枝豆を与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。

枝豆の効果効能

枝豆には犬がたくさん摂取する必要があるたんぱく質が豊富に含まれています。

そして、疲労の進行を遅らせるアスパラギン酸も含まれているので、運動前に食べると体力の維持に役立ちます。

また、血糖値の上昇を緩やかにするピントールも含まれているため、ダイエットのサポートもすることができます。

枝豆の栄養成分


枝豆に含まれている主な栄養素は以下の通りです。

成分名成分量(100gあたり)
水分71.7g
たんぱく質11.7g
炭水化物8.8g
脂質6.2g
食物繊維5g
βカロテン240μg
ビタミンB10.31㎎
葉酸320μg
ビタミンC27㎎
ビタミンK30μg
カリウム590㎎
マグネシウム62㎎
鉄分2.7㎎
0.41㎎

[出典:食品成分データベース(文部科学省)]

➀たんぱく質

たんぱく質は三大栄養素のひとつであり、生きていく上で特に重要な栄養素です。血液や筋肉などの体をつくる主要な成分であり、体内で酵素など生命時に欠かせない物質にも変換されます。そして、エネルギー源になることもあります。

➁食物繊維

食物繊維には腸内環境を整える作用があります。具体的には、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌や毒素を排出してくれます。

➂βカロテン

βカロテンは体内でビタミンAに変換されます。そして、抗酸化作用や免疫力を上昇させる効果があります。また、ビタミンAとして発育を促進したり、粘膜に働いて細菌から体を守るなど、たくさんの重要な役割を持っています。

➃ビタミンB1

ビタミンB1は糖質からエネルギーを生産したり、皮膚や粘膜の健康を保つのを助けたりする役割があります。ビタミンB1が欠乏すると食欲がなくなったり、疲れやすくなったりします。

➄葉酸

葉酸はビタミンB群の一種です。緑の葉っぱに多く含まれているため、葉酸という名前が付きました。葉酸はたんぱく質や細胞を作るときに重要な役割を果たしています。そして、ビタミンB12と協力して血液を作る働きもあります。

➅ビタミンC

コラーゲンの合成を助け、皮ふや毛並みを整えてくれます。また、ストレス解消や免疫力の強化などにも有効です。

➆ビタミンK

ビタミンKは出血したときに血が固まって止血するのを助け、骨の形成も助けます。

➇カリウム

カリウムは体内で水分の調整を行っています。体内で増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きもあります。また、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割も持っています。

➈マグネシウム

マグネシウムは体内で骨や歯をつくるために使われています。そして、マグネシウムは体内で不足すると骨から遊離して神経の興奮を抑えたり、エネルギを作ったり、血圧を維持したりするのに利用されます。

➉鉄分

鉄分は血液のヘモグロビンの中に含まれ、酸素を運ぶために必要です。また、エネルギーを作り出すためにも必要です。

枝豆の注意点

アレルギーに注意!

枝豆は完熟してない状態で収穫する大豆のことです。そして、大豆は比較的アレルゲンになりやすい食材です。そのため、大豆アレルギーには注意する必要があります。

特に、シベリアンハスキー、アイリッシュセッター、シャーペイなどの犬種は大豆に対する耐性がなく、大豆アレルギーになりやすいので注意が必要です。

そして、枝豆をはじめて与える場合、少量を与えるべきでしょう。

また、嘔吐、下痢、かゆがる、発疹などアレルギーと思われる症状が出た場合には、大豆アレルギーを疑ったほうがいいかもしれません。

与えすぎに注意!

枝豆には食物繊維が豊富に含まれています。そのため、枝豆を与えすぎると消化不良の原因になってしまい、下痢や嘔吐などが引き起こされてしまう可能性があります。

また、枝豆は100gあたり135kcalでそこそこのカロリーがあります。そのため、与えすぎると肥満になってしまうかもしれません。

そして、カリウムのとりすぎになってしまい、高カリウム血症になってしまうリスクもあります。

また、マグネシウムなども多く含まれているため、結石の原因になってしまう恐れもあります。

生の枝豆に注意!

