愛犬にスイカを与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
スイカがドッグフードの原料として用いられることはないと思いますが、スイカは身近な食材です。愛犬に与えたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では「犬にスイカを与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。
スイカの効果効能
スイカには水分が多く含まれていて、体を冷やす作用があるので、夏バテ防止に効果的です。
そして、スイカに含まれるグルタチオンには肝臓の働きを強くする作用や腎機能を高める作用もあります。
また、老化防止効果、がんの予防効果、利尿作用、余計な塩分を排出する作用、血流を改善する作用、心臓病や高血圧を予防する効果などもあります。
スイカの栄養成分
スイカ(赤肉種)に含まれている主な栄養素は以下の通りです。
成分名 | 成分量(100gあたり) |
---|---|
水分 | 89.6g |
炭水化物 | 9.5g |
ビタミンA | 69μg |
ビタミンC | 10㎎ |
カリウム | 120㎎ |
マグネシウム | 11㎎ |
カルシウム | 4㎎ |
[出典:食品成分データベース(文部科学省)] スイカの約90%は水分で構成されています。そのため、スイカは犬の水分補給としても適しています。 炭水化物は脂肪やたんぱく質と並んで三大栄養素のひとつです。犬は人間と比べて必要な炭水化物の量が少ないですが、決して不要なわけではありません。 そして、炭水化物は犬の体内で主にエネルギー源として利用されます。また、すぐ使わない分は体脂肪として蓄積されます。 ビタミンAとはレチノール、レチナール、レチノイン酸の総称です。このうち、ビタミンAの主要な成分であるレチノールには目や皮ふの粘膜を健康に保ったり、細菌などに対する抵抗力を高めたりする働きがあります。また、薄暗いところで視力を保つ働きもあります。 コラーゲンの合成を助け、皮ふや毛並みを整えてくれます。また、ストレス解消や免疫力の強化などにも有効です。 カリウムは体内で水分の調整を行っています。体内で増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きもあります。また、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割も持っています。 シトルリンはアミノ酸の一種です。血管をしなやかにして血を流れやすくする効果があります。また、足のむくみを改善する効果もあります。 リコピンは植物の赤い色のもとです。強い抗酸化作用で知られています。つまり、犬の体を若々しく保つのに役立つのです。 ウリ科アレルギーを持っている犬がスイカを食べるとアレルギー症状が出る可能性があります。 スイカをはじめて与える場合、少量を与えるべきでしょう。 そして、嘔吐、下痢、かゆがる、発疹などアレルギーと思われる症状が出た場合には、ウリ科アレルギーを疑ったほうがいいかもしれません。 犬は暑いとスイカをたくさん食べてしまいます。しかし、スイカには水分が多く含まれているため、与えすぎると下痢の原因になってしまうかもしれません。特に冷やしたスイカの食べすぎには要注意です。 また、スイカには糖分も豊富に含まれています。そのため、食べすぎると肥満の原因になってしまう可能性もあります。 また、スイカにはカリウムも豊富に含まれています。そのため、スイカを食べすぎるとカリウムのとりすぎになってしまい、高カリウム血症になってしまう可能性もあります。そして、カリウムには利尿作用があるので、おもらしをしてしまうかもしれません。 特に、カリウムの摂取に制限が必要な病気を持っていたり、腎臓が悪かったりする場合には注意が必要です。 スイカの種や皮は消化に悪いため、食べてしまうと胃腸の負担になってしまいます。 ちなみに、種は食べても消化されずにそのまま出てくる上、毒もないのでたとえ食べてしまってもそこまで神経質になる必要はありません。しかし、万一のことを考えて、あらかじめ取り除いてあげたほうが安心でしょう。 一方、皮は大きなまま飲み込んでしまうとのどや胃腸に詰まってしまう可能性がありますし、内臓を傷つけてしまう可能性もあります。また、皮には農薬がついているかもしれません。 犬が間違って皮を食べないように、犬へスイカを与えるときにはあらかじめ皮を取り除くようにしましょう。 スイカの皮の近くには白い食べられる部分がありますよね。これは犬にとって悪いものではありませんが、シトルリンが含まれていて甘味が少なく、犬はあまり好まないかもしれません。 無理に与えないようにしましょう。 人はスイカを食べるときに塩をかけることが多いと思います。しかし、犬に与えるときには塩を振らないようにしましょう。 犬が必要な塩分は人間よりもずっと少量です。塩をかけたスイカを犬に与えてしまうと塩分過剰になってしまう可能性があります。 スイカにはタンニンが含まれています。この成分を摂取するのは健康な犬ならば問題ありません。しかし、老犬はタンニンをうまく排出できない場合があります。そして、タンニンはうまく排出されないと腸壁に付着してしまいます。 これが積み重なるとやがて腸壁の細胞とともにはがれおち、血便として出てきてしまいます。ひどい場合には下痢になってしまう可能性もあります。 スイカの加工品の中には、与えてもいいものと、与えるべきではないものがあります。それぞれ見ていきましょう。 犬は夏バテになってしまうと水分をあまり飲まなくなってしまうこともありますが、甘味が含まれていると飲むことがあります。 そのため、夏バテの犬にスイカジュースを与えるのはおすすめできます。また、夏バテでなくても犬にスイカジュースを与えるのは問題ありません。 ただ、市販のスイカジュースには砂糖が多く含まれている場合があります。これを与えてしまうと肥満や歯周病や糖尿病の原因になってしまう可能性もあります。犬に与えるべきではありません。 そして、犬にスイカを与えるなら皮を取ってから小さく切ってあげて与えるのがおすすめです。➀水分
➁炭水化物
➂ビタミンA
➃ビタミンC
➄カリウム
➅シトルリン
➆リコピン
スイカの注意点
アレルギーに注意!
与えすぎに注意!
種や皮に注意!
白い部分に注意!
塩をかけてはダメ!
老犬は注意
加工品に注意!
スイカジュース
スイカの与え方
スイカを犬に与える場合、はじめは少量を与えるようにしましょう。特におなかが弱い犬の場合は、与えた後に様子を見られるときに与えましょう。
ちなみに、スイカは冷やしてから食べることが多いですが、犬に冷えたスイカを与えてしまうとおなかを壊してしまう場合があります。犬に与えるなら常温まで温めてからにしましょう。
そして、スイカの1日に与える量の目安は15g~30gです。
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