愛犬にからあげを与えるのはおすすめできません。
から揚げは揚げ物の定番なので好きだという人が多いと思います。なので、犬にから揚げを与えてもいいのかどうか気になっている人もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では「犬にからあげをおすすめできない理由」について解説していきたいと思います。
油のとりすぎになってしまう
犬にからあげを与えると良くないのは、油が大量に含まれているからです。
犬が油を摂取しすぎてしまうと肥満や胃腸炎の原因になったり、消化不良や膵炎になったりしてしまうかもしれません。
そして、犬がからあげを食べてしまっても、基本は様子見で大丈夫ですが、大量に食べてしまった場合や様子がおかしかった場合には、動物病院へ連れていってあげたほうがいいでしょう。
犬にからあげを与えるのはなぜ良くない?
犬にからあげを与えると良くないのは、油が大量に含まれているからです。
犬が油を摂取しすぎてしまうと肥満や胃腸炎の原因になったり、消化不良や膵炎になったりしてしまうかもしれません。
次は、肥満と膵炎について詳しく見てきましょう。
肥満
犬がその個体の適正体重を15%以上上回った場合、その状態を肥満と呼びます。そして、犬に肥満になってしまうと、足腰や内臓などに大きな負担がかかってしまい、さまざまな病気の原因になってしまうかもしれません。
また、持病が悪化してしまう場合も考えられます。
それでは、肥満により発症したり、悪化したりする病気についてそれぞれ見ていきましょう。
関節炎
関節炎とは、関節に負担がかかって炎症が起こってしまい、慢性的な痛みが出てきてしまう病気です。
そして、犬に関節炎が起こってしまうと、けがをしてないのにも関わらず、痛みにより歩き方がおかしくなってしまうかもしれません。
椎間板(ついかんばん)ヘルニア
椎間板ヘルニアとは、背骨の間にある椎間板と呼ばれる部分に耐え切れない負担がかかってしまうことにより飛び出し、神経を圧迫してしまう病気です。
そして、椎間板ヘルニアが起こると痛みが起こってしまい、悪化してしまうと麻痺につながってしまうかもしれません。
そんな椎間板ヘルニアは、体重が増えて腰に負担がかかった状態で無理な運動をすることが原因のひとつであると考えられています。
呼吸器系の病気
肥満になると脂肪で気道が圧迫されてしまい、呼吸器系の症状が出てきてしまうかもしれません。また、もともと呼吸器系の症状があった場合にも、悪化してしまう可能性があります。
そして、呼吸器系の症状は一気に悪化してしまうこともあるので注意が必要です。
皮ふ炎
肥満により皮下脂肪が増えると皮ふがたるんでしわができるようになりますが、しわができるとその間に皮ふ炎が起こりやすくなります。
便秘
肥満になると、脂肪が腸を圧迫してしまうかもしれません。そして、腸が圧迫されてしまうと便の通りが悪くなってしまい、便秘になってしまうかもしれません。
糖尿病
糖分を過剰に摂取したりして肥満になってしまうと、血糖値を下げるインスリンの働きが鈍くなってしまい、常に血糖値が高い状態になってしまいます。
そして、血糖値が高い状態が続くと合併症状が出てたりしてしまい、命にかかわる症状が出てきてしまうかもしれません。
膵炎(すいえん)
高脂肪な食事によって膵臓に過度な負担がかかってしまうと、膵炎が起こってしまいます。
膵臓は強力な消化液である膵液を分泌しています。ちなみに、この消化液の中にはたんぱく質を分解する酵素も含まれています。そして、普通はこの消化液は膵臓から分泌され、十二指腸まで出てから消化液としての効果が働くようになっています。
しかし、膵臓に過度な負担がかかってしまうとこの消化液の効力が膵臓の中で解放されるようになってしまいます。そして、膵臓は主にたんぱく質でできているため、消化液が膵臓を溶かしてしまい、膵臓が大ダメージを受けてしまうのです。これが膵炎です。
ちなみに、膵炎になってしまうと食欲がない、嘔吐、よだれが多い、腹痛などの症状が起こってしまいます。そして、膵炎は命にかかわることもあるほど危険な病気です。
からあげの注意点
小麦アレルギーに注意!
からあげの衣には小麦が使われていることが多いです。
そのため、小麦アレルギーには注意する必要があります。
そして、嘔吐、下痢、かゆがる、発疹などアレルギーと思われる症状が出た場合には、小麦アレルギーを疑ったほうがいいかもしれません。
からあげを食べたときの対処法
犬がからあげを食べてしまっても、少量なら何の症状もでないことがほとんどです。そのため、基本は様子見をするようにしましょう。ただ、もしからあげを食べた後に犬の様子がおかしくなってしまったら、動物病院へ連れていってあげたほうがいいでしょう。
また、犬がからあげを大量に食べてしまった場合も、念のため動物病院へ連れていってあげたほうがいいと思います。
そして、犬を動物病院へ連れていってあげるときには、いつどのくらい食べたのか答えられるようにすると速やかで正確な診療に役立ちます。
犬が油を摂取しすぎてしまうと肥満や胃腸炎の原因になったり、消化不良や膵炎になったりしてしまうかもしれません。
そして、犬がからあげを食べてしまっても、基本は様子見で大丈夫ですが、大量に食べてしまった場合や様子がおかしかった場合には、動物病院へ連れていってあげたほうがいいでしょう。