愛犬に菜種油を与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
ドッグフードには菜種油が使われていることがありますし、菜種油は私たちも頻繁に利用しています。普段料理に使っている油が菜種油だという人も多いと思います。
なので、愛犬にも菜種油を与えたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では「犬に菜種油を与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。
そもそも菜種油って何?
そもそも菜種油とは、菜の花の種を絞ってとれた油のことです。菜種油は古くから食用、燃料、石鹸の原料などとして世界中で利用されてきました。キャノーラ油と呼ばれることもあります。
そして、菜種油には生の状態でも加熱しても酸化による成分の変化が起こりにくいという特徴があります。
そして、日本では現在、一番用いられている油です。
菜種油の効果効能
菜種油は油なので、犬はエネルギー源として利用することができます。また、菜種油には毛づやを良くする効果もあります。
そして、菜種油は皮ふの状態を改善することもできます。
また、菜種油を摂取すると便がするんと排出されやすくなるので、便秘の解消に効果を発揮します。
そして、菜種油にはオレイン酸が含まれています。そのため、悪玉コレステロールを減らし、動脈硬化や心疾患などを予防する効果があります。
菜種油の栄養成分
菜種油に含まれている主な栄養素は以下の通りです。
成分名 | 成分量(100gあたり) |
---|---|
脂質 | 100g |
飽和脂肪酸 | 7.06g |
一価不飽和脂肪酸 | 60.09g |
多価不飽和脂肪酸 | 26.1g |
リノール酸 | 19g |
αリノレン酸 | 7.5g |
ビタミンE | 15.2㎎ |
ビタミンK | 120μg |
[出典:食品成分データベース(文部科学省)] 脂質は3大栄養素のひとつです。細胞膜の成分やホルモンの原料などになっています。不足すると正常に成長できなくなったり、皮ふ炎の原因になったりします。また、油にとけるタイプのビタミンの吸収にも役立ちます。 ただ、とりすぎると肥満や生活習慣病などの原因になってしまうので注意が必要です。 リノール酸は脂肪酸の一種です。コレステロール値を下げる作用があります。ただ、過剰に摂取すると善玉コレステロールも減らしてしまうので注意が必要です。 αリノレン酸は犬の体内で合成することができない、必須脂肪酸の一種です。体内に取り入れられるとEPAやDHAなどに変化します。そして、αリノレン酸にはアトピー性の皮ふ炎を解消したり、がん細胞の増殖を抑制したり、血圧を低下させたり、血液の流れを良くしたりする効果があります。 ビタミンEには抗酸化作用があります。抗酸化作用により、さまざまな病気が予防されます。 ビタミンKは出血したときに血が固まって止血するのを助け、骨の形成も助けます。 オレイン酸には血液中に含まれるコレステロールの量を適切に保つ働きがあります。善玉コレステロールを減らさず、悪玉コレステロールだけを減らす効果があるのです。また、オレイン酸は酸化されにくいため、がんや生活習慣病などを予防する効果もあります。 菜種油はあくまで油です。そのため、与えすぎると脂質のとりすぎになってしまいます。そして、犬が脂質をとりすぎると消化しきれなくなってしまい、下痢になってしまうかもしれません。また、肥満の原因になってしまう場合もあります。➀脂質
➁リノール酸
➂αリノレン酸
➃ビタミンE
➄ビタミンK
➅オレイン酸
菜種油の注意点
与えすぎに注意!
菜種油の与え方
菜種油を犬に与える場合、ふだんのフードに少しかけてあげるのがいいでしょう。
また、菜種油はとても一般的な油なので、手作りフード派の人は炒め物などのときに使ってあげるのもいいと思いいます。
そして、菜種油の適量は一概には言えませんが、人間の感覚からいったらほんの少しです。
また、初めて与えるときにはごく少量にしましょう。菜種油が犬の体質に合わない可能性も考えられるからです。
フードにかけあげたり、炒め物の油として使ってあげたりするといいのではないでしょうか。
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