愛犬に麦茶を与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
家で日常的に麦茶を飲んでいる人は多いのではないでしょうか。特に夏の暑い季節に飲むとおいしいですよね。そして、犬は嗅覚が敏感なので、人が麦茶を飲んでいると気づいて飲みたそうな顔をするかもしれません。
なので、犬に麦茶を与えてもいいのかどうか気になっている人は多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では「犬に麦茶を与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。
麦茶の効果効能
まず、麦茶は飲み物なので水分補給に役立ちます。
また、麦茶には体を冷ます効果、胃の粘膜を守る効果、抗酸化作用、血行を促進する効果なども期待できます。
ただ、犬は麦茶を日常的に飲むわけではないので、これらの効果について過度な期待は禁物です。
麦茶の栄養成分
麦茶に含まれている主な栄養素は以下の通りです。
➀水分
麦茶の99.7%は水分で構成されています。そのため、麦茶は犬の水分補給としても適しています。
➁カリウム
カリウムは体内で水分の調整を行っています。体内で増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きもあります。また、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割も持っています。
➂カルシウム
カルシウムは骨や歯を形成するために必要不可欠です。また、筋肉を動かすためにも必要です。ただ、過剰に摂取すると逆に骨折などが起こってしまう可能性があります。そのため、適切な量を与えることが重要です。
➃リン
85%のリンは体内でカルシウムやマグネシウムと一緒に骨や歯を作る成分になっています。また、15%は筋肉や脳や神経などに存在し、エネルギーを作り出すのに役立ちます。
ただ、リンはとりすぎてしまうとカルシウムを奪ってしまい、骨が弱くなってしまいます。また、腎臓の負担にもなります。
➄アルキルピラジン
アルキルピラジンは麦茶の香りのもとです。血液をサラサラにして血栓ができるのを防ぐ効果があります。
麦茶の注意点
与えすぎに注意!
麦茶は飲み物なので、与えすぎると下痢や軟便の原因になってしまう場合があります。
犬がよく飲むからと言って、飲ませすぎるのも問題でしょう。特に冷たい麦茶を与えるとおなかを壊して下痢などが起こってしまうリスクが高くなるので注意が必要です。
また、麦茶を与えすぎてしまうと麦茶が好きになってしまい、水を飲まなくなってしまうこともあります。基本は水を与えるようにし、麦茶は機会があったら与えるくらいにしましょう。
結石の犬は注意
麦茶は尿結石になったことがあったり、結石の傾向があったりする場合には与えないほうがいいでしょう。
なぜなら、麦茶にはミネラルが含まれているからです。特にミネラルが添加されている麦茶は良くないので避けるようにしましょう。
麦茶パックに注意!
麦茶パックを使えば自宅で麦茶を水だししたり、煮だしたりできるので便利です。自宅で使っているという人も多いのではないでしょうか。
しかし、犬が麦茶パックを誤食してしまうと危険です。
丸ごと呑み込んでしまった場合、異物が胃の中に残ってしまったり、腸で詰まって腸閉塞になってしまったりするかもしれません。もし腸閉塞になってしまったら手術をして取り出すしかありません。
ちなみに、犬が麦茶パックを誤食してしまった場合、食してからの時間で対処は変わってきますが、気づいた時点で必ず動物病院へ連絡して指示を仰ぐようにしましょう。
ただ、深夜などで動物病院へ連れていけない場合もあると思います。その場合には飼い主が麦茶パックを吐かせる必要があります。
ちなみに、吐かせる方法としては塩水を使用する方法が知られていますが、これはあまりおすすめできません。塩を摂取しすぎて塩中毒になってしまう可能性があるからです。
犬に吐かせる処置を行うなら、オキシドールを使いましょう。オキシドールも胃の中に傷がある場合はおすすめできませんが、塩よりはずっとましな吐かせ方です。
