愛犬にそら豆を与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
そら豆がドッグフードに含まれていることはまれですが、そら豆はおつまみとして定番ですよね。ビールのお供として食べている人も多いのではないでしょうか。
なので、愛犬にもそら豆を与えてもいいのかどうか気になっている人もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では「犬にそら豆を与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。
そら豆の効果効能
そら豆には食物繊維が豊富に含まれています。そのため、そら豆には腸内環境を整えてくれる効果があります。また、そら豆に豊富に含まれているたんぱく質が体を疲れにくくして、体力を充実させてくれます。
また、そら豆にはほかにも血圧を下げたり、貧血を予防したり、ストレスへの抵抗力を上げたりする効果があります。
そら豆の栄養成分
そら豆(全粒・乾)に含まれている主な栄養素は以下の通りです。
成分名 | 成分量(100gあたり) |
---|---|
水分 | 13.3g |
たんぱく質 | 26g |
炭水化物 | 55.9g |
食物繊維 | 9.3g |
ビタミンB1 | 0.5㎎ |
ビタミンB2 | 0.2㎎ |
ビタミンB6 | 0.41㎎ |
葉酸 | 260μg |
カリウム | 1100㎎ |
カルシウム | 100㎎ |
マグネシウム | 120㎎ |
リン | 440㎎ |
鉄分 | 5.7㎎ |
銅 | 1.2㎎ |
亜鉛 | 4.6㎎ |
モリブデン | 260μg |
[出典:食品成分データベース(文部科学省)] たんぱく質は三大栄養素のひとつであり、生きていく上で特に重要な栄養素です。血液や筋肉などの体をつくる主要な成分であり、体内で酵素など生命時に欠かせない物質にも変換されます。そして、エネルギー源になることもあります。 炭水化物は脂肪やたんぱく質と並んで三大栄養素のひとつです。犬は人間と比べて必要な炭水化物の量が少ないですが、決して不要なわけではありません。 そして、炭水化物は犬の体内で主にエネルギー源として利用されます。また、すぐ使わない分は体脂肪として蓄積されます。 食物繊維には腸内環境を整える作用があります➀たんぱく質
➁炭水化物
➂食物繊維
➃ビタミンB1
ビタミンB1は糖質からエネルギーを生産したり、皮膚や粘膜の健康を保つのを助けたりする役割があります。ビタミンB1が欠乏すると食欲がなくなったり、疲れやすくなったりします。
➄ビタミンB2
ビタミンB2は主に皮膚や粘膜の健康を保つのに役立つビタミンです。代謝を支える重要な役割を持っています。活発に運動する犬ほどたくさんのビタミンB2が必要になります。
➅ビタミンB6
ビタミンB6はたんぱく質をエネルギーに変換したり、筋肉や血液などを作ったりするときに働いています。なので、たんぱく質を多くとるほどたくさんのビタミンB6が必要になり、皮ふや粘膜の健康維持にも役立っています。
➆葉酸
葉酸はビタミンB群の一種です。緑の葉っぱに多く含まれているため、葉酸という名前が付きました。葉酸はたんぱく質や細胞を作るときに重要な役割を果たしています。そして、ビタミンB12と協力して血液を作る働きもあります。
➇カリウム
カリウムは体内で水分の調整を行っています。体内で増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きもあります。また、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割も持っています。
➈カルシウム
カルシウムは骨や歯を形成するために必要不可欠です。また、筋肉を動かすためにも必要です。ただ、過剰に摂取すると逆に骨折などが起こってしまう可能性があります。そのため、適切な量を与えることが重要です。
➉マグネシウム
マグネシウムは体内で骨や歯をつくるために使われています。そして、マグネシウムは体内で不足すると骨から遊離して神経の興奮を抑えたり、エネルギを作ったり、血圧を維持したりするのに利用されます。
⑪リン
85%のリンは体内でカルシウムやマグネシウムと一緒に骨や歯を作る成分になっています。また、15%は筋肉や脳や神経などに存在し、エネルギーを作り出すのに役立ちます。
ただ、リンはとりすぎてしまうとカルシウムを奪ってしまい、骨が弱くなってしまいます。また、腎臓の負担にもなります。
⑫鉄分
鉄分は血液のヘモグロビンの中に含まれ、酸素を運ぶために必要です。また、エネルギーを作り出すためにも必要です。
⑬亜鉛
亜鉛は体内で作り出すことができないため、食事で摂取する必要があります。
そして、亜鉛には体内のさまざまな働きをサポートして正常に保つ役割があります。具体的には味覚を正確に保ったり、免疫力を向上させたり、新陳代謝を活性化させたり、毛並みや肌の健康を保ったり、抗酸化作用を活性化したりします。
そら豆の注意点
アレルギーに注意!
