愛犬にプロピレングリコールが含まれているドッグフードを与えるべきではありません。
プロピレングリコールは安いドッグフードの添加物として用いられています。そして、危険性は広く知られていると思いますが、その理由まで知っている人はなかなかいないのではないでしょうか。
そこで、この記事では「犬にプロピレングリコールを与えてはいけない理由」について解説していきたいと思います。
比較的安全だが注意も必要な添加物
プロピレングリコールは保湿剤や乳化剤などとしてよく使用されている添加物です。
そして、安全性は高いとされていますが、血液中の赤血球が破壊される場合があるので注意が必要です。
プロピレングリコールとは
プロピレングリコールは甘味の中にかすかな苦味があるにおいのない物質です。少し粘性があって、水にも油にもよく溶けます。
水分を吸収する性質があるため主に保湿剤として利用されるほか、乳化剤として使用されることもあります。また、品質保持剤として使用されることもあります。プロピレングリコールにはカビの発生を防止する効果があるからです。
ちなみに、乳化剤とは本来は混ざりにくい水と油などの物質を混ざりやすくするために用いられる添加物です。
また、品質保持剤とは食品を長い間腐らないようにするために使われる添加物です。
そして、プロピレングリコールは具体的にはギョウザや春巻きの皮、イカのくんせいなどの保湿剤として用いられたり、麺類やおにぎりの品質保持剤として使用されたり、香料や着色料の溶剤として用いられたりします。
ちなみに、溶剤とは、ある物質とある物質を混ぜ合わせるために用いる液体のことです。
そして、犬用食品では、セミモイストタイプのドッグフードに用いられることが多いでしょう。
また、プロピレングリコールは食品以外に用いられることもあります。
たとえば、インクの溶剤、洗剤の安定剤、化粧の保湿剤、注射器の溶剤などです。
プロピレングリコール脂肪酸エステルとは
プロピレングリコール脂肪酸エステルとはプロピレングリコールに脂肪酸がくっついてできた物質です。こちらも添加物として使用されます。
具体的には、食品や化粧品などの乳化剤として使用されます。
ただ、乳化剤としての効果はあまり高くないので、他の乳化剤と一緒に用いられることが多いでしょう。
プロピレングリコールの危険性
プロピレングリコールは、少量の摂取なら安全性は高いと言われています。
ただ、プロピレングリコールの原液が目や皮ふに触れると炎症を引き起こす可能性があるほか、原液を誤飲すると脳や肝臓や心臓などに障害をもたらす可能性もあります。また、血液中の赤血球が破壊される場合もあります。
そして、プロピレングリコールは大量に摂取すると体内の水分を奪ってしまい、腸などが正常に働かなくなってしまうかもしれません。
ちなみに、プロピレングリコールは犬への使用は禁止されていませんが、猫への使用は禁止されています。
なぜなら、猫にプロピレングリコールを与えると血液中の赤血球が破壊されるという研究結果があるからです。
そして、安全性は高いとされていますが、血液中の赤血球が破壊される場合があるので注意が必要です。
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