愛犬に鰹節を与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
鰹節はドッグフードに含まれていることもあります。そして、私たち日本人は昔から鰹節を用いてきました。出汁として用いられることもありますし、鰹節を食べ物にかけて食べることもあります。
そのため、愛犬に鰹節を与えたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では「犬に鰹節を与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。
鰹節の効果効能
鰹節にはミネラルが豊富に含まれています。
そして、鰹節には細胞を活性化したり、新陳代謝を促進したり、免疫力を上昇させたりする効果があります。
また、鰹節にはとても多くのたんぱく質が含まれている上に低脂肪です。そのため、ダイエットや体形維持にも役立てることができます。
鰹節の栄養成分
鰹節に含まれている主な栄養素は以下の通りです。
成分名 | 成分量(100gあたり) |
---|---|
水分 | 15.2g |
たんぱく質 | 77.1g |
脂質 | 2.9g |
ビタミンB1 | 0.55㎎ |
ビタミンB2 | 0.35㎎ |
ビタミンB6 | 0.53㎎ |
ビタミンB12 | 14.8μg |
ナトリウム | 130㎎ |
カリウム | 940㎎ |
カルシウム | 28㎎ |
マグネシウム | 70㎎ |
リン | 790㎎ |
セレン | 320μg |
[出典:食品成分データベース(文部科学省)] たんぱく質は三大栄養素のひとつであり、生きていく上で特に重要な栄養素です。血液や筋肉などの体をつくる主要な成分であり、体内で酵素など生命時に欠かせない物質にも変換されます。そして、エネルギー源になることもあります。 ビタミンB1は糖質からエネルギーを生産したり、皮膚や粘膜の健康を保つのを助けたりする役割があります。ビタミンB1が欠乏すると食欲がなくなったり、疲れやすくなったりします。 ビタミンB2は主に皮膚や粘膜の健康を保つのに役立つビタミンです。代謝を支える重要な役割を持っています。活発に運動する犬ほどたくさんのビタミンB2が必要になります。 ビタミンB6はたんぱく質をエネルギーに変換したり、筋肉や血液などを作ったりするときに働いています。なので、たんぱく質を多くとるほどたくさんのビタミンB6が必要になり、皮ふや粘膜の健康維持にも役立っています。 ビタミンB12は葉酸と協力して赤血球の中に含まれているヘモグロビンを作るのに役立っています。また、脳からの指令を体全体に伝える神経を正常に保つ効果もあります。 ナトリウムはカリウムとともに体内の水分バランスなどを維持しています。また、栄養素の吸収や輸送、血圧の調整などにも関与しています。また、ナトリウムは胆汁、膵液、腸液などの原料でもあります。 カリウムは体内で水分の調整を行っています。体内で増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きもあります。また、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割も持っています。 マグネシウムは体内で骨や歯をつくるために使われています。そして、マグネシウムは体内で不足すると骨から遊離して神経の興奮を抑えたり、エネルギを作ったり、血圧を維持したりするのに利用されます。 85%のリンは体内でカルシウムやマグネシウムと一緒に骨や歯を作る成分になっています。また、15%は筋肉や脳や神経などに存在し、エネルギーを作り出すのに役立ちます。 ただ、リンはとりすぎてしまうとカルシウムを奪ってしまい、骨が弱くなってしまいます。また、腎臓の負担にもなります。 セレンはオスの場合、精子を作る原料になります。また、血管を拡大して血液をサラサラにする働きもあります。 鰹節は鰹節はカツオの身を徹底的に乾燥してかたく凝縮したものです。そのため、出汁が取れるくらい味の濃い食べ物になっています。そのため、与えすぎるのは良くありません。 また、鰹節にはカリウムが豊富に含まれています。そのため、鰹節を与えすぎてしまうとカリウムが過剰になってしまい、高カリウム血症になってしまうリスクがあります。 先ほども述べた通り、鰹節は味が濃い食べ物です。そして、犬は味覚が鈍い動物です。 そのため、犬が鰹節に慣れてしまうとふだんのドッグフードをおいしく感じなくなってしまい、あまり食べなくなってしまう可能性があります。 腎臓に病気がある場合、リンの摂取制限を受けているかもしれません。そして、鰹節には多くのリンが含まれています。 そのため、腎臓に病気がある犬に鰹節は適していないかもしれません。➀たんぱく質
➁ビタミンB1
➂ビタミンB2
➃ビタミンB6
➄ビタミンB12
➅ナトリウム
➆カリウム
➇マグネシウム
➈リン
➉セレン
鰹節の注意点
与えすぎに注意!
食性が変わってしまうかも
腎臓に病気がある犬には不適
鰹節の与え方
鰹節を毎日与えるのはおすすめできませんが、週に1回~2回ふだんのフードにふりかけたり、混ぜたりして与えるのは問題ありません。
ただ、犬は嗅覚が優れているので、えさにふりかけると鰹節だけきれいに食べてしまうかもしれません。そのような場合には、分けて食べられることができないように工夫する必要があります。
まず、ウェットフードを与えている場合は徹底的に混ぜてしまうと分けて食べることができず、フードも一緒に食べてくれます。
また、ドライフードを与えている場合は粉末タイプのものをかけて混ぜてあげるといいでしょう。こうするとにおいの上でも鰹節とドライフードを区別することができなくなるので、丸ごと食べてくれるようになります。
また、鰹節が好きな犬なら、ドライフードの袋の中に鰹節の出汁パックを入れて、かつおの風味を付けてあげると喜んで食べてくれます。
また、一度湯通ししたり、出汁を取った後の鰹節をしっかり湯切りして乾燥させてからおやつして少量与えるのもいいでしょう。こうすると味が薄まるので、食性が変わってしまうリスクを低くすることができます。
そして、手作りフード派なら、鰹節を出汁として使うのもおすすめです。出汁の塩分が気になる場合には、味見をしてから犬に与えるようにしましょう。
また、犬用の鰹節も売られています。塩分が気になる人はそちらを使えば安心です。犬用の鰹節を選ぶ場合は、無添加のものがおすすめです。
そんな鰹節ですが、適量はひとつまみ程度です。ただ、適量は個体によって異なります。与えたら便を確認するようにしましょう。もし便が緩くなっていたら与えすぎということです。
そして、はじめて与えるときにはごく少量にしましょう。
鰹節にアレルギーを持っている可能性もありますし、体質が合わない場合もあるからです。体質が合わない場合、下痢などが起こってしまうかもしれません。
ちなみに、鰹節は削り節が一般的ですが、中には粉末状のものや、顆粒状のものもあります。顆粒のものは添加物が含まれている可能性が高いので、犬にはあまり適していません。ただ、添加物がないものであれば犬に与えても問題ありません。
そして、鰹節を犬に与えるときにはくれぐれも醤油をかけないようにしましょう。塩分のとりすぎになってしまいます。
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