そら豆は豆類の一種です。そのため、そら豆の場合も豆類アレルギーには注意する必要があります。
そら豆をはじめて与える場合、少量を与えるべきでしょう。
そして、嘔吐、下痢、かゆがる、発疹などアレルギーと思われる症状が出た場合には、豆類アレルギーを疑ったほうがいいかもしれません。
与えすぎに注意!
そら豆には食物繊維が豊富に含まれています。そのため、そら豆を与えすぎると消化不良の原因になってしまい、下痢や嘔吐などが引き起こされてしまう可能性があります。
また、そら豆にはそこそこのカロリーがあるので、与えすぎると肥満の原因になってしまうかもしれません。
そして、そら豆を準主食にするくらい多く食べている場合、そら豆の中毒症状が出てしまう場合もあります。
生のそら豆に注意!
生のそら豆は消化しにくい食べ物です。そのため、消化不良になり、下痢などの原因になってしまう可能性があります。そら豆は柔らかくゆでてから与えるようにしましょう。
味付けしない
人間はふつう、そら豆を塩ゆでにして食べます。しかし、塩ゆでしたそら豆を犬に与えてしまうと塩分のとりすぎになってしまい、心臓や腎臓に負担をかけてしまいます。
犬は塩味がなくてもそら豆をおいしく食べられるので、犬に与えるときには水だけでゆでるようにしましょう。
皮とさやに注意!
そら豆の皮とさやは犬へ与えるのに適していません。
まず、皮は人間の場合、むく人とむかない人に分かれますが、犬へ与えるときには一粒ずつ丁寧にむくようにしましょう。なぜなら、そら豆の皮には食物繊維が多く含まれており、犬にとっては消化しにくい部分だからです。
そのため、そら豆を皮ごと与えてしまうと消化されずにそのまま出てきてしまうかもしれません。
また、さやも食物繊維が多く含まれている部分です。与えないほうがいいでしょう。ただ、どうしても与えたい場合は、ゆでて細かくして、犬が食べやすいようにしてあげましょう。
腎疾患・結石の犬には不適
そら豆にはリンが豊富に含まれています。そのため、腎疾患を持っていたり、結石になっていたりする犬へ与えるのには適していません。
そら豆の与え方
犬にそら豆を与えるときにはまず、塩を入れずに水だけで柔らかく煮るようにしましょう。また、皮をむくのも忘れないようにしましょう。
そして、犬は与えられたものを丸呑みしてしまう傾向があります。丸呑みしてしまうと消化不良になったり、そら豆をのどに詰まらせたりするかもしれません。そのため、そら豆は必ず細かく刻んでから与えるようにしましょう。
また、フードプロセッサーなどでペースト状にしてあげるとさらに消化に良くなるのでおすすめです。
そして、そら豆の適量は一概には言えませんので、愛犬に適した量を見つけてあげるようにしましょう。ただ、1日の摂取カロリーの20%は超えないようにしましょう。これを超えてしまうと与えすぎになってしまいます。
また、カロリーのとりすぎを防ぐために、そら豆を与えたらその分のフードは減らすようにするのも大切です。
そして、最初はごく少量を与えるようにしましょう。愛犬がそら豆にアレルギーを持っている可能性がありますし、そら豆が体質に合っていない可能性もあるからです。また、単純に犬がそら豆を嫌う可能性もあります。
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