ドッグフードの「植物性油脂」についての全知識

ドッグフードの原材料と成分

愛犬に植物性油脂を与えてはいけません。

植物性油脂は安いドッグフードによく用いられています。そして、危険性は広く知られていると思いますが、その理由まで知っている人はなかなかいないのではないでしょうか。

そこで、この記事では「犬に植物性油脂を与えてはいけない理由」について解説していきたいと思います。

トランス脂肪酸が含まれているかも

植物性油脂は基本的に酸化しやすいという特徴を持っています。

そのため、酸化を防ぐために危険な酸化防止剤が使われているかもしれません。

また、コレステロール値を上げ、心疾患のリスクを高めるトランス脂肪酸も含まれているかもしれません。

あいまい表記の危険性


ドッグフードのあいまい表記には注意する必要があります。

例えば、植物性油脂の場合、どの植物から採取したものなのか不明瞭です。

そして、原材料を明確に書かないのは明確には書けないようなものを用いているからです。逆に、もし良質な材料を用いているなら明確に書くはずです。

そのため、あいまいな表記をしている原材料を用いているドッグフードには注意する必要があるでしょう。

植物性油脂の概要


植物性油脂は菜種油、オリーブ油、大豆油などから抽出された脂肪のことです。

そして、植物性油脂にはバターやラードなどの動物性油脂より健康的でヘルシーというイメージがあるかもしれませんが、それは少し間違っています。

確かに、植物性油脂の中にはビタミンEなどの抗酸化物質を豊富に含んでいるものもありますが、基本的には酸化しやすい油だからです。

そして、植物性油脂の酸化を防ぐために危険な酸化防止剤が使われることもありますし、加工される場合もありますが、加工される場合にはトランス脂肪酸が含まれてしまいます。

植物性油脂の危険性

植物性油脂が危険な理由は主に2つあります。それぞれ見ていきましょう。

トランス脂肪酸

植物性油脂にはトランス脂肪酸が含まれていることが多くありますが、トランス脂肪酸は最近、体に良くない物質であることが明らかになってきました。

トランス脂肪酸は、コレステロール値を上げて、心疾患やがんのリスクを高めると言われているのです。

そして、トランス脂肪酸は人間用の食品にも良く含まれていますが、最近では規制の動きが広がっています。

危険な酸化防止剤

植物性油脂には不飽和脂肪酸がたくさん含まれていますが、不飽和脂肪酸は酸化しやすいという性質を持っています。

そして、油が酸化してしまうとドッグフードの味が落ちてしまい、食いつきも悪くなってしまいます。また、嘔吐や下痢などが引き起こされてしまうこともあります。

なので、植物性油脂の酸化を防ぐ必要がありますが、そのために危険な酸化防止剤が使われているかもしれません。

しかも、原材料を製造している段階で添加される酸化防止剤とドッグフードを作る際に添加される酸化防止剤の二重添加が起こっている可能性があります。つまり、どちらの段階でも危険な酸化防止剤が使われている、ということがありえるのです。

 

そして、原材料を製造する段階で添加された物質はドッグフードのパッケージに書く必要はありません。つまり、植物性油脂を作る段階で危険な酸化防止剤が使われていても、消費者はそれを知ることができないのです。

ちなみに、危険な酸化防止剤としては以下の3つが挙げられます。この3つはどれも化学的に合成された酸化防止剤です。それぞれ見ていきましょう。

エトキシキン

エトキシキンは化学的に合成された酸化防止剤のひとつです。エトキシキンは酸化防止効果がとても高くて価格もとても安いという、業者にとっては魅力的な酸化防止剤ですが、毒性が強い物質でもあります。

そして、昔は規制がありませんでしたが、今ではエトキシキンの添加量は75ppmが上限です。

エトキシキンを含んだドッグフードを食べると、アレルギー反応、皮ふ病、主要臓器の障害、異常行動、がんなどが引き起こされる可能性があります。

BHA

BHAはブチルヒドロキシアニソールの略です。化学的に合成された酸化防止剤のひとつです。

そして、BHAを含んだ食品を食べると、がんが発生したり、歩行障害が起こったり、呼吸困難になったり、消化器官からの出血が起こったり、肝臓のうっ血が生じたりする可能性があります。

BHT

BHTはジブチルヒドロキシトルエンの略です。化学的に合成された酸化防止剤のひとつです。

BHTを含んだ食品を食べると、膀胱がんになったり、甲状腺がんになったりする可能性があります。

植物性油脂の種類

ドッグフードの原材料名には「植物性油脂」と書かれている場合もありますが、具体的な植物性油脂の名前が書いてある場合もあります。そこで、この項では代表的な植物性油脂の特徴について解説していきたいと思います。

ちなみに、ドッグフードに「植物性油脂」と書いてあったら注意が必要ですが、具体的な植物性油脂の名前が書いてあった場合には特に心配いりません。

菜種油

菜種油とは、菜の花の種を絞ってとれた油のことです。菜種油には生の状態でも加熱しても酸化による成分の変化が起こりにくいという特徴があります。

そして、菜種油は犬のエネルギー源として利用することができ、皮ふや毛の状態を良くする効果もあります。

ゴマ油

ごま油とは文字通りごまの種子を炒った後に油をとったものです。使いやすい油なので、家で使っているという人も多いと思います。

そして、ごま油には抗酸化作用があります。また、腸内環境を整えてくれる効果もあると言われています。

ひまわり油

ひまわり油は文字通り、ひまわりの種子からとれる油です。生産量がとても多いため、パーム油、大豆油、菜種油とともに、4大植物油のひとつとして数えられています。

そして、ひまわり油は無臭でマイルドな味わいであり、酸化しにくいという特徴があります。そして、ひまわり油には抗酸化成分が含まれています。そのため、犬の体を若々しく保つ効果があります。

また、毛並みを整えてくれる効果や便秘改善効果、抗炎症作用なども期待できます。

亜麻仁油

亜麻仁油は亜麻の種から抽出される油です。フラックスシードオイルと呼ばれることもあります。

亜麻仁油にはオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。そのため、アレルギーを抑えて善玉コレステロールを増加させる効果があります。血液もサラサラにします。

また、皮ふの状態を保ち、保湿する効果もあります。そして、脳機能を改善する効果もあります。犬に適した油と言えるでしょう。

パーム油

パーム油とはアフリカ原産の植物であるギニアアブラヤシの実から取れる油のことです。加工用に用いられることが多いので、ドッグフードに植物性油脂と書かれていたら、パーム油が使われている可能性は高いです。

そして、パーム油は犬のエネルギー源として利用することができ、皮ふや毛の状態を良くする効果もあります。

ドッグフードの達人
植物性油脂は基本的に酸化しやすいという特徴を持っています。

そのため、酸化を防ぐために危険な酸化防止剤が使われているかもしれません。

また、コレステロール値を上げ、心疾患のリスクを高めるトランス脂肪酸も含まれているかもしれません。

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