犬に「ゴマ」を与えるときの全知識|犬も食べれる?

ドッグフードの原材料と成分

愛犬にゴマを与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
 
ゴマがドッグフードに含まれていることはあまりないと思いますが、ゴマは身近な食材です。よく食べているという人が多いと思います。なので、犬にゴマを与えてもいいのかどうか気になっている人もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事では「犬にゴマを与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。

ゴマの種類について

みなさんは世界にゴマが何種類あるかご存知でしょうか。なんと、2000種類以上あると言われています。ただ、日本で主に食べられているゴマは白ゴマ、黒ゴマ、金ゴマの3種類です。

そこで、この項ではこの3種類のゴマの特色について解説していきたいと思います。

まず、白ゴマ、黒ゴマ、金ゴマの3種類の間で栄養成分にはほとんど違いがありません。ただ、少しの違いはあります。

 

まず、白ゴマには3種類の中で油分が最も多く含まれています。そして、セサミンの含有量が多めです。

次に、黒ゴマの皮には色素成分であるアントシアニンが含まれています。そして、アントシアニンには抗酸化作用があります。

そして、金ゴマにはフラボノイドが含まれています。フラボノイドは強い抗酸化作用を持っている物質です。

ゴマの効果効能


ゴマにはセサミンが含まれているので、抗酸化作用があります。具体的にはがん予防に効果的であり、アンチエイジング効果もあります。

また、コレステロール値を下げたり、血圧を下げたりする効果もあります。

そして、ごまには油が豊富に含まれています。そのため、活動的な犬ややせている犬のエネルギー補給として適しています。また、油は犬の毛ツヤを良くするのにも役立ちます。

ゴマの栄養成分


ゴマに含まれている主な栄養素は以下の通りです。

成分名 成分量(100gあたり)
水分 4.7g
たんぱく質 19.8g
炭水化物 16.5g
食物繊維 10.8g
脂質 53.8g
一価不飽和脂肪酸 19.63g
多価不飽和脂肪酸 23.26g
リノール酸 23g
ビタミンB1 0.95㎎
ビタミンB2 0.25㎎
γトコフェロール 22.2㎎
葉酸 93μg
カリウム 400㎎
カルシウム 1200㎎
マグネシウム 370㎎
リン 540㎎
鉄分 9.6㎎
亜鉛 5.5㎎

[出典:食品成分データベース(文部科学省)]

➀たんぱく質

たんぱく質は三大栄養素のひとつであり、生きていく上で特に重要な栄養素です。血液や筋肉などの体をつくる主要な成分であり、体内で酵素など生命時に欠かせない物質にも変換されます。そして、エネルギー源になることもあります。

➁食物繊維

食物繊維には腸内環境を整える作用があります。具体的には、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌や毒素を排出してくれます。

➂脂質

脂質は3大栄養素のひとつです。細胞膜の成分やホルモンの原料などになっています。不足すると正常に成長できなくなったり、皮ふ炎の原因になったりします。また、油にとけるタイプのビタミンの吸収にも役立ちます。

ただ、とりすぎると肥満や生活習慣病などの原因になってしまうので注意が必要です。

➃カルシウム

カルシウムは骨や歯を形成するために必要不可欠です。また、筋肉を動かすためにも必要です。ただ、過剰に摂取すると逆に骨折などが起こってしまう可能性があります。そのため、適切な量を与えることが重要です。

➄ゴマリグナン

ゴマリグナンとは、ゴマだけに含まれている成分の総称です。強い抗酸化作用があるという特徴があります。

セサミン

セサミンのことを語るには、まずビタミンEについて抑えておく必要があります。ビタミンEは数種類あるトコフェロールの総称ですが、動物の体内に存在するのはほとんどがαトコフェロールです。また、最も作用が強いのもαトコフェロールです。

そのため、厚生労働省はαトコフェロールの量をビタミンEとしています。そして、ゴマに含まれているトコフェロールはほとんどがγトコフェロールのため、ゴマにはほとんどビタミンEは含まれていないということになります。

しかし、セサミンを含んでいるゴマには特異的な特徴があります。セサミンとともにγトコフェロールが摂取されると、αトコフェロールと同じような働きをするようになるのです。

そのため、ゴマにはαトコフェロールがほとんど含まれていないのにも関わらず、ビタミンEの効果を受けることができます。ちなみに、ビタミンEには抗酸化作用があります。

セサモリン

セサモリンはゴマを擦ったり加熱したりするとセサミノールに変化します。そして、セサミノールは脂質の酸化を抑制したり、酸化反応によっておこる有害な作用を防いだりします

ごま油が他の油と比べて酸化に強いのは、セサミノールのおかげなのです。

ゴマの注意点

アレルギーに注意!

