ドッグフードの原材料と成分

犬にいちじくはダメ!理由・症状・対処法などを徹底解説

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愛犬にいちじくを与えてはいけません。

いちじくは身近な果物で、フルーツとして食べたことがある人も多いと思います。しかし、いちじくは犬に与えてはいけない食べ物として有名です。

そこで、この記事では「犬にいちじくを与えてはいけない理由」について解説していきたいと思います。

ソラレンによる下痢、フィシンによる口の粘膜の破壊が起こったりする

犬がいちじくを食べるとソラレンによって下痢などが引き起こされたり、フィシンが口の粘膜を傷つけてしまったりする可能性があります。

また、アレルギー反応が引き起こされてしまうかもしれません。

犬がイチジクを食べてしまったら動物病院へ連絡するようにしましょう。

そもそもいちじくって何?

いちじくはアラビアの南部が原産だと言われている果物です。まるで花がならずに実だけをつけるように見えることから、無花果(むかか)と呼ばれることもあります。ちなみに、実際には花をつけないわけではなく、花は実の中で隠れて咲きます。

そして、いちじくは古代ローマでは「不老不死の果物」と呼ばれ、トルコでは「聖なる果実」と呼ばれて重宝されてきました。

その後、日本には中国経由で江戸時代に伝わってくることになります。

 

そして、いちじくは実を食用にすることが多いですが、葉っぱも活用されることがあります。

葉っぱは薬用として使うことができ、煎じて飲んだり風呂に入れたりして使うことができます。そして、葉っぱはアンチエイジングに役立つと言われています。

犬にいちじくを与えるのはなぜダメ?


犬にいちじくを与えてはいけません。もちろん生ではダメですし、加熱したものでもドライフルーツにしたものでもダメです。

その理由は主に3つあります。それぞれ見ていきましょう。

ソラレン

ソラレンはいちじくのほかにもオレンジやグレープフルーツの皮などに含まれていますが、犬にとっては毒になってしまいます。

犬がソラレンを摂取すると中毒になってしまい、下痢、嘔吐、皮ふ炎、気分の落ち込みなどが起こる可能性があるのです。

フィシン

フィシンはたんぱく質分解酵素の一種です。たんぱく質の分解を助けてくれる作用があるため、人間にとっては消化不良を予防したり、消化を促進したりする効果があり、二日酔いにもよいと言われています。

しかし、犬にとっては危険な物質です。犬がフィシンを摂取してしまうとフィシンが強すぎる働きをしてしまい、粘膜を破壊してしまうからです。

これは、フィシンが食べ物のたんぱく質だけでなく、粘膜のたんぱく質も分解してしまうからです。粘膜の主成分はたんぱく質なので、これが分解されてしまうと大変です。

 

ちなみに、人間でもいちじくを食べると舌がヒリヒリすることがありますが、これはフィシンが舌のたんぱく質の一部を分解しているからです。

また、いちじくの葉っぱから出る白い液体にはフィシンが多く含まれていますが、これにはフィシンが多く含まれ、毒性も強いため、人間でもかゆみやかぶれなどの皮ふトラブルを起こすことがあります。

これも犬には触れさせないようにしましょう。

ラテックスアレルギー

犬がいちじくを摂取してしまうとラテックスアレルギー症候群によってアレルギー反応が引き起こされてしまう可能性もあります。

ラテックスアレルギーとは天然のゴムに含まれているラテックスたんぱく質が原因で発症してしまうアレルギーです。

果物なのになぜ天然ゴムのアレルギーが出てしまうのか疑問に思う人もいるかもしれませんが、これにはきちんと理由があります。

アボカドやバナナやキウイなどの果物のたんぱく質がラテックスに似ているため、ラテックスにアレルギーがあると、体内の抗体がアボカドのたんぱく質をラテックスと勘違いして反応し、アレルギー反応を引き起こしてしまうのです。

いちじくの中毒量

いちじくの中毒量は個体差が大きいので一概に言うことはできません。少し食べただけでも重篤な症状が出てしまう場合もありますし、いちじくを食べても何の問題も起こらない犬もいます。

いちじくを食べたときの症状


いちじくによる中毒が起こるかどうかは犬の体質によって異なります。そのため、犬の体質によっては何の症状も起こらない場合もあります。

しかし、いちじくにアレルギーを持っている犬も少なくありません。そして、特に子犬や老犬や体調が悪い犬などはアレルギーを持っていなくてもいちじくを食べると症状が出てくることがあります。

 

具体的にはソラレンによって嘔吐などが引き起こされたり、フィシンによって口粘膜が刺激されたり、口内炎が起こったり、大量のよだれが出てきたりします。

そして、このような症状が起こると口内の痛みや違和感からごはんを食べなくなったり、水さえ飲まなくなったりするかもしれません。

これが長く続くと脱す症状になってしまい、命に関わる事態になってしまうかもしれません。

また、いちじくによってアレルギー反応が引き起こされてしまった場合、嘔吐、下痢、じんましん、目の充血などが起こってしまいます。そして、アレルギーが重篤になるとアナフィラキシーショックで命の危険にさらされてしまうかもしれません。

いちじくを食べたときの対処法


犬がいちじくを間違って食べてしまった場合、無理に吐かせようとしたり、たくさんの水を飲ませようとしたりするのは危険です。

素人が吐かせようとしてもうまく行かず、症状を悪化させてしまう場合も多いからです。

犬がいちじくを食べてしまったら、食べ残しをがあったらすみやかに撤去して、基本的には動物病院へ連絡するようにしましょう。病院に来るように言われることもあると思いますし、様子見で大丈夫だと言われる場合もあると思います。

そして、犬の様子を見てあげるのも大切です。

 

ただ、アレルギー反応が起きている場合はすぐに動物病院へ行くようにしましょう。早急な治療が必要になってくるからです。

そして、動物病院を受診する場合、どのくらい食べてしまったのか、食べ後の様子、などを詳しく伝えてあげるのも大切です。そうすればスムーズな診察を行うことができます。また、食べ残しを持っていってあげると正確な診療に役立つでしょう。

いちじくの誤食を防ぐために

犬が自分が食べてい食べ物と食べてはいけない食べ物を区別することができません。そのため、飼い主が対策を行う必要があります。

具体的にはいちじくは犬が届かないところに保管し、いちじくを食べた後の皮や実は落とさないようにし、いちじくを食べた後は手を洗ってから犬と触れ合うようにしましょう。

きなこ
きなこ
犬がいちじくを食べるとソラレンによって下痢などが引き起こされたり、フィシンが口の粘膜を傷つけてしまったりする可能性があります。

また、アレルギー反応が引き起こされてしまうかもしれません。

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