犬に「豚肉」を与えるときの全知識|脂身やアレルギーに注意

ドッグフードの原材料と成分

犬は豚肉を食べても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。

豚肉がドッグフードの主原料として使われることはまれですが、原材料の中には含まれていることも多くあります。また、犬には手作りのごはんを与えたいという人の中にも、リーズナブルな豚肉を与えたいと考えている人がいると思います。

そこで、この記事では「犬に豚肉を与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。

豚肉の効果効能

犬の体内では、動物性たんぱく質から作られるアミノ酸がエネルギー源として大きな役割を果たしてます。また、アミノ酸には筋肉を作り、細菌やウイルスから体を守り、栄養素を体中に送る役割があります。

そのため、動物性たんぱく質が多く含まれている豚肉は犬にとってよい食材であると言えるでしょう。

また、豚肉には悪玉コレステロールを減らしたり、動脈硬化を予防したり、脳機能を維持したりする効果もあります。

そして、ビタミンB群による疲労回復、情緒安定、動脈硬化予防、夏バテ予防などの効果もあります。

豚肉の栄養成分


豚肉(バラ肉)に含まれている主な栄養素は以下の通りです。

成分名 成分量(100gあたり)
脂質 35g
たんぱく質 14g
ビタミンB1 0.51㎎
トリプトファン 150㎎
コレステロール 70㎎

[出典:食品成分データベース(文部科学省)]

➀たんぱく質

たんぱく質は三大栄養素のひとつであり、生きていく上で特に重要な栄養素です。血液や筋肉などの体をつくる主要な成分であり、体内で酵素など生命時に欠かせない物質にも変換されます。そして、エネルギー源になることもあります。

➁ビタミンB1

ビタミンB1は糖質からエネルギーを生産したり、皮膚や粘膜の健康を保つのを助けたりする役割があります。ビタミンB1が欠乏すると食欲がなくなったり、疲れやすくなったりします。

➂トリプトファン

トリプトファンは犬が体の中で作り出すことができない必須アミノ酸のひとつです。しあわせホルモンという別名もあるセロトニンを生成するのに必要であり、情緒を安定させる効果があります。

豚肉の注意点

このように、よい点がたくさんある豚肉ですが、注意しなければならないこともあります。それぞれ見ていきましょう。

生の豚肉に注意!

これは犬でも人間でも同じですが、生の豚肉は食べるべきではありません。生の豚肉にはトキソプラズマなどの寄生虫、サルモネラ菌やカンピロバクターなどの雑菌などが含まれている場合があり、犬の健康に悪い影響を与える可能性があるからです。

ただ、寄生虫や雑菌などが含まれていないことが保証されているSPF豚や無菌豚なども存在し、それらであれば生で与えても問題ありません。ただ、これらの豚が市場に出回ることはまれでしょう。

ちなみに、寄生虫や雑菌などは加熱すれば無害になるので、豚肉を与えるなら加熱してからにするべきでしょう。

 

そして、もし愛犬が生の豚肉を食べてしまった場合、どうしたらいいのかと不安になってしまう飼い主さんもいるでしょう。生の豚肉を食べてしまったら、必ず悪い影響が出てしまうというわけではないので、経過を見て症状が出なければ特に何もしなくて大丈夫です。

ただ、どうしても心配な場合は、病院に連れていってあげましょう。適切な処置をしてくれるはずです。

アレルギーに注意!

豚肉は他の肉よりアレルゲンになりやすい性質があります。そのため、豚肉を与える場合にはアレルギーに注意する必要があります。ゆで汁でも同様です。

豚肉をはじめて与える場合、少量を与えるべきでしょう。

そして、嘔吐、下痢、かゆがる、発疹などアレルギーと思われる症状が出た場合には、豚肉アレルギーを疑ったほうがよいかもしれません。

与えすぎに注意!

豚肉の脂身の量は部位により異なりますが、どちらにしろ食べすぎると肥満の原因になるので注意が必要です。豚肉は脂身が少ない部位を少量与えるべきなのです。ちなみに、脂身が少ない部位としてはヒレなどがあげられます。

また、動物性脂肪は食べすぎると膵炎になる可能性が上がるので、これにも注意が必要です。

加工品に注意!

豚の加工品を食べたそうにしている犬もいるかもしれませんが、豚の加工品を与えるのはおすすめできません。それぞれ見ていきましょう。

チャーシュー

チャーシューを製造する際の調味料にはネギ類、ニンニク、香辛料など、犬の命に関わる食材が使われていることが多くあります。

そのため、チャーシューは犬に絶対与えてはいけません。

ハム、生ハム、ベーコン

ハム、生ハム、ベーコンなどの加工品には塩分が多く含まれています。そのため、犬が食べると塩分の取りすぎになってしまい、心臓や腎臓に大きな負担がかかってしまいます。

よって、犬に与えるのはおすすめできません。

豚肉の与え方

豚肉は犬も大好きなのでよく食べますし、与えるのもおすすめです。しかし、犬は食べ物を丸呑みにする傾向があります。そのため、豚肉を大きなサイズのまま与えてしまうとのどに詰まらせてしまう可能性があります。

よって、豚肉を与える際には食べやすいサイズにカットしてから与えるようにしましょう。

また、ゆでたり蒸したりして火を通し、味付けはしないで与えるとよいでしょう。調味料の中には犬にとって危険なものがたくさん含まれているので、犬が食べる料理に入れてはいけません。また、焼くのもおすすめできません。こげなどは犬に悪い影響を与えてしまうからです。

 

そして、豚の骨はかたくて犬の歯や内臓を傷付けてしまう可能性があり、消化不良になってしまう可能性もあるので与えるべきではありません。

また、豚肉は野菜との相性がよいため、カロリーを抑えるためにも一緒に調理するのがおすすめです。ただ、野菜の中にはネギ類など、犬に与えてはいけないものもあるので、注意が必要です。

豚肉の部位について

豚肉にはさまざまな部位があり、それぞれ脂身の量などの特徴が異なります。それぞれ見ていきましょう。

肩は文字通り、豚の肩の部分の肉です。脂身がほとんどなく、筋肉質であるという特徴があります。100gあたり210kcalになっています。

そして、シチューなどの煮込み料理によく使われています。

ヒレ

ヒレは赤身とも呼ばれ、脂身が非常に少ない部位です。100gあたり115kcalであり、肉としてはかなり低カロリーであるという特徴があります。

とんかつなど、油を使う料理によく使われています。

もも

ももは豚のももの部分の肉です。脂身が少なく、さっぱりとした味わいをしています。

肩ロース

肩ロースは豚の肩から背中にかけての部位です。赤身に少しだけ脂身が含まれています。

生姜焼きや焼肉などでよく用いられています。

ロース

ロースとは、背中の部分の肉です。主にとんかつやポークソテーなどで用いられています。

バラ

バラとは、豚のおなかの部分の肉です。とても脂身が多く、100gあたり386kcalもあります。

ベーコンや焼き豚や角煮などで用いられています。

ドッグフードの達人
豚肉はよいたんぱく質源ですが、食べすぎやアレルギーには注意が必要です。
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