ドッグフードの原材料と成分

犬に貝類は良くない!その理由・対処法などを徹底解説

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愛犬に貝類を与えるのはおすすめできません。

人間は貝を良く食べますよね。貝が大好物だという人も多いのではないでしょうか。なので、犬にも貝を与えてもいいのかどうか気になっている人もいると思います。

そこで、この記事では「犬に貝類をおすすめできない理由」について解説していきたいと思います。

消化に悪く、一部の貝には毒が含まれる

貝類は犬にとって消化に悪い食べ物なので、あまり与えるべきではありません。

また、一部の貝には毒素が含まれていますし、生の貝にはビタミンB1欠乏症を引き起こしてしまう成分も含まれています。

もし犬に貝類を与えるなら、ホタテ、アサリ、シジミなどの貝柱か、犬用のおやつの中に含まれている貝がいいでしょう。

犬に貝類を与えるのはなぜ良くない?


犬に貝類を与えるべきではない理由は主に3つあります。それぞれ見ていきましょう。

消化に悪い

そもそも犬は魚介類の消化が苦手ですが、その中でも貝類の消化は特に苦手であり、貝類の消化酵素はまったく持っていません。

そのため、犬に貝類を与えてしまうと消化不良を起こしてしまい、下痢や便秘などの原因になってしまう可能性があります。生の貝類は特に消化に悪いので注意が必要です。

中毒

中毒はすべての貝類で起こるわけではありませんが、一部の貝の内臓には中毒症状を起こす成分が含まれています。そして、犬がこのような成分を摂取してしまうと光過敏症になってしまう可能性があります。

ちなみに、光過敏症とは、健康な個体では問題ない程度の日光の照射であっても、皮ふが露出しているところにだけ赤みやかゆみなどの異常反応が起こってしまう病気です。また、皮ふが荒れたり毛が抜けたりすることもあり、重症化すると耳が壊死してしまう場合があります。

そして、光過敏症を引き起こす毒素は3月~5月にかけて特に強くなって危険度が増すと言われています。

チアミナーゼ

生の魚や甲殻類にはチアミナーゼというビタミンB1分解酵素が含まれています。そのため、チアミナーゼを多く摂取するとビタミンB1欠乏症になってしまうかもしれません。このことから、生の貝類を犬に与えるのは避けたほうがいいでしょう。

ちなみに、ビタミンB1欠乏症になると、最初のころは食欲が低下したり、よだれが多くなったりします。そして、その後はけいれん発作が起こったり、運動障害が起こったりします。

このような症状が出たら動物病院へ連れていってください。治療すれば1日程度で回復を見込めます。

ただ、チアミナーゼは加熱すれば効果を失います。

貝類の注意点

アレルギーに注意!

貝類に対してアレルギーを持っている犬もいます。そのため、アレルギーには注意したほうがいいでしょう。

そして、その貝をはじめて与える場合、少量を与えるべきでしょう。

また、嘔吐、下痢、かゆがる、発疹などアレルギーと思われる症状が出た場合には、アレルギーを疑ったほうがいいかもしれません。

貝殻に注意!

犬が貝を誤食してしまった場合、犬は器用に貝殻の中身だけ食べることはできないので、貝殻ごと口にしてしまうこともあると思います。

そして、犬が貝殻を食べてしまい、口の中で砕いてしまった場合、口内が傷ついてしまうかもしれません。

また、かまずに飲み込んでしまった場合、のどや腸などに詰まってしまう可能性もあります。

そして、のどに詰まってしまったら呼吸困難になってしまうかもしれませんし、腸に詰まってしまったら腸閉塞になってしまうかもしれません。腸閉塞になってしまったら手術をするしかありません。

 

そのため、くれぐれも貝殻には注意したほうがいいでしょう。

貝類の種類ごとの特徴

特に注意が必要な貝類

牡蠣(かき)・赤貝など

牡蠣や赤貝などには貝毒が含まれています。そして、人も貝毒により中毒になってしまうことがありますが、これは犬も同じです。

ちなみに、貝毒は加熱しても失われません。そのため、牡蠣や赤貝などはたとえ加熱していても与えないほうがいいでしょう。

アワビ・トリ貝・サザエ・トコブシなど

アワビ・トリ貝・サザエ・トコブシなどには光線過敏症を引き起こす中毒物質が含まれています。そのため、これらの貝を犬に与えるのは大変危険です。

絶対に与えないようにしましょう。

ツブ貝・バイ貝など

ツブ貝・バイ貝などには犬に中毒を引き起こす物質が含まれています。

そのため、犬には与えないほうがいいでしょう。

比較的安全な貝類

貝類の中には犬へ与えても比較的問題のないものもあります。ただ、そのような貝であっても消化しにくいことに変わりはないので、加熱して、細かくして与えるなどの工夫が必要でしょう。

