犬に「こんにゃく」を与えるときの全知識|食べても大丈夫?

ドッグフードの原材料/成分

愛犬にこんにゃくを与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。

こんにゃくがドッグフードに含まれていることはないと思いますが、こんにゃくはとても身近な食材です。愛犬に与えても大丈夫なのかどうか、気になっている人もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事では「犬にこんにゃくを与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。

そもそもこんにゃくはどう作るの?

こんにゃくの主原料はこんにゃく芋です。

こんにゃくはまずこんにゃく芋を粉末状にし、それに水酸化カルシウムを加えて作られます。

ちなみに、こんにゃく芋の粉末にはグルコマンナンという水溶性の食物繊維が多く含まれていますが、これはこんにゃくになると不溶性の食物繊維に変化してしまいます。

こんにゃくの効果効能

こんにゃくの97%は水分で出来ています。そのため、こんにゃくは水分補給としても適しています。また、カロリーがとても低いので、ダイエット食品としても活躍することができます。

そして、こんにゃくに豊富に含まれている不溶性食物繊維が胃腸の水分でふくらみ、便のかさと硬さを上昇させます。それに加えて、不溶性食物繊維は腸の蠕動(ぜんどう)運動も活発にし、排便を促すことで便秘の解消や予防にも効果的です。

また、これにより腸内環境が整えられるので、老廃物がスムーズに排出され、血液がきれいになり、免疫力が上昇します。

また、こんにゃくは高血圧の予防にも効果的です。

こんにゃくの栄養成分


こんにゃくに含まれている主な栄養素は以下の通りです。

成分名 成分量(100gあたり)
水分 97.3g
炭水化物 3.3g
食物繊維 2.2g
カリウム 33㎎
カルシウム 43㎎
鉄分 0.4㎎

[出典:食品成分データベース(文部科学省)]

➀水分

こんにゃくの約97%は水分で構成されています。そのため、こんにゃくは犬の水分補給としても適しています。

➁炭水化物

炭水化物は脂肪やたんぱく質と並んで三大栄養素のひとつです。犬は人間と比べて必要な炭水化物の量が少ないですが、決して不要なわけではありません。

そして、炭水化物は犬の体内で主にエネルギー源として利用されます。また、すぐ使わない分は体脂肪として蓄積されます。

➂食物繊維

食物繊維には腸内環境を整える作用があります。具体的には、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌や毒素を排出してくれます。

➃カリウム

カリウムは体内で水分の調整を行っています。体内で増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きもあります。また、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割も持っています。

➄カルシウム

カルシウムは骨や歯を形成するために必要不可欠です。また、筋肉を動かすためにも必要です。ただ、過剰に摂取すると逆に骨折などが起こってしまう可能性があります。そのため、適切な量を与えることが重要です。

こんにゃくの注意点

与えすぎに注意!

こんにゃくには食物繊維が豊富に含まれています。そのため、こんにゃくを与えすぎると食物繊維が腸を刺激して下痢になったり、消化が追い付かなくなって消化不良になったりします。

また、食物繊維には毒素をからめとって排出する働きがあるのですが、食べすぎるとこれが効きすぎてしまいます。そうなるとミネラルまでまとめて排出されることになってしまい、ミネラルの吸収を阻害してしまうのです。

そして、こんにゃくには水分も豊富に含まれているため、下痢の原因になってしまうかもしれません。

丸呑みに注意!

犬は人と違って食べ物をすりつぶして食べるのが苦手です。そのため、犬は与えられたものを飲み込める大きさにまでちぎったら、そのまま丸呑みにしてしまいます。

なので、こんにゃくを大きいまま与えてしまうとのどに詰まってしまう可能性もあります。

そうするとこんにゃくはのどで水分を吸って膨張してしまい、窒息してしまうかもしれません。

また、腸で詰まって膨張し、腸閉塞を起こしてしまう可能性もあります。そうなってしまうと手術をするしかありません。

シュウ酸に注意!

こんにゃくにはシュウ酸が含まれており、これがシュウ酸カルシウム結石の原因になってしまう場合があります。

ただ、シュウ酸は水に溶けやすいため、水洗いをしたり、ゆでてゆで水を捨てたりすることで、簡単にシュウ酸の摂取量を減らすことができます。

また、犬の食事とシュウ酸カルシウム結石との関係は薄いと言われているので、そこまで心配しすぎる必要はないのかもしれません。

胃腸の弱い犬には不適

こんにゃくは犬にとって消化の難しい食べ物です。そのため、どんなに小さくして与えても、嘔吐や下痢を起こしてしまう犬もいます。

そのような犬にはこんにゃくを与えるべきではないでしょう。

加工品に注意!

こんにゃくの加工品の中には、与えてもいいものと、与えるべきではないものがあります。それぞれ見ていきましょう。

こんにゃくゼリー

こんにゃくゼリーは犬に与えないようにしましょう。

こんにゃくゼリーには糖分や塩分が多く含まれているからです。犬が必要な糖分や塩分の量は人間よりずっと少量です。犬が糖分をとりすぎてしまうと、肥満や歯周病や糖尿病の原因になってしまう可能性があります。

また、塩分をとりすぎてしまうと、心臓や腎臓に負担がかかってしまいます。

そして、こんにゃくゼリーにはカリウムがこんにゃく1口の25倍含まれています。そのため、カリウムの取りすぎになってしまう可能性があります。特にカリウムの摂取制限がある犬にこんにゃくゼリーを与えてはいけません。

糸こんにゃく・しらたき

糸こんにゃく、しらたきは形が異なるだけで、成分はふつうのこんにゃくと同じです。そのため、犬に与えても問題ありません。細かく切って与えるようにしましょう。

ただ、味がついているものは犬に与えないようにしましょう。

こんにゃくスプレー

こんにゃくスプレーは食べ物ではありませんが、ここで紹介したいと思います。

こんにゃくスプレーとは、こんにゃくから抽出されたセラミドという成分が含まれているスプレーのことです。

犬の体に吹きかけてあげると、セラミドが皮ふの中に入り込んで、体を水分の蒸発や外からの刺激から守ってくれます。

こんにゃくの与え方


こんにゃくは必ず加熱してあたえるようにしましょう。

生のこんにゃくにはシュウ酸が含まれているほか、こんにゃくいもはアクが強く、水酸化カルシウムはエグみが強いからです。3分ほどゆでてあげると、シュウ酸やアクやエグみを取ることができます。

そのあと、細かく刻んで与えてあげると、消化に良くなります。

そして、こんにゃくにアレルギーがある犬もいるかもしれませんし、こんにゃくが合わない犬もいるでしょう。そのため、初めて与えるときには少量にしましょう。

ドッグフードの達人
こんにゃくはダイエット食品として役立つほか、腸内環境も整えてくれます。
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