ドッグフードの原材料と成分

ドッグフードの原材料「大豆ミール(脱脂大豆)」についての全知識

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愛犬に大豆ミールを与えてはいけません。

大豆ミールは安いドッグフードによく用いられています。そして、危険性は広く知られていると思いますが、その理由まで知っている人はなかなかいないのではないでしょうか。

そこで、この記事では「犬に大豆ミールを与えてはいけない理由」について解説していきたいと思います。

粗悪な原料が用いられており、鼓膜症になってしまうかも

「〇〇ミール」にはたいてい粗悪な原料が用いられています。大豆ミールもそのうちのひとつです。

そして、大豆ミールを摂取してしまうと鼓膜症や腸ねん転などの病気の原因になってしまう可能性もあります。

「〇〇ミール」の危険性

ドッグフードの原料には、「〇〇ミール」と書かれていることがあります。例えば、この記事で扱う「大豆ミール」もそうですし、ほかにも「チキンミール」などがあてはまります。

そして、「〇〇ミール」と書かれているとなんとなく良さそうに見えますが、その印象は間違っています。「〇〇ミール」にはたいてい粗悪な原料が用いられています。

「〇〇ミール」はあいまいな表現ですが、きちんとした原料が用いられていれば、きちんと具体的に書くはずです。良くない原料を用いているからあいまいにしか表記できないのです。

そして、「〇〇ミール」は動物で人が食べられない部分を粉砕して加工したものです。他に「〇〇粉」「〇〇パウダー」「〇〇エキス」などと表記されることもあります。

大豆ミールの概要


大豆ミールとは、大豆から油脂や有用な成分を搾り取った残りカスのことです。他に「大豆等」「脱脂大豆」「大豆粉等」と表記されることもあります。

ちなみに、大豆ミールは家畜用の飼料としてよく使用されています。

そして、大豆ミールは人間用の食品に大豆を使った後の残りカスで栄養がほとんど含まれていないものから、良質な植物性たんぱく質源として大豆の代わりに使用することができる品質のものまでさまざまです。

ただ、この2種類を消費者が見分けることはふつうできないので、ドッグフードを選ぶときには、大豆ミールは粗悪なものだと考えたほうが無難でしょう。

 

そして、非常に安いドッグフードの場合、大豆ミールがたんぱく質源としてメインに使用されていることがあります。

そのような場合、たんぱく質の品質が悪いだけではなく、そもそも栄養価が低く、ただのかさましとして使用されていることもありますし、大豆の油を抽出するときの薬品が残留していたりする場合もあります。

大豆ミールがドッグフードに使用される理由

大豆ミールがドッグフードに使われている理由は簡単で、かさましのためです。

大豆ミールは搾りかすであり、通常は廃棄される部分なので、とても安く仕入れることができるのです。また、大豆ミールを製造している側も、捨ててしまうより生かしたほうが金になります。

そして、大豆ミールはたんぱく質源として使用されることもありますが、それを主な目的にしている場合はまれでしょう。

本当にたんぱく質源として配合するなら、大豆ミールを使うより大豆そのものを使うほうが消費者に対する受けがいいからです。

大豆ミールの注意点

アレルギーに注意!

大豆ミールにはもちろん大豆の成分が含まれています。そのため、大豆アレルギーには注意する必要があります。

そして、嘔吐、下痢、かゆがる、発疹などアレルギーと思われる症状が出た場合には、大豆アレルギーを疑ったほうがいいかもしれません。

犬にあまり適していないたんぱく質

大豆に含まれているのは植物性たんぱく質ですが、これは犬にあまり適していません。

犬はもともと肉食の動物であり、植物性たんぱく質よりも動物性たんぱく質を摂取したほうが体内へ効率的に吸収することができるからです。

大豆ミールの危険性

大豆ミールが危険な理由は主に3つあります。それぞれ見ていきましょう。

鼓腸症の原因になるかも

大豆ミールは鼓腸症の原因になってしまう可能性があります。ちなみに、鼓腸症とはおなかにガスがたまってしまう病気のことです。

これがひどくなると動脈が圧迫されてしまい、ひどい血行障害が起こり、脳に十分な血液が送られなくなってしまい、ショック死してしまう可能性があります。

そして、大豆にはもともと胃腸を刺激する成分が含まれていて、これは胃酸の量を減らしてしまいます。胃酸の量が少なくなると消化が滞るようになり、消化中のものの発酵が進んでしまいます。

するとガスが発生しますが、これが過剰に発生してしまい、腸に進んでしまうと腸がふくらんでしまうのです。そして、大豆ミールの場合は通常の5倍以上のガスが発生してしまうと言われています。これにより鼓腸症が起こってしまうと言われています。

