穀物は犬にとってあまりよいものではないため、穀物の量を少なくしたり、グレインフリーにしたりしているドッグフードも多くあります。しかし、ただ穀物を減らしたりなくしたりするだけでは、愛犬に十分な炭水化物を与えることができません。
そのため、ドッグフードの中には炭水化物源としてさつまいもを使用しているものも多くあります。
そこで、この記事ではさつまいもの栄養成分、効果効能、注意点、与え方について解説していきたいと思います。
適量ならよい炭水化物源で整腸効果、免疫維持効果も
さつまいもは犬の有力な炭水化物源であり、腸内環境を整えたり、免疫力を維持したりする効果があります。
ただ、与えすぎると便秘や下痢、肥満の原因になることもあります。よって、与える量には注意が必要です。
そして、生は避け、冷ました焼き芋や蒸したものを与えるのが無難です。
さつまいもの栄養成分
さつまいもに含まれている主な栄養素は以下の通りです。
成分名 | 成分量(100gあたり) |
---|---|
水分 | 66g |
炭水化物 | 32g |
カリウム | 470㎎ |
ナトリウム | 4mg |
ビタミンB6 | 0.3㎎ |
ビタミンC | 29㎎ |
鉄 | 0.7mg |
マグネシウム | 25㎎ |
カルシウム | 40㎎ |
[出典:食品成分データベース(文部科学省)] さつまいもの水分量は約66gなので、さつまいもはほとんどが炭水化物と水分で構成されていると言えます。よって、さつまいもは有力な炭水化物源と言えるでしょう。 そして、さつまいもに含まれる炭水化物のうち、2.3gは食物繊維です。食物繊維には腸内環境を整える作用があります➀炭水化物
➁カリウム
カリウムは体内で水分の調整を行っています。高血圧を予防したり、筋肉の活動を正常にしたりする効果が期待されています。
➂ビタミンC
コラーゲンの合成を助け、肌を健康に保つ働きがあります。また、ストレス解消や免疫力の強化などにも有効です。さつまいも1本でリンゴの4倍以上含まれており、他の野菜に含まれているものに比べて熱に強いです。
さつまいもの効果効能
上述したように、食物繊維には腸内環境を整える効果があるため、もし愛犬が便秘気味だった場合には、便器解消の効果が期待できます。
また、ビタミンCやビタミンEの働きにより、免疫力の維持や老化防止にも効果があります。免疫力を維持していればより病気にかかりにくくなるので、愛犬の免疫力を高く保つことはとても大切です。
他にも、カリウムの働きによって高血圧や腎臓病などの予防にも役立ちます。
さつまいもの注意点
さつまいもは犬にとって優れた栄養源ですが、あげすぎには注意が必要です。多くてもごはん全体の10%以下に収めるのが無難でしょう。
愛犬にさつまいもをあげすぎると逆に便秘や下痢を引き起こしてしまうかもしれません。なぜなら、さつまいもには食物繊維が豊富に含まれており、これは消化しにくいものだからです。
ちなみに、さつまいもに含まれるシュウ酸が尿路結石の原因になるため、食べすぎには注意するべきだとしているサイトがいくつか存在します。
確かに、さつまいもにシュウ酸が含まれているのは事実です。しかし、その量は100gあたり0.1gです。そして、犬の食事と尿路結石との関係は薄いと言われています。
そのため、神経質になりすぎる必要はありませんが、過去に尿路結石になったことがある、など心配な場合にはさつまいもを避けたほうがいいかもしれません。
さつまいもの与え方
愛犬にさつまいもを与えるときには、冷ました焼き芋を与えるか、蒸したさつまいもを与えるとよいでしょう。また、焼いてチップス状にしてもいいでしょう。
そして、生の状態で与えても問題ないですが、加熱したほうが消化によいと言われています。
また、さつまいも製のおやつを与える際には、他のおやつを与えるときと同じような点に注意すれば大丈夫です。
具体的には、1日に決められたカロリーを超えないようにするのが理想です。例えば、もともと1日に500kcalのドッグフードを与えていた場合、おやつを100kcal食べたらドッグフードは400kcalにするべきでしょう。
もしドッグフードをそのままにしておやつを与えてしまうと、愛犬の肥満の原因になってしまいます。
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