愛犬にBHA / BHTを与えてはいけません。
BHA / BHTは安いドッグフードの酸化防止剤として用いられています。そして、危険性は広く知られていると思いますが、その理由まで知っている人はなかなかいないのではないでしょうか。
そこで、この記事では「犬にBHA / BHTを与えてはいけない理由」について解説していきたいと思います。
犬の体に害を及ぼす可能性がある酸化防止剤
BHA / BHTはかつて人間用の食品にも広く使用されていましたが、現在では限定的に用いられるのみです。
そして、BHAを含んだ食品を食べると、がんが発生したり、歩行障害が起こったり、呼吸困難になったり、消化器官からの出血が起こったり、肝臓のうっ血が生じたりする可能性があります。
また、BHTを含んだ食品を食べると、膀胱がんになったり、甲状腺がんになったりする可能性があります。
そもそも酸化防止剤って何?
そもそも酸化防止剤とは、物質の酸化を防ぐために配合される成分です。
犬はもともと肉食の生物なので、ドッグフードには肉類が多く含まれています。肉類にはもちろん油が含まれていますが、油は酸化しやすい物質です。光や酸素などに触れてしまうとすぐに酸化してしまいます。
そして、酸化するとドッグフードの味が落ちてしまい、食いつきも悪くなってしまいます。また、嘔吐や下痢などが引き起こされてしまうこともあります。
これを防ぐのが酸化防止剤です。酸化防止剤は物質の酸化を防いでくれるのです。そして、酸化防止剤には天然由来のものと化学的に合成されたものがあります。化学的に合成された酸化防止剤は3種類が認可されていますが、BHAとBHTもその中に含まれています。
BHA / BHTの危険性
BHA
BHAはブチルヒドロキシアニソールの略です。英語で書くと “Butylated hydroxyanisole” になります。
BHAはもともとガソリンの酸化を防止するために合成された物質です。昔は人間用の食品にも広く使用されていましたが、BHAの危険性がわかってからは制限されています。現在では人間用の食品に関しては油脂の製造に用いるパーム原料油およびパーム核原料油に限り使用が認められています。
また、食べるもの以外では化粧品に添加されている場合があります。
そして、現在ではドッグフードにはペットフード安全法が定める範囲内なら使用することができます。
具体的にはBHAとBHTとエトキシキンを合わせて150ppm以下なら使用が可能です。ちなみに、ppmとは100万分の1という意味です。例えば、1トンの原料の中には3つ合わせて150g以上用いてはいけません。
BHT
BHTはジブチルヒドロキシトルエンの略です。英語で書くと “dibutylhydroxytoluene” になります。
BHTはもともと1940年ごろから石油用の抗酸化剤として用いられるようになりました。そして、昔は人間用の食品にも添加物として広く用いられていました。
しかしBHTの危険性がわかってからは魚介冷凍品、チューインガム、油脂、バターなど限定的にのみ用いられています。
そして、ドッグフードにはBHAと同様の制限で用いることができます。
BHA / BHTを食べたときの症状
BHA
BHAを含んだ食品を食べると、がんが発生したり、歩行障害が起こったり、呼吸困難になったり、消化器官からの出血が起こったり、肝臓のうっ血が生じたりする可能性があります。
BHT
BHTを含んだ食品を食べると、膀胱がんになったり、甲状腺がんになったりする可能性があります。
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