シジミ

シジミは夏バテの特効薬と呼ばれることがあるくらい、夏バテに効果的です。そして、たんぱく質、ミネラル、ビタミンB12などが豊富に含まれています。また、ミネラルの中では鉄分が豊富なので、シジミは貧血対策としても役立ちます。

アサリ

アサリにも鉄分が多く含まれています。そのため、貧血対策に役立ちます。また、ビタミンB12も豊富です。

そして、アサリにはタウリンも含まれています。

ちなみに、タウリンの一番大きな働きは肝臓の働きを活発にすることです。また、タウリンには他にも血液中のコレステロールや中性脂肪を減らしたり、血圧を正しく保ったり、肝臓の解毒能力を強化したりする効果があります。

ホタテ

ホタテは貝柱のみを加熱して与えるようにしましょう。ちなみに、茹でて加熱するのがおすすめです。また、貝ヒモも与えて大丈夫です。

ただ、ウロを与えるのは絶対にやめましょう。ウロは黒いかたまりの部分ですが、ウロには毒素が含まれていて、犬に与えてしまうと中毒症状が出てしまうからです。

そして、加熱した後には細かくしてから与えるようにしましょう。ホタテはあくまで貝類の一種であり、犬にとっては消化しにくい食べ物だからです。

そんなホタテは高たんぱく低カロリーな食材で、ミネラルが豊富に含まれています。

 

ちなみに、ホタテエキスはさまざまな会社から販売されていますが、犬にとっては塩分が多すぎ、味の濃すぎるものがほとんどです。そして、犬が塩分をとりすぎてしまうと心臓や腎臓に負担がかかってしまい、さまざまな病気の原因になってしまうかもしれません。

そのため、ホタテエキスは犬に与えないほうがいいでしょう。そのため、もしホタテエキスを使う場合には、貝柱や貝ヒモなどのゆで汁に使うくらいにしてあげたほうがいいでしょう。

貝類を食べたときの対処法


犬が貝類を食べてしまっても、基本的には大量でなければすぐに命に関わるわけではありません。そのため、慌てるようなことはせず、いったん落ち着くようにしましょう。

また、加熱してあったらビタミンB1欠乏症になる心配もありません。一部の貝の毒と、消化のしにくさだけ心配すればいいわけです。

そして、犬が貝類を食べて、特に変わった様子が見られなかった場合には様子見で大丈夫です。特に処置をする必要はありません。

 

ただ、上で紹介したような毒性強い貝を食べてしまった場合や、貝を大量に食べてしまった場合、もしくは何らかの症状が出てきてしまった場合には動物病院へ連れていってあげるようにしましょう。

そして、動物病院へ連れていく際には、食べてしまった貝の種類、いつ食べてしまったのか、どのくらい食べてしまったのか、などを言えるようにしておくと速やかで正確な診療に役立ちます。

犬に与えてもいい貝類とその与え方

これまでにも解説した通り、生の貝類や未加工の貝類は犬へ与えるのに適していません。

ただ、貝の中でも、貝柱は比較的与えるのにおすすめできます。ちなみに、貝柱を与えるとタウリンを摂取させてあげることができます。

そのため、シジミやアサリやホタテなどの貝柱を加熱してあげて少量刻み、フードにトッピングしてあげるのがいいかもしれません。

また、現在では貝柱などを使った犬用のおやつやふりかけも発売されています。それを与えてあげるのもいいのではないでしょうか。

 

ただ、貝類が消化に悪いのは事実です。与えるとしても少量にとどめるようにしましょう。具体的には、くれぐれもおやつやトッピング程度にし、多くても1日の摂取カロリーの10%は超えないようにしましょう。

また、最初はごく少量を与えるようにしましょう。貝類が犬に体質に合っていないということは良くありますし、アレルギーを持っている可能性もあるからです。そして、だんだんと増やしていき、愛犬にとってベストな量を見つけてあげるようにするといいでしょう。

きなこ
きなこ
貝類は犬にとって消化に悪い食べ物なので、あまり与えるべきではありません。

また、一部の貝には毒素が含まれていますし、生の貝にはビタミンB1欠乏症を引き起こしてしまう成分も含まれています。

もし犬に貝を与えるなら、ホタテ、アサリ、シジミなどの貝柱か、犬用のおやつの中に含まれている貝がいいでしょう。

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