犬に「にんにく」を与えるときの全知識|中毒症状には要注意!

ドッグフードの原材料/成分

愛犬ににんにくを与えても大丈夫なのでしょうか? 答えは条件付きのYESです。

にんにくがドッグフードに使われることはまずありませんが、身近な食材なのでにんにくを犬に食べさせてもいいか気になっている人も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では「犬ににんにくを与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。

にんにくの効果効能

にんにくには肝臓の機能を向上させ、血栓ができるのを予防し、コレステロール値を低下させる効果があります。

また、にんにくを食べるとノミやダニも防止することができます。

にんにくの栄養成分


にんにくに含まれている主な栄養素は以下の通りです。

成分名 成分量(100gあたり)
水分 63.9g
炭水化物 27.5g
カリウム 510㎎
リン 160㎎
葉酸 93μg
食物繊維 6.2g

[出典:食品成分データベース(文部科学省)]

➀カリウム

カリウムは体内で水分の調整を行っています。体内で増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きもあります。また、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割も持っています。

➁食物繊維

食物繊維には腸内環境を整える作用があります。具体的には、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌や毒素を排出してくれます。

➂アリイン

アリインはにんにくの独特なにおいのもとです。強い抗酸化作用を持っています。そのため、犬の体をいつまでも若々しく保つのに役立ちます。

➃アリシン

アリシンはアリインが変化してできる成分です。にんにくを切ったりすりおろしたりするとアリインが壊れ、さらににんにくに含まれているアリナーゼという酵素と反応し、アリシンが発生します。

そして、アリシンにはからだの疲れをとる効果、殺菌効果、血行を良くする効果などがあります。

➄アリチアミン

アリチアミンはアリシンとビタミンB1が結びついてできる物質です。そして、この2つの物質が結びつくことにより、ビタミンB1が油に溶けるようになり、体内に吸収されやすくなります。

ちなみに、ビタミンB1には糖質からエネルギーを生産したり、皮膚や粘膜の健康を保つのを助けたりする役割があります。ビタミンB1が欠乏すると食欲がなくなったり、疲れやすくなったりします。

にんにくの注意点

与えすぎに注意!

にんにくは犬が決して食べてはいけない植物のひとつである玉ねぎと同じユリ科ネギ属の植物です。そして、ユリ科ネギ属の植物には毒性のある硫化アリルという物質が含まれています。硫化アリルは赤血球を溶かしてしまい、最悪の場合には犬を死に追いやってしまうのです。

しかも、硫化アリルによる中毒に対して、有効な解毒剤はありません。

 

ただ、にんにくに含まれている硫化アリルの量は玉ねぎに含まれている量よりずっと少なく、犬がひとかけら程度のにんにくを食べるのは問題ありません。

しかし、硫化アリルが含まれていることに変わりはありません。食べすぎてしまうと中毒症状を起こしてしまうため、与える量には細心の注意が必要です。具体的な中毒症状は嘔吐、下痢、血尿、胃腸障害、衰弱、心肺異常などです。

特に小型犬は食べても問題ない量が少ないため、一層の注意が必要です。

もし食べすぎてしまったら……

飼い主が注意していても、ふとしたすきに犬が大量のにんにくを食べてしまう可能性があります。

もしそのような事態が起こったら、かまれないように注意しながら舌の根元を刺激するなどして吐かせて応急処置を行いましょう。そして、この応急処置が成功したかどうかにかかわらず、速やかに動物病院へ連れていき、獣医の指示をあおぐべきです。

ちなみに、犬の体重1㎏あたり15g~30gのにんにくを摂取すると中毒症状が出始めると言われています。例えば、犬の体重が5㎏だった場合は75g~150gです。

にんにくの与え方

にんにくは細かく刻んだり、すりおろしたりして生で与えるのがおすすめです。

そして、にんにくを与える量の目安は大型犬ならひとかけら、小型犬なら1/3かけら程度です。

ドッグフードの達人
適量なら良い効果がありますが、与えすぎないように細心の注意を払う必要があります。
スポンサードリンク