愛犬にうどんを与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
うどんがドッグフードに使われていることはないと思いますが、うどんはとても身近な食材です。すぐにできるので、忙しい日の昼食として重宝している人も多いと思います。
なので、愛犬にもうどんを与えたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では「犬にうどんを与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。
うどんの効果効能
うどんはのどごしがいいため、食欲がなかったり、歯が少なくなっていたりする老犬へ与えるのに適しています。
また、うどんは小麦がメインの原料として使用されているわりに消化しやすく、エネルギーへ変換されるのもはやいので、エネルギー補給としても効果的です。
うどんの栄養成分
うどん(ゆで)に含まれている主な栄養素は以下の通りです。
成分名 | 成分量(100gあたり) |
---|---|
水分 | 75g |
炭水化物 | 21.6g |
たんぱく質 | 2.6g |
ビタミンE | 0.1㎎ |
ナトリウム | 120㎎ |
マグネシウム | 6㎎ |
リン | 18㎎ |
でんぷん | 19g |
[出典:食品成分データベース(文部科学省)] 炭水化物は脂肪やたんぱく質と並んで三大栄養素のひとつです。犬は人間と比べて必要な炭水化物の量が少ないですが、決して不要なわけではありません。 そして、炭水化物は犬の体内で主にエネルギー源として利用されます。また、すぐ使わない分は体脂肪として蓄積されます。 たんぱく質は三大栄養素のひとつであり、生きていく上で特に重要な栄養素です。血液や筋肉などの体をつくる主要な成分であり、体内で酵素など生命時に欠かせない物質にも変換されます。そして、エネルギー源になることもあります。 ビタミンEには抗酸化作用があります。抗酸化作用により、さまざまな病気が予防されます。 ナトリウムはカリウムとともに体内の水分バランスなどを維持しています。また、栄養素の吸収や輸送、血圧の調整などにも関与しています。また、ナトリウムは胆汁、膵液、腸液などの原料でもあります。 でんぷんはブドウ糖がたくさんつながったものです。そして、でんぷんは大切な炭水化物源です。体内でブドウ糖にまで分解されたあと、エネルギーとして利用されたり、肝臓に蓄えられたりします。 そして、でんぷんが不足するとエネルギーが足りず、疲れやすいなります。一方、でんぷんを摂取しすぎると肥満につながってしまいます。 うどんの主原料は小麦です。そして、小麦は犬にとってアレルゲンになりやすい食材です。 嘔吐、下痢、かゆがる、発疹などアレルギーと思われる症状が出た場合には、小麦アレルギーを疑ったほうがいいかもしれません。 また、もともとアレルギーがなくても、同じものを継続的に与えることでアレルギー症状が出てくることもあります。 うどんには炭水化物が豊富に含まれています。そのため、うどんを与えすぎると肥満につながってしまいます。 また、うどんだけでおなかがいっぱいになってしまい、ふだんのフードを食べてくれなくなるかもしれません。そうなると栄養が偏ってしまいます。 そして、うどんには塩分も多く含まれています。そのため、与えすぎると塩分のとりすぎにもなってしまい、心臓や腎臓に負担をかけてしまいます。そうなると、さまざまな病気の原因になってしまう可能性があります。 ネギはうどんにつきものですが、ネギのついたうどんを犬に与えるのは絶対にやめましょう。ネギは犬が絶対に食べてはいけない食品のひとつだからです。 また、ネギ自体を与える場合だけでなく、ネギが入った鍋で調理したうどんを与えるのもやめましょう。 うどんのだし汁には、犬にとっては多すぎる塩分が含まれています。そのため、犬へだし汁につけたうどんを与えるのはやめたほうがいいでしょう。 また、うどんは作るときにも多くの塩分が使われています。そのため、与えすぎには注意が必要です。 意外かもしれませんが、うどんには多くの塩が含まれています。この項では、どうしてうどんに塩が使用されるのか見ていきましょう。 うどんに塩が含まれている理由を明らかにするためには、うどんの製法を知ることが不可欠です。そのため、まずはうどんの製法を解説します。 そもそも、うどんは小麦を水でこねて作られてます。しかし、実はうどんをこねる工程だけなら塩を加える必要はありません。 うどんに塩が加えられるのは、こねている間にうどんが柔らかくなりすぎるのを防ぐためです。また、塩を加えると、湯がいたときに塩と水の浸透圧の関係ではやく内部まで火を通すことができます。 そのため、うどんに含まれている塩分は湯がいているときに90%近くが溶け出してしまいます。 手作りフード派の人でも、うどんはメインの食材ではなく、あくまでおやつやトッピングとして与えたほうがいいでしょう。➀炭水化物
➁たんぱく質
➂ビタミンE
➃ナトリウム
➄でんぷん
うどんの注意点
アレルギーに注意!
与えすぎに注意!
ネギが入っているうどんに注意!
うどんの塩分に注意!
うどんと塩
うどんの与え方
うどんを食べると炭水化物を摂取することができますが、ふだんのドッグフードを食べていれば、栄養的にはそれだけで十分です。なので、炭水化物を摂取する目的でうどんを与える必要はありません。
なぜなら、塩分が多く含まれているうどんを継続的に与えてしまうと塩分のとりすぎになってしまい、生活習慣病になってしまうリスクが高まるかもしれないからです。
そして、うどんを与えるときには、まずは人間が食べるときと同じようにゆでましょう。そして、ゆで終わったらうどんを水洗いしましょう。そうすれば塩分をずいぶん減らすことができます。
水洗いが終わったらそのまま与えるのではなく、犬が食べやすい大きさに切ってからにしましょう。なぜなら、人間はうどんを吸って食べますが、犬はものを吸って食べるのが苦手だからです。
そして、常温くらいまで冷ましてから与えるのも重要です。熱いまま与えてしまうと犬がやけどしてしまう可能性があります。
ちなみに、犬へ与えるうどんは味付けをしないのが基本です。ただ、もし味付けをしたい場合には、塩分やネギなどが含まれていないだし汁で味付けをしましょう。
そして、適量は一概には言えませんので、愛犬に適した量を与えてあげるようにしましょう。ただ、摂取カロリーの20%は超えないようにしましょう。これを超えてしまうと与えすぎになってしまいます。
ちなみに、与えたら翌日の便を見るようにしましょう。そして、もし便が緩くなっていたら、それは与えすぎということです。量を減らすようにしましょう。
また、はじめはごく少量を与えるようにしましょう。犬が小麦アレルギーを持っている場合もありますし、うどんが犬の体質に合っていない可能性もあるからです。そして、単純に犬がうどんを嫌う可能性もあります。
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