愛犬にレバーを与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
レバーがドッグフードの原料として用いられることはあまりないと思いますが、私たち人間はときどきレバーを食べますよね。なので、犬にレバーを与えてもいいのかどうか気になっている人もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では「犬にレバーを与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。
レバーの効果効能
レバーにはビタミンや一部のミネラルがとても豊富に含まれています。
そして、レバーの一番大きな効果は貧血を予防したり、改善してくれたりする効果です。また、レバーにはがん予防、視力低下の予防、皮ふや粘膜の強化などの効果もあります。そして、質のいいたんぱく質が肝細胞を再生してくれます。
ちなみに、レバーには牛や豚や鶏などの種類がありますが、栄養面での違いはほとんどありません。
レバーの栄養成分
レバー(豚)に含まれている主な栄養素は以下の通りです。
成分名 | 成分量(100gあたり) |
---|---|
ビタミンA | 13㎎ |
ビタミンB1 | 0.34㎎ |
ビタミンB2 | 3.6㎎ |
ビタミンC | 20㎎ |
ビタミンB12 | 25.2㎎ |
葉酸 | 810μg |
鉄分 | 13㎎ |
亜鉛 | 6.9㎎ |
たんぱく質 | 20.4g |
[出典:食品成分データベース(文部科学省)] ビタミンAとはレチノール、レチナール、レチノイン酸の総称です。このうち、ビタミンAの主要な成分であるレチノールには目や皮ふの粘膜を健康に保ったり、細菌などに対する抵抗力を高めたりする働きがあります。また、薄暗いところで視力を保つ働きもあります。 ビタミンB1は糖質からエネルギーを生産したり、皮膚や粘膜の健康を保つのを助けたりする役割があります。ビタミンB1が欠乏すると食欲がなくなったり、疲れやすくなったりします。 ビタミンB2は主に皮膚や粘膜の健康を保つのに役立つビタミンです。代謝を支える重要な役割を持っています。活発に運動する犬ほどたくさんのビタミンB2が必要になります。 ビタミンB12は葉酸と協力して赤血球の中に含まれているヘモグロビンを作るのに役立っています。また、脳からの指令を体全体に伝える神経を正常に保つ効果もあります。 葉酸はビタミンB群の一種です。緑の葉っぱに多く含まれているため、葉酸という名前が付きました。葉酸はたんぱく質や細胞を作るときに重要な役割を果たしています。そして、ビタミンB12と協力して血液を作る働きもあります。 鉄分は血液のヘモグロビンの中に含まれ、酸素を運ぶために必要です。また、エネルギーを作り出すためにも必要です。 亜鉛は体内で作り出すことができないため、食事で摂取する必要があります。 そして、亜鉛には体内のさまざまな働きをサポートして正常に保つ役割があります。具体的には味覚を正確に保ったり、免疫力を向上させたり、新陳代謝を活性化させたり、毛並みや肌の健康を保ったり、抗酸化作用を活性化したりします。 たんぱく質は三大栄養素のひとつであり、生きていく上で特に重要な栄養素です。血液や筋肉などの体をつくる主要な成分であり、体内で酵素など生命時に欠かせない物質にも変換されます。そして、エネルギー源になることもあります。 レバーが好きな犬は多いので、与えすぎには注意が必要です。レバーには脂肪も含まれていますが、脂肪は消化しにくいものであるため、消化不良になって下痢や便秘などになってしまうかもしれません。 また、レバーにはビタミンAがとても多く含まれています。そのため、レバーを食べすぎてしまうとビタミンAが過剰になってしまいます。 そして、ビタミンAが過剰になると骨の病気にかかったり、歩行が困難になったり、筋肉の量が低下したり、食欲不振になったり、体重が減少したり、歯の病気にかかったりします。 ただ、ビタミンAを過剰に摂取するためにはとても多くのレバーを食べる必要があるため、心配いらないとも言われています。 しかし、どちらにしろレバーにはコレステロールが多めに含まれているため、食べすぎると肥満の原因になってしまいます。 レバーは毎日食べると過剰摂取になりやすいため、週に1~3回程度与えるのがいいでしょう。 まずレバーの選び方ですが、動物の肝臓には栄養素も多く含まれていますが、農薬や抗生物質なども蓄積されています。そのため、レバーはできるだけ上質で新鮮なものを選ぶべきでしょう。 そして、生のレバーには細菌や寄生虫などのリスクもあるため、加熱してあげるのが無難➀ビタミンA
➁ビタミンB1
➂ビタミンB2
➃ビタミンB12
➄葉酸
➅鉄分
➆亜鉛
➇たんぱく質
レバーの注意点
食べすぎに注意!
レバーの与え方
また、焼いて与えるのもおすすめです。犬がより好む調理方法を選択してあげるといいでしょう。
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