愛犬に白菜を与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
白菜がドッグフードに含まれていることはないと思いますが、白菜は身近な野菜で、鍋などに用いますよね。なので、白菜を犬に与えてもいいのかどうか気になっている人もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では「犬に白菜を与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。
白菜の効果効能
白菜には食物繊維が豊富に含まれているため、腸内環境を整える効果が期待できます。また、水分が多いので水分補給としても適しています。
そして、カロリーが低い野菜なので、ダイエット食としても適しています。
また、ビタミンCが体の調子を整えてくれるほか、カリウムが腎機能を高めてくれます。
白菜の栄養成分
白菜に含まれている主な栄養素は以下の通りです。
成分名 | 成分量(100gあたり) |
---|---|
水分 | 95.2g |
炭水化物 | 3.2g |
食物繊維 | 1.3g |
ビタミンB2 | 0.13㎎ |
ビタミンC | 19㎎ |
ビタミンK | 59μg |
カリウム | 220㎎ |
カルシウム | 43㎎ |
鉄分 | 0.3㎎ |
[出典:食品成分データベース(文部科学省)] 白菜の約95%は水分で構成されています。そのため、白菜は犬の水分補給としても適しています。 食物繊維には腸内環境を整える作用があります➀水分
➁食物繊維
➂ビタミンB2
ビタミンB2は主に皮膚や粘膜の健康を保つのに役立つビタミンです。代謝を支える重要な役割を持っています。活発に運動する犬ほどたくさんのビタミンB2が必要になります。
➃ビタミンC
コラーゲンの合成を助け、皮ふや毛並みを整えてくれます。また、ストレス解消や免疫力の強化などにも有効です。
➄ビタミンK
ビタミンKは出血したときに血が固まって止血するのを助け、骨の形成も助けます。
➅カリウム
カリウムは体内で水分の調整を行っています。体内で増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きもあります。また、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割も持っています。
➆カルシウム
カルシウムは骨や歯を形成するために必要不可欠です。また、筋肉を動かすためにも必要です。ただ、過剰に摂取すると逆に骨折などが起こってしまう可能性があります。そのため、適切な量を与えることが重要です。
➇鉄分
鉄分は血液のヘモグロビンの中に含まれ、酸素を運ぶために必要です。また、エネルギーを作り出すためにも必要です。
➈イソチオシアネート
イソチオシアネートには解毒抗菌作用と血液をサラサラにする作用があります。また、がん予防にも効果的です。ただ、イソチオシアネートは辛み成分なので、犬の胃腸の刺激になってしまうかもしれません。
白菜の注意点
与えすぎに注意!
白菜には食物繊維が豊富に含まれています。そのため、与えすぎると消化不良になってしまい、下痢や嘔吐などの原因になってしまう可能性があります。
また、水分が多いので与えすぎると下痢の原因になってしまうかもしれません。そして、カリウムの効果が働きすぎておもらしをしてしまう可能性もあります。
甲状腺に疾患がある犬には不適
白菜をはじめとするアブラナ科の野菜は、甲状腺に疾患がある犬に与えるべきではありません。
その理由はアブラナ科の植物に含まれているゴイトロゲンにあります。ゴイトロゲンにはヨウ素の吸収を阻害する性質があるのですが、ヨウ素は甲状腺ホルモンの原料になります。そのため、ゴイトロゲンを摂取すると甲状腺の働きを阻害してしまうのです。
これにより、甲状腺に疾患のある犬がゴイトロゲンを摂取すると、疾患が悪化してしまう可能性があります。
生の白菜に注意!
人間も生の白菜を食べることはないと思いますが、犬にも生の白菜は与えないほうがいいでしょう。
生の白菜はかたくて消化に悪く、消化不良を起こしてしまう可能性もあるからです。
特に芯の部分はかたいので、生で与えないように注意しましょう。
加工品に注意!
白菜の加工品の中には、与えるべきではないものがあります。
白菜の漬物
白菜の漬物にはさまざまなものがありますが、すべて犬には与えないほうがいいでしょう。
なぜなら、たとえ浅漬けであっても塩分が多く含まれているからです。犬に必要な塩分の量は人間よりもずっと少なく、犬はささいなことで塩分過剰になってしまいます。そして、犬が塩分過剰になると心臓や腎臓などに負担がかかってしまいます。
たとえ漬け液を洗い落としても、成分は中にまで浸透しているため意味ありません。
白菜の与え方
上でも解説した通り、白菜は生で与えないほうがいいでしょう。加熱してあげるのがおすすめです。
具体的には、ごく薄いだし汁で煮て、汁ごと与えるのがいいでしょう。汁ごと与えることで、白菜から溶け出してしまった栄養素ももらさず摂取することができます。
また、レンジで温めるのもいいでしょう。
そして、どの方法で加熱するにしろ、加熱した後には細かく刻んで与えるようにしましょう。そのほうが消化に良くなります。さらに消化に良くするために、フードプロセッサーなどでくだいてあげるのもおすすめです。
ちなみに、白菜はよく鍋物に入っていますが、鍋物にはネギ類が含まれていることも多くあります。そのため、鍋物に入っている白菜は犬に与えるべきではありません。
また、スープに味がついている場合も犬に与えるのはやめたほうがいいでしょう。人間にとっては薄めの味付けでも、犬にとっては濃すぎる場合も多いからです。
ちなみに、白菜の芯も加熱するなら与えても問題ありません。ただ、芯も必ず細かく刻んであげるようにしましょう。
そして、与える量は小型犬なら20gくらい、大型犬なら40gくらいがおすすめです。
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