そして、オキシドールを使って吐かせる場合、まずは体重5㎏あたり11mlのオキシドール(3%)を用意します。そして、これを犬の舌の奥のほうに流し込みます。そうすると15分ほどで吐いてくれることが多いです。もし吐かなかった場合、水を飲むと吐きやすくなります。
ただ、20分たっても吐かない場合もあります。その場合には同じことを再度行いましょう。
しかし、オキシドールによる吐かせる処置は犬に意識や反応がなかったり、犬が興奮状態になっている場合には行うべきでありません。また、1時間以内に吐かせる必要があり、それ以降は吐かせても意味がありません。麦茶パックが胃を通過して吐き出せなくなってしまうからです。
麦茶の与え方
麦茶を犬に与えるときには、人間が飲むときの2倍~3倍程度薄めて少量を与えるようにするといいでしょう。人間にとってちょうどいい味は犬にとっては濃すぎるからです。
そして、これは人間が飲むときも同じですが、なるべく新鮮な水で作った麦茶を与えてあげるようにしましょう。
ちなみに、浄水器にかけた水ではなく、水道水で作ったもののほうがいいと思います。水道水は塩素を気にする人もいるかもしれませんが、煮だして作る場合は自動的にカルキ抜きをすることができるので問題ありません。
そして、麦茶は常温程度の温度で与えてあげるのが一番おすすめです。温度が高すぎると犬がやけどをしてしまう可能性がありますし、キンキンに冷やしすぎるとおなかを壊してしまう可能性があるからです。
ちなみに、麦茶は無添加なら市販品でも問題ありませんが、添加物が入っていたり、ミネラルが添加されていたりするものは避けたほうがいいでしょう。そして、ベストなのは無農薬で作られたものです。
また、現在では犬用の麦茶も発売されています。これを買えば絶対に安心でしょう。
そして、麦茶は日常的に与えるのではなく機会があったら与える程度にするといいでしょう。麦茶に慣れすぎてしまうと水を飲まなくなってしまうかもしれないからです。
犬の水分補給源としてはミネラルなどが含まれていて過剰になる可能性がある麦茶よりも水のほうが向いてますし、水のほうが値段も安くて済みます。
そして、犬に麦茶を与えるときの適量は小型犬なら1/2杯~1杯ほどです。ただ、適量は個体によって異なるので、愛犬にとってベストな量を見つけてあげるのがベストでしょう。
また、最初はごく少量を与えるようにしましょう。犬がアレルギーを持っている可能性もゼロではありませんし、麦茶が体質に合ってない可能性もあるからです。
ごく少量を与えてみて大丈夫だったら、次回から量を増やしてあげるようにしましょう。
犬に与えていいお茶、ダメなお茶
以上のように、麦茶は犬に与えても問題のないお茶です。しかし、犬はすべてのお茶が飲めるわけではなく、飲んではいけないお茶もあります。そこで、この項では犬に与えてもいいお茶と与えてはいけないお茶についてまとめていきたいと思います。
犬に与えたらダメなお茶
犬に与えてはいけないのは、カフェインが含まれているお茶です。なぜなら、犬は人よりもカフェインを排出する能力が低く、カフェインを与えると中毒になってしまう可能性があるからです。
ちなみに、犬がカフェイン中毒になると神経が興奮状態になって落ち着きが無くなったり、けいれんを起こしたりして、時には命に関わることもあります。
また、タンニンは少量なら犬に与えても大丈夫な成分ですが、タンニンが多く含まれているものを犬に与えるべきではありません。なぜなら、タンニンは鉄分の吸収を阻害してしまう働きを持っているからです。そのため、タンニンを摂取しすぎると貧血につながってしまいます。
ちなみに、このような理由で犬へ与えてはいけないお茶には、茶葉から抽出しているという共通点があります。
そして、具体的に犬に与えたらダメなお茶は以下の通りです。
- 緑茶
- ウーロン茶
- 紅茶
- 玉露
犬に与えてもいいお茶
カフェインやタンニンが含まれていないお茶なら基本的に犬へ与えても問題ありません。タンニンは含まれていても、少量なら問題ありません。
具体的な与えてもいいお茶は以下の通りです。
- そば茶
- コーン茶
- タンポポ茶
- 黒豆茶
- ハト麦茶
- ドクダミ茶
- 麦茶
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