犬に生の枝豆を与えてはいけません。おなかを壊してしまいます。

生の枝豆にはトリプシン・インヒビターという膵臓から分泌される消化酵素の働きを阻害する成分が含まれているからです。

トリプシン・インヒビターは加熱、発酵、熟成のどれかをすることで効果を失います。

 

また、生の枝豆には赤血球凝集素も含まれています。赤血球凝集素には血液を凝固させる作用があるため、血液が固まってしまい、血栓などができてしまうかもしれません。

そして、赤血球凝集素も加熱をすることで無害になります。ちなみに、生の枝豆は消化にも良くありません。

そのため、枝豆を犬に与えるときには必ず加熱するようにしましょう。

塩ゆでに注意!

人が枝豆を食べるとき、ふつうはゆでるときに塩を入れるか、ゆでてから塩を加えるかすると思います。しかし、犬に与えるときには塩を加えないようにしましょう。

また、スーパーなどでゆであがった枝豆が売られていることもあると思います。そのような枝豆には塩分が多く含まれていることが多いです。そのため、スーパーで買ったゆであがった枝豆を犬に与えるのはやめておきましょう。

皮やさやに注意!

枝豆の皮やさやは犬に与えるべきではありません。皮やさやに中毒はありませんが、これらの部分は消化に悪いからです。また、農薬が含まれている可能性もあります。

そして、犬に与えるときには薄皮も取り除いてあげたほうがいいでしょう。薄皮の皮やさやと同様に消化に悪いからです。

腎不全・肝不全の犬には不適

腎不全や肝不全がある犬には枝豆を与えるべきではありません。

なぜなら、これらの病気の症状を悪化させてしまうことがあるからです。

貧血の犬には不適

枝豆は貧血だったり、貧血の薬を飲んでいたりする犬には与えるべきではありません。

枝豆に含まれているグニシリンが鉄分の吸収を阻害してしまうからです。

加工品に注意!

枝豆の加工品の中には、与えてもいいものと、与えるべきではないものがあります。それぞれ見ていきましょう。

冷凍枝豆

冷凍の枝豆は塩分が加えられているものがほとんどです。そのため、冷凍の枝豆を解凍してそのまま与えるのはやめましょう。

冷凍の枝豆を犬へ与えたい場合には、解凍したものをさやから取り出して水に1時間~2時間ほど浸し、軽く塩気を抜いてから与えるといいでしょう。

枝豆豆腐

枝豆豆腐は枝豆をすりつぶして豆乳やにがりを加えて作ります。

そして、ほとんどの枝豆豆腐には食塩や着色料や香料などが含まれています。そのため、犬が枝豆豆腐を食べてしまうと塩分などのとりすぎになってしまう可能性があります。

なので、枝豆豆腐は犬にとって危険というわけではありませんが、与えるのは控えたほうがいいでしょう。

ずんだ餅

ずんだ餅は枝豆をゆでてつぶし、砂糖や塩を加えて作ったあんを餅にかけて作ったお菓子です。宮城県を中心に食べられている郷土料理です。

そして、ずんだ餅に犬にとって害になる成分は含まれていませんが、ずんだ餅を食べると糖分のとりすぎになってしまいます。

また、犬がお餅を丸呑みして詰まらせてしまうリスクもあります。そのため、ずんだ餅は犬に与えないほうがいいでしょう。

枝豆の与え方


枝豆は塩を必ず入れないようにしてゆでてから与えましょう。ちなみに、豆の実だけとってゆでるとビタミンなどの栄養が溶け出してしまう可能性があります。そのため、さやごとゆでるようにしましょう。

そして、枝豆は粒が小さいので、そのまま与えると犬が丸呑みしてしまいます。そうすると消化されずにそのまま出てきてしまうかもしれません。なので、枝豆は細かく刻んだり、すりつぶしたりしてから与えるといいでしょう。

また、フードプロセッサーなどでくだいてペースト状にしてあげると、さらに消化に良くなるのでおすすめです。

そして、おやつやフードのトッピングとして与えるのがいいでしょう。

 

ちなみに、与える量は一概には言えませんが、全体のカロリーの20%は超えないようにしましょう。ただ、適量は個体によって異なります。

与えた翌日の便を見て、もし緩くなっていたらそれは与えすぎということです。量を減らすようにしましょう。

そして、はじめて与えるときにはごく少量にしましょう。アレルギーの可能性もありますし、枝豆が体質に合っていない可能性もあるからです。

きなこ
きなこ
枝豆は犬にとってよいたんぱく質源になります。ただ、与えすぎると消化不良などの原因になってしまう可能性があります。
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