ドッグフードの達人(@dogfoodmaster)です。
今回の解析は、オーストラリアのコスタ博士が日本の環境に合わせて開発したドッグフード「ナナ (Nana)」です。
アレルギーに配慮していると主張していますが、アレルギー対策には微妙なドッグフードです。
■今回の解析商品:ナナ レギュラー小粒
ナナの総合評価(★2.1)
総評:品質を考えると高め
「ナナ」は、モッピー&ナナというアメリカの会社が製造し、黒龍堂という日本の会社が輸入販売しているドッグフードです。当サイト独自の評価基準で厳正に審査した結果、「Dランク」の評価となりました。
ナナには良質な原材料も用いられていますが、動物性油脂やコーングルテンミールなどのよくない原材料も含まれています。ただ、添加物について大きな問題はなく、成分についても大きな問題はないようです。
ちなみに、ナナはAmazonや楽天で購入することができるため利便性が高くなっています。そして、価格は100gあたり96円〜163円であり、品質を考えると高めと言えるでしょう。
ナナの基本情報
価格 | ※レギュラー小粒の場合 1kg:1,490円(税込1,639円) 3kg:2,979円(税込3,276) 9kg:7,933円(税込8,726円) |
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100gあたり | 96円〜163円 |
カロリー | 320kcal/100g |
メイン食材 | 米 |
原産国 | オーストラリア |
対応年齢 | 成犬用 |
賞味期限 | 未開封なら2年、開封後は1か月 |
販売元 | 黒龍堂 |
注目ポイント |
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ナナの特徴
続いて、ナナの特徴をより詳しくご紹介いたします。
①口の健康に配慮
ナナでは歯の健康を維持するため、水分量を抑えて粒のかたさを維持しています。
かたい粒をよく噛むことで歯に歯垢がたまってしまったり、歯石ができてしまったりするのを防ぐことができるのです。これにより、口の健康を守ることができます。
また、ナナではヘキサメタイン酸ナトリウムを配合し、歯垢をつきにくくしています。
②安全な工場で生産
ナナは安全な工場で生産されています。具体的には、オーストラリアにあるHACCPに対応した工場で生産しています。HACCPとは、Hazard Analysis Critical Control Point の略で、原材料の生産から出荷に至るまで、危険の防止を効果的に行うために国際的に使われている方法です。
ちなみに、オーストラリアは世界でもっとも衛生基準が厳しい国のひとつとして知られています。
③フン臭軽減
ナナにはユッカフォーム抽出物が含まれています。そして、ユッカフォーム抽出物には消臭効果があり、これがウンチのにおいを軽減します。
ナナの原材料と成分
ナナに含まれている原材料と成分は以下の通りです。
(ピックアップ食材は緑文字、マイナス食材は赤文字で表記しています。)
米
ナナの主原料は米です。
米にはでんぷんが多く含まれています。そのため、米は犬にとってよい炭水化物源になります。
そして、米には老化を防止する効果、疲労を回復する効果、神経の機能を正常化する効果などもあります。
ラム
ラム肉は高たんぱく低カロリーの肉で、体を温める効果があります。そして、ラム肉には消化吸収に優れているという特徴もあります。
また、ラム肉はアレルギーで鶏肉などが食べられない犬用のたんぱく質源として使われることも多くあります。
チキン
鶏肉は消化吸収のよい上質なタンパク源で、鉄分やビタミンも豊富です。高タンパク・低脂質を理想とする犬にはぴったりの原材料と言えます。
亜麻仁油
亜麻仁油は人間にとってもとても良い油ですが、犬にとっても良い油です。日常的に摂取しにくいオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。
犬の皮ふや毛の健康を維持したり、アレルギーの炎症を抑えたり、さまざまな効果が期待できます。
フラクトオリゴ糖
オリゴ糖には腸内環境を整え、便の悪臭を抑える効果があります。その中でも、フラクトオリゴ糖は腸内環境に良い影響を及ぼすオリゴ糖として有名です。
~等
~等はあいまいな表記です。このようなあいまいな表記の原材料には、粗悪なものが使用されている可能性があります。注意が必要です。
動物性油脂
動物性油脂はレンダリングをするときに製造されていると言われています。レンダリングとは、食肉を取った後の家畜の廃棄物から脂肪を搾り取ることです。
そして、動物性油脂の中には病気にかかっていた動物や家畜の殺虫剤なども含まれている可能性があります。
コーングルテンミール
コーングルテンミールとは、とうもろこしからデンプンを取り除いたものです。糖質が多めに含まれているため、肥満の原因になることがあります。また、アレルゲンにもなりやすいので注意が必要です。
そして、添加物については合成ビタミンと合成ミネラル以外に、メタリン酸ナトリウムが含まれています。また、成分について大きな問題はないようです。
ナナの口コミと評判
ナナの口コミは以下の通りです。
良い口コミ評判
食いつきがとても良いです
よく残す子供たち(トイプードル2匹)の食い付きがとても良いです。
よく食べてくれます
口が小さくって大きなカリカリはほき出してしまい困っていましたこのカリカリはおやつ以上に食べてくれて助かります。
食べてくれます
他のドッグフードは、全然食べてくれなくなってしまった、うちのチワワが、このフードをあげたところ、きちんと食べてくれたので、久しぶりに嬉しくて安心できました!!
