犬に「グレープフルーツ」を与えるときの全知識|与えて大丈夫?

ドッグフードの原材料/成分

愛犬にグレープフルーツを与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。

グレープフルーツがドッグフードに含まれていることはないと思いますが、グレープフルーツはとても身近な果物です。なので、犬にグレープフルーツを与えたいと考えている人もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事では「犬にグレープフルーツを与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。

グレープフルーツの効果効能

グレープフルーツにはビタミンCとクエン酸が含まれているため、疲労を回復する効果が期待できます。また、食物繊維の働きによって腸内環境を整える効果も期待できます。そして、ナリンギンの効果によって、免疫力も上昇すると言われています。

また、グレープフルーツの香りにも効果があります。グレープフルーツの香りにはリフレッシュ効果やリラックス効果があるのです。グレープフルーツの香りは犬の気分を高揚させることもできます。

グレープフルーツの栄養成分


グレープフルーツ(白肉種)に含まれている主な栄養素は以下の通りです。

成分名 成分量(100gあたり)
水分 89g
炭水化物 9.6g
食物繊維 0.6g
ビタミンC 36㎎
ビタミンB6 0.04㎎
葉酸 15μg
ナイアシン 0.3㎎
カリウム 140㎎
マグネシウム 9㎎

[出典:食品成分データベース(文部科学省)]

➀水分

グレープフルーツの約90%は水分で構成されています。そのため、グレープフルーツは犬の水分補給としても適しています。

➁炭水化物

炭水化物は脂肪やたんぱく質と並んで三大栄養素のひとつです。犬は人間と比べて必要な炭水化物の量が少ないですが、決して不要なわけではありません。

そして、炭水化物は犬の体内で主にエネルギー源として利用されます。また、すぐ使わない分は体脂肪として蓄積されます。

➂ビタミンC

コラーゲンの合成を助け、皮ふや毛並みを整えてくれます。また、ストレス解消や免疫力の強化などにも有効です。

➃葉酸

葉酸はビタミンB群の一種です。緑の葉っぱに多く含まれているため、葉酸という名前が付きました。葉酸はたんぱく質や細胞を作るときに重要な役割を果たしています。そして、ビタミンB12と協力して血液を作る働きもあります。

➄カリウム

カリウムは体内で水分の調整を行っています。体内で増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きもあります。また、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割も持っています。

➅リモネン

リモネンはかんきつ類の皮に含まれている香りの成分です。そして、リモネンにはまずがんを予防したり治療したりする効果があります。また、リラックスや睡眠をうながし、ダイエット効果もあります。そして、免疫力を高めたり毛並みを整えたりする効果もあります。

➆ナリンギン

ナリンギンはグレープフルーツの苦みの成分であり、ポリフェノールお一種です。食欲を抑える効果があり、満腹感を得やすくなる作用もあるため、ダイエットに効果的です。また、抗酸化作用もあるため、犬の体を若々しく保つのにも役立ちます。

➇フラボノイド

フラボノイドはポリフェノールの一種です。植物の色素の総称です。抗酸化作用、抗菌作用、殺菌作用などを持っています。

グレープフルーツの注意点

与えすぎに注意!

グレープフルーツは果物なので、糖分が多く含まれています。そのため、グレープフルーツを与えすぎると糖分が過剰になってしまいます。また、水分も豊富なので、水分の取りすぎにより下痢になってしまう可能性もあります。

また、食物繊維のとりすぎで消化不良が起こる可能性もあります。

外皮、薄皮、白い筋に注意!

グレープフルーツの外側についている黄色い皮は外皮と呼ばれています。グレープフルーツの外皮は人間も食べませんが、犬にも与えるべきではありません。

消化に悪い上、毒性があるソラレンという物質が含まれています。犬がソラレンの中毒になってしまうと下痢や嘔吐などの症状が出てしまいます。

また、グレープフルーツの外皮にはカビがつくのを防ぐために防カビ剤が塗られていたり、光沢を出すためにワックスが塗られていたりします。いろいろな理由で、グレープフルーツの外皮は与えるべきでないのです。

そして、グレープフルーツの薄皮や白い筋は犬にとって消化しにくい部分です。犬にグレープフルーツを与えるときには、薄皮や白い筋も取り除いてあげたほうがいいでしょう。

薬との相性は悪い

グレープフルーツは薬との相性が悪い食べ物です。グレープフルーツに含まれているフラノクマリンが薬の分解を遅らせてしまうからです。薬の分解が遅くなると薬が効きすぎてしまいます。

そのため、薬を飲んでいる犬の場合、グレープフルーツを与えるべきではありません。

加工品に注意!