世の中にあるあらゆる物質はアレルゲンになる可能性があります。そのため、ゴマの場合もアレルギーには注意する必要があります。

ゴマをはじめて与える場合、少量を与えるべきでしょう。

そして、嘔吐、下痢、かゆがる、発疹などアレルギーと思われる症状が出た場合には、ゴマアレルギーを疑ったほうがいいかもしれません。

与えすぎに注意!

ゴマには食物繊維が豊富に含まれています。そのため、ゴマを与えすぎると消化不良の原因になってしまい、下痢や嘔吐などが引き起こされてしまう可能性があります。

また、ゴマには多くの脂質が含まれています。そのため、一度に食べすぎてしまうと下痢になってしまうことがありますし、肥満の原因になってしまう可能性もあります。

そして、ゴマを食べすぎて普段のフードをあまり食べなくなってしまう可能性もあります。その場合には栄養が偏ってしまいます。

肥満気味の犬には不適

ゴマには多くの脂質が含まれています。なんと、ゴマは50%以上が脂質なのです。そのため、肥満気味の犬が食べてしまうと、ますます太る原因になってしまうかもしれません。

害があるわけではありませんが、与えるとしてもごく少量にしたほうがいいでしょう。

加工品に注意!

ゴマの加工品の中には、与えてもいいものと、与えるべきではないものがあります。それぞれ見ていきましょう。

ゴマせんべい

人間用のゴマせんべいは塩分の量が多く、ほかにも犬が食べてはいけない成分が含まれている可能性もあります。

そのため、犬に人間用のゴマせんべいを与えるのはやめておきましょう。

犬用のゴマせんべいも売られているので、もし与えるならそちらがおすすめです。

黒ゴマプリン

プリンには糖分が多く含まれています。そして、犬が糖分をとりすぎてしまうと肥満や歯周病や糖尿病の原因になってしまう可能性があります。

そのため、与えるのはおすすめできませんが、卵や乳製品にアレルギーがない場合なら、もし食べてしまってもあまり心配はないでしょう。

ゴマ油

ゴマ油は犬に与えても問題ありません。ただ、そこまで犬に適している油というわけでもありません。

そして、与えすぎてしまうと肥満の原因になってしまうかもしれないので、あくまで少量を与えるようにしましょう。

胡麻豆腐

胡麻豆腐とは、すった白ゴマとくず粉とだし汁を火にかけて練り、豆腐のような形に冷やして固めたものです。

そして、胡麻豆腐には基本的に犬にとって害になる原料は含まれていません。ただ、胡麻豆腐は塩を少し加えて作るのが普通なので、市販の胡麻豆腐は犬に適していません。

そのため、胡麻豆腐を与えたいなら塩を使わずに手作りするといいでしょう。ちなみに、これは言うまでもないかもしれませんが、犬に胡麻豆腐を与えるとき、味付けはしないようにしましょう。

ゴマ油がフケ対策に有効?

ごま油に含まれているオメガ6脂肪酸には皮ふを健康に保つ作用があります。

そして、フケが生じる原因はいくつかありますが、皮ふの状態が悪いことが原因である場合もあります。その場合には、ごま油を摂取することでフケが改善されるかもしれません。

ただ、フケは皮ふ疾患が原因の可能性もあります。その場合にはごま油を摂取しても意味ありません。

皮ふの状態が悪い場合、動物病院へ連れていってあげるのが無難でしょう。

ゴマの与え方


ゴマはそのままの形で与えても消化されずに出てきてしまいます。その場合には特に害があるわけではありませんが、栄養成分も吸収されないため、得もありません。そのため、ゴマはすりゴマにして与えるのがおすすめです。

そして、すりゴマは酸化しやすいため、すってから時間がたったものを与えるのではなく、与える直前にすってあげるのがベストです。ちなみに、スーパーではすりゴマが売られていますが、これはすでに酸化している場合が多く、犬へ与えるのにはあまり適していません。

また、ゴマは練りゴマを与えるのもおすすめです。練りゴマならペースト状になっているので、消化にもよいからです。

ただ、市販の練りゴマは添加物入りのものが多いので、無添加のものでなければあまりおすすめできません。練りゴマは家でフードプロセッサーで作ってあげるのがベストでしょう。

 

そして、ゴマは大量に与えるものではありません。フードにすりゴマや練りゴマをふりかけてやる程度で十分です。特に初めて与えるときにはごく少量にしましょう。アレルギーの場合もありますし、ゴマが体質に合っていない可能性もあるからです。

ドッグフードの達人
ゴマには抗酸化作用やコレステロール値を下げる作用などがありますが、消化によいものではないので、与え方には工夫が必要です。
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