悪い口コミ評判
もう少し安いといいんですが
他のフードより食べてくれます。もう少し安いともっといいんですが。。
合わないようです
以前、ナナのハイエナジーを食べさせていた時はうんちも普通だったのですが、1歳になり、初めて成犬用小粒を購入・・。うちの小型ワンは空腹だと噛まないで丸呑みしちゃう時があるのですが、今朝、食後すぐ形のまま全部もどしてしまいました。
この頃のプレミアドライフードは小粒が多いので、このフードを見た時は小粒?大きくない?と感じたのですが・・。ローカロリーのせいか、ウンチもかたく小さく・・なぜか、体重は増加・・ローテのひとつにしたかったのですが、残念ながら合わないようです。
ただ、合わない場合もあり、値段が高いと感じている人もいるようです。
ナナの最安値
初回購入 | – | – | – |
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通常購入 | 1520円 | 2548円 | 1900円 |
定期購入 | – | – | – |
送料 | 700円 | 0円 | 700円 |
ナナは公式サイトから購入することができるほか、Amazonや楽天からも購入することができます。そして、公式サイトから購入するのが一番お得になっているようです。
ちなみに、公式サイトで購入すると、ナナ専用の計量カップがついてきます。1つあると便利ですよね。
そして、多くのドッグフードと同じように、ナナも大きなパッケージの商品を購入したほうがお得になっています。具体的な価格表は以下のとおりです。
内容量 | 価格 |
---|---|
1kg | 1520円 |
3kg | 3040円 |
9kg(3kg×3) | 8096円 |
ナナの与え方
この項では、ナナの与え方について解説していきたいと思います。
給餌量
ナナの給餌量は以下の表の通りです。
ただ、この値はあくまで目安です。給餌量は年齢、活動量、代謝などによって異なります。愛犬に与えてみて、太ってきたら量を減らし、やせすぎてしまったら量を増やすようにしましょう。
フードの切り替え方
前のフードから、ナナへ切り替えるときには、徐々に切り替えていくようにしましょう。
具体的には、まずナナを前のフードに1割ほど混ぜて与えます。そして、2日目は2割程度、3日目は3割程度などと、7~10日ほどかけてナナの割合を増やしていき、前のフードを減らしていくといいでしょう。
また、おなかが弱い犬の場合はもう少し長い時間をかけてゆっくりと移行していくようにしましょう。
もし急に新しいフードを与えてしまうと、犬のおなかがびっくりして、下痢の原因になってしまうかもしれません。
ナナの賞味期限と保存方法
いくら良いフードでも、保存方法を間違えてしまったり、賞味期限を過ぎてしまったりすると、愛犬に悪い影響を与えてしまう可能性があります。
そこで、この項ではナナの賞味期限と保存方法について解説していきたいと思います。
賞味期限
ナナの賞味期限は未開封の場合には2年、開封済みの場合には1か月になっています。
そして、ドッグフードは賞味期限を過ぎると酸化が進んでしまい、食いつきが悪くなってしまいますし、犬のさまざまな健康被害の原因になってしまう場合もあります。ドッグフードは賞味期限内に食べきるようにしましょう。
保存方法
ナナは常温で冷暗所に保存するといいでしょう。
そして、温度や湿度が高い場所は避けるようにしてください。ちなみに、冷蔵庫に保存するのは避けるようにしましょう。冷蔵庫に保存してしまうと外に出したときに温度差で結露してドッグフードが湿ってしまい、それがカビの原因になる可能性があるからです。
ナナの注意点
ナナには注意が必要な点もあります。それぞれ見ていきましょう。
アレルギーに注意!
すべての食材や添加物は、アレルギーを引き起こす可能性があります。そのため、ドッグフードに含まれている原材料により、アレルギーが引き起こされてしまう可能性もあります。特にナナに含まれているコーングルテンミールはアレルゲンになりやすい食材です。
ですので、アレルギー検査などを行い、愛犬のアレルギーについてはあらかじめ把握しておいたほうがいいでしょう。
また、ドッグフードを食べて嘔吐、下痢、かゆがる、発疹などアレルギーと思われる症状が出た場合には、そのドッグフードを食べるのはやめたほうがいいでしょう。
動物性油脂に注意!
動物性油脂には粗悪な原材料が使用されている可能性があります。注意が必要です。
ナナの種類
ナナには以下のようなラインナップがあります。
ハイエナジー
ハイエナジーは幼犬や活動犬、妊娠・授乳期の成犬など多くの栄養が必要な犬に適したドッグフードになっています。
レギュラー
レギュラーは成犬用のドッグフードです。大粒タイプと小粒タイプがあります。
ライトエナジー
ライトエナジーはダイエットが必要な犬やシニア犬を対象にしたドッグフードです。カロリーが抑えられています。
スーパーライトエナジー
スーパーライトエナジーはダイエットが必要な犬やシニア犬を対象にしたドッグフードです。ライトエナジーよりもさらにカロリーが抑えられています。
ナナのQ&A
その他、ナナによくある質問をまとめました。
Q①:粒の大きさはどのくらいですか?
ナナは丸型の粒で直径は8.5mm程度になっています。
Q②:ナナとモッピーの違いを教えてください。
ナナとモッピーは同じ会社が製造している似た製品ですが、違う部分もあります。モッピーよりナナのほうが若干高価ですが、ナナには小麦が含まれていないのです。
そして、小麦は犬にとってアレルゲンになりやすく、消化にもよくないので、モッピーとナナだったら、ナナのほうがおすすめの製品になります。