犬に「くるみ」を与えるときの全知識|殻は大丈夫?

ドッグフードの原材料と成分

愛犬にくるみを与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
 
ドッグフードにくるみが含まれていることはないと思いますが、くるみは身近な食材です。なので、愛犬にくるみを与えてもいいのかどうか気になっている人もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事では「犬にくるみを与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。

くるみの効果効能


くるみにはオメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸が豊富に含まれています。そのため、毛並みを整え、毛づやを良くしてくれる効果が期待できます。

また、くるみはカロリーが高いので、食欲がない犬の栄養補給としても適しています。

そして、くるみには食物繊維も豊富に含まれています。そのため、腸内環境を整えてくれる効果も期待できます。

くるみの栄養成分

くるみに含まれている主な栄養素は以下の通りです。

成分名 成分量(100gあたり)
水分 3.1g
たんぱく質 14.6g
脂質 68.8g
炭水化物 11.7g
食物繊維 7.5g
リノール酸 41g
カリウム 540㎎
リン 280㎎
鉄分 2.6㎎

[出典:食品成分データベース(文部科学省)]

➀脂質

脂質は3大栄養素のひとつです。細胞膜の成分やホルモンの原料などになっています。不足すると正常に成長できなくなったり、皮ふ炎の原因になったりします。また、油にとけるタイプのビタミンの吸収にも役立ちます。

ただ、とりすぎると肥満や生活習慣病などの原因になってしまうので注意が必要です。

➁食物繊維

食物繊維には腸内環境を整える作用があります。具体的には、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌や毒素を排出してくれます。

➂リノール酸

リノール酸は脂肪酸の一種です。コレステロール値を下げる作用があります。ただ、過剰に摂取すると善玉コレステロールも減らしてしまうので注意が必要です。

➃トリプトファン

トリプトファンは犬が体の中で作り出すことができない必須アミノ酸のひとつです。しあわせホルモンという別名もあるセロトニンを生成するのに必要であり、情緒を安定させる効果があります。

➄オメガ3脂肪酸

オメガ3脂肪酸には健康によいことで知られているDHAやEPA、αリノレン酸などが含まれます。アレルギーを抑えて善玉コレステロールを増やす働きがあります。

➅オメガ6脂肪酸

アレルギーを促進し、悪玉コレステロールと同時に善玉コレステロールも減らしてしまう働きがあります。

ドッグフードの達人
栄養成分を見ると、くるみには脂質が多く含まれており、その次にたんぱく質が多く含まれていることがわかります。

そして、脂質の中では、特に不飽和脂肪酸の一種であるオメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸が豊富に含まれているようです。

くるみの注意点

与えすぎに注意!

くるみには食物繊維や脂質が豊富に含まれています。そのため、くるみを与えすぎると消化不良の原因になってしまい、下痢や嘔吐などが引き起こされてしまう可能性があります。

また、くるみに含まれている食物繊維は水分を吸収して腸内で大きく膨らむので、腸内の水分が不足してしまい、便がかたくなって便秘の原因になってしまう可能性があります。

そして、脂質のとりすぎは膵炎の原因になってしまうかもしれません。

 

また、くるみは100gあたり674kcalというかなり高いカロリーを持っています。この量はくるみを3粒食べただけで体重が2㎏の犬の1日当たりのカロリーを超えてしまう計算になります。

そのため、くるみに含まれている脂質は肥満の原因になりにくい不飽和脂肪酸とはいえ、与えすぎてしまうとカロリーオーバーで肥満になってしまいます。

また、くるみだけでおなかが一杯になってしまい、ふだんのフードを食べてくれなくなる可能性もあります。そうなると栄養が偏ってしまいます。

人間用に味付けされたくるみに注意!

人間用に味付けされたくるみには塩分が多く含まれています。そのため、犬へ与えるには適していません。また、人間用の味付けは犬にとって味が濃すぎます。

そして、犬が味の濃いものを食べてしまうと水分を多く飲んでしまい下痢の原因になってしまうほか、味の薄いふだんのフードを食べてくれなくなる可能性もあります。

そのため、犬にくるみを与えるなら、必ず味が付いていないものにしましょう。

腎臓が悪い犬には不適

くるみにはリンが多く含まれています。そのため、腎臓に疾患がある犬には適していません。

殻に注意!

くるみの殻は人間も食べませんが、犬にも与えないようにしましょう。

くるみの殻はとても硬く消化に悪いからです。無理にかみ砕こうとして歯が欠けてしまう可能性も考えられます。

そのため、犬にくるみを与えるなら、必ず殻を取り除いてからにしましょう。

くるみの与え方


犬は与えられた食べ物を丸呑みにしてしまう傾向があります。そのため、犬にそのままのくるみを与えてしまうと飲み込んでのどに詰まって呼吸困難の原因になったり、腸に詰まってしまったりします。

そして、くるみは腸内で大きく膨らむので、いったん腸に詰まってしまうと取り除くのは困難です。腸閉塞になってしまうと手術をして取り出してあげるしかありません。

そのため、犬にくるみを与えるなら、まずは殻を取り除き、中身を細かく砕くようにしましょう。ちなみに、フードプロセッサーを使ってあげるとくるみを簡単に細かくすることができます。

そして、おやつやフードのトッピングなどとして与えてあげるといいでしょう。

 

ちなみに、くるみを与える量は一概には言えませんが、くるみはカロリーが高いのでほんの少しで大丈夫です。愛犬にとってベストな量を見つけてあげましょう。そして、多くても1日のカロリーの20%は超えないようにしましょう。

また、初めて与えるときにはごく少量にしましょう。愛犬がくるみにアレルギーを持っている可能性もありますし、体質に合ってない可能性もあるからです。

ドッグフードの達人
犬がくるみを食べると毛並みを整え、毛づやを良くしてくれる効果が期待できます。

ただ、くるみはとてもカロリーが高いので、くれぐれも与えすぎには注意が必要です。

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