グレープフルーツの加工品の中には、与えてもいいものと、与えるべきではないものがあります。それぞれ見ていきましょう。

グレープフルーツジュース

市販のグレープフルーツジュースには糖分が多く含まれている場合が多くあります。そのため、市販のグレープフルーツジュースは犬に与えないようにしましょう。肥満や歯周病や糖尿病の原因になってしまうかもしれません。

ただ、グレープフルーツだけで作られたジュースならば問題ありません。また、ミキサーでグレープフルーツをくだいて作ったグレープフルーツジュースはそのまま食べるより消化に良くなっています。なので、この状態で犬にグレープフルーツを与えるのはおすすめです。

グレープフルーツのアロマ

グレープフルーツのアロマは犬にも効果があります。犬の気分を高揚させる効果があるのです。

ただ、精油はグレープフルーツの成分を濃縮して作られています。そのため、犬がなめてしまったり、皮ふについてしまったりしたら危険です。グレープフルーツのアロマは犬が届かない場所に置いておくべきでしょう。

グレープフルーツを食べると嘔吐する?

グレープフルーツを食べた犬が嘔吐することもあるようです。しかし、これはグレープフルーツに悪い成分が含まれているからではありません。理由はいくつかあります。

 

まず、食べすぎによる消化不良が原因の嘔吐です。これはグレープフルーツに限りません。野菜でも果物でも、犬は食べすぎて消化不良になると嘔吐します。

次に、外皮を与えたことによる嘔吐です。これまでにも解説した通り、ソラレンの中毒症状として、嘔吐があげられます。これも、外皮を与えないという注意点を守れば防ぐことができる嘔吐です。

また、アレルギー症状で嘔吐することもあります。世の中のあらゆる食べ物にはアレルギーがあり、グレープフルーツも例外ではないからです。グレープフルーツを食べてアレルギー症状が出たら、グレープフルーツは与えないようにしましょう。

そして、最後は酸味に驚いての嘔吐です。グレープフルーツはみなさんもご存知の通り、酸っぱいフルーツです。犬は口の中に異物があると感じて吐いてしまうのです。

 

酸味に驚いて嘔吐した場合、犬はもう一度グレープフルーツを食べる場合もありますが、食べない場合もあります。食べなかった場合、グレープフルーツを与えるのは控えたほうがいいでしょう。グレープフルーツは犬が必ず食べなければならない食べ物ではありません。

グレープフルーツの与え方


グレープフルーツは生で与えるのがおすすめです。加熱してしまうと、グレープフルーツに含まれるビタミンCが壊れてしまうからです。そして、外皮はもちろん、薄皮や白い筋も取り除いてあげるようにしましょう。小さく割いて食べさせてあげるのがおすすめです。

そして、初めて与えるときにはごく少量にしましょう。犬の体にグレープフルーツが合わない場合もあります。

 

ちなみに、人間がグレープフルーツを食べる場合、外皮ごと半分に切って食べると思います。しかし、このやり方では外皮に含まれているソラレンが付着してしまう可能性があります。

犬に与えるときには外皮を切らずにむいてあげたほうがいいでしょう。ただ、切ったときに付着してしまうソラレンの量はごく微量です。そこまで心配しすぎる必要はありません。

ちなみに、グレープフルーツはいつも与えている食事に混ぜるのもおすすめですし、おやつとして与えてもいいでしょう。

そして、与える量の目安は10g~15gほどです。

ドッグフードの達人
グレープフルーツには疲労回復効果、腸内環境を整える効果などが期待できます。
スポンサードリンク