腸ねん転の原因になるかも

腸ねん転とは、腸がねじれてしまい、激痛が発生する病気のことです。

消化しにくい大豆ミールのカスが腸内に大量にたまってしまい、うまく排出することができなくなってしまうと発症してしまいます。

そのほか体調不良の原因になるかも

大豆ミールを摂取すると甲状腺の機能不全、消化不良、下痢、アレルギー、亜鉛欠乏などを引き起こしてしまう可能性があります。

粗悪な原料が用いられているかも

「〇〇ミール」全般に言えることですが、大豆ミールには、人間用としては認められていないような低品質な大豆が用いられているかもしれません。

大豆ミールと聞くと何が含まれているのかよくわからないと感じる人も多いと思いますが、このようにあいまいに表記しているのは、具体的には書くことができないようなものを用いているからです。

もし良質な原料を用いているのなら、当然具体的にはっきり原材料に表記するはずですよね。

危険な添加物が使われているかも

大豆ミールが使われているドッグフードには、たいてい危険な添加物が多く用いられています。

そこで、この項ではこのようなドッグフードに使われている添加物について解説していきたいと思います。大豆ミール入りのドッグフードを使っている人は、原材料の欄を見て確認してみてください。

エトキシキン

エトキシキンは化学的に合成された酸化防止剤のひとつです。エトキシキンは酸化防止効果がとても高くて価格もとても安いという、業者にとっては魅力的な酸化防止剤ですが、毒性が強い物質でもあります。

そして、昔は規制がありませんでしたが、今ではエトキシキンの添加量は75ppmが上限です。

エトキシキンを含んだドッグフードを食べると、アレルギー反応、皮ふ病、主要臓器の障害、異常行動、がんなどが引き起こされる可能性があります。

BHA

BHAはブチルヒドロキシアニソールの略です。化学的に合成された酸化防止剤のひとつです。

そして、BHAを含んだ食品を食べると、がんが発生したり、歩行障害が起こったり、呼吸困難になったり、消化器官からの出血が起こったり、肝臓のうっ血が生じたりする可能性があります。

BHT

BHTはジブチルヒドロキシトルエンの略です。化学的に合成された酸化防止剤のひとつです。

BHTを含んだ食品を食べると、膀胱がんになったり、甲状腺がんになったりする可能性があります。

亜硝酸ナトリウム

亜硝酸ナトリウムは見た目を良くするために使用されます。

しかし、亜硝酸ナトリウムは体内でニトロソアミンという発がん性物質に変化してしまい、がんリスクを高めてしまいます。

グリシリジン・アンモニエート

グリシリジン・アンモニエートは動物用に使われている甘味料のひとつです。グリチルリチン酸アンモニウムと呼ばれることもあります。

甘味が強く、砂糖の30〜50倍と言われています。

そして、人間用に使用することは認められておらず、安全性は不明です。

プロピレングリコール

プロピレングリコールは保湿力が高いので、保湿剤として使用されます。そのため、半生タイプのフードに使われていることが多く、毒性が低いため人間用の加工食品にも使われていることがあります。

ただ、プロピレングリコールはアレルゲンになる可能性があるほか、腸閉塞の原因になることもあると言われています。

また、プロピレングリコールは化学物質を運ぶ性質を持っているため、有害物質を体内に吸収・蓄積させてしまう可能性もあります。

そして、プロピレングリコールはさまざまな食品に配合されているため、過剰摂取にならないように注意が必要です。

赤色3号

赤色3号は通称で、正式名称はエリスロシンです。

そして、エリスロシンは赤色の着色料の中でも特に危険性が高い物質です。

がんを発生させる可能性があり、ほかにも染色体異常、赤血球数減少、成長抑制などを引き起こす可能性があります。そして、日本では使われていますが、アメリカでは使用が禁止されています。

赤色105号

赤色105号は正式にはローズベンガルと呼ばれる物質です。海外では使用が認められていません。

そして、がん、成長不良、肝臓や腎臓の障害などを引き起こす可能性があります。

赤色40号

赤色40号は正式にはアルラレッドACと呼ばれる物質です。

一部の着色料や保存料と一緒に摂取すると行動異常を起こす可能性があり、発がん性もあると言われています。

黄色5号

黄色5号はオレンジ色に着色することができる着色料で、正式にはサンセットイエローFCFと呼ばれる物質です。

医薬品や食品などの着色料として認可されていますが、アレルギーや消化器系症状の原因になる可能性があります。

きなこ
きなこ
大豆ミールには粗悪な原料が使用されていることが多くあります。

そして、大豆ミールを摂取してしまうと鼓膜症や腸ねん転などの病気の原因になってしまう可能性もあります。

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