犬に「タコ」を与えるときの全知識|栄養成分や効果効能など

ドッグフードの原材料と成分

愛犬にタコを与えても大丈夫なのでしょうか? 答えは条件付きのイエスです。
 
タコがドッグフードに含まれていることはないでしょう。しかし、タコは私たちにとっては身近な食材です。タコ焼き、カルパッチョなど、タコを使用する料理にはきりがありません。

なので、愛犬にもタコを与えてもいいのかどうか気になっている人もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事では「犬にタコを与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。

タコの効果効能


まず、タコにはたんぱく質が多く含まれているため、たんぱく質源として有用です。

また、ビタミンB12も多く含まれているため、貧血の予防に効果的です。

そして、ビタミンEによる抗酸化作用も期待できます。

タコの栄養成分


タコ(まだこ/生)に含まれている主な栄養素は以下の通りです。

成分名 成分量(100gあたり)
水分 81.1g
たんぱく質 16.4g
ビタミンB2 0.09㎎
ビタミンB12 1.3μg
ビタミンE 1.9㎎
カリウム 290㎎
ナトリウム 280㎎
マグネシウム 55㎎
リン 160㎎
亜鉛 1.6㎎
0.3㎎

[出典:食品成分データベース(文部科学省)]

➀たんぱく質

たんぱく質は三大栄養素のひとつであり、生きていく上で特に重要な栄養素です。血液や筋肉などの体をつくる主要な成分であり、体内で酵素など生命時に欠かせない物質にも変換されます。そして、エネルギー源になることもあります。

➁ビタミンB12

ビタミンB12は葉酸と協力して赤血球の中に含まれているヘモグロビンを作るのに役立っています。また、脳からの指令を体全体に伝える神経を正常に保つ効果もあります。

➂ビタミンE

ビタミンEには抗酸化作用があります。抗酸化作用により、さまざまな病気が予防されます。

➃亜鉛

亜鉛は体内で作り出すことができないため、食事で摂取する必要があります。

そして、亜鉛には体内のさまざまな働きをサポートして正常に保つ役割があります。具体的には味覚を正確に保ったり、免疫力を向上させたり、新陳代謝を活性化させたり、毛並みや肌の健康を保ったり、抗酸化作用を活性化したりします。

➄タウリン

タウリンの一番大きな働きは肝臓の働きを活発にすることです。また、他にも血液中のコレステロールや中性脂肪を減らしたり、血圧を正しく保ったり、肝臓の解毒能力を強化したりする効果があります。

タコの注意点

アレルギーに注意!

タコは甲殻類の一種です。そして、甲殻類は比較的アレルゲンになりやすい食材です。そのため、タコの場合もアレルギーには注意する必要があります。

タコをはじめて与える場合、少量を与えるべきでしょう。

 

そして、嘔吐、下痢、かゆがる、発疹などアレルギーと思われる症状が出た場合には、甲殻類アレルギーを疑ったほうがいいかもしれません。

また、一度食べて大丈夫でも、一度目食べたときに抗体ができて、二度目にアレルギーを発症してしまう場合もあります。

そして、甲殻類アレルギーは重篤なアナフィラキシーショックが起こりやすいので注意が必要です。

与えすぎに注意!

犬は魚介類の消化が苦手です。そのため、タコを与えすぎてしまうと消化不良になり、下痢や嘔吐の原因になってしまう可能性があるので注意が必要です。

生のタコに注意!

生のタコ、イカ、カニなどや魚類にはチアミナーゼというビタミンB1分解酵素が含まれています。そのため、チアミナーゼを多く摂取するとビタミンB1欠乏症になってしまうかもしれません。このことから、生のタコを犬に与えるのは避けたほうがいいでしょう。

ちなみに、ビタミンB1欠乏症になると、最初のころは食欲が低下したり、よだれが多くなったりします。そして、その後はけいれん発作が起こったり、運動障害が起こったりします。

このような症状が出たら動物病院へ連れていってください。治療すれば1日程度で回復を見込めます。

ただ、チアミナーゼは加熱すれば効果を失います。

味付きのタコに注意!

タコ焼き、酢の物、カルパッチョ、おでんなど、味付きのタコが含まれている料理は多くあります。

しかし、どれも塩分や糖分のとりすぎになってしまいます。

そして、塩分をとりすぎてしまうと心臓や腎臓に負担がかかってしまい、さまざまな病気の原因になってしまう可能性があります。また、糖分をとりすぎてしまうと肥満や歯周病や糖尿病の原因になってしまいます。

そのため、犬に味付きのタコをあげるのはやめましょう。

銅蓄積症に注意!

人の血はヘモグロビンに含まれている鉄分の影響で赤くなっていますが、タコの血液は青くなっています。

これはタコの血液中に赤血球が存在せず、鉄ではなく銅が含まれているからです。

銅が血液中で酸素と結びつき、変色して青色になっているのです。

 

そして、銅が体内にたまってしまい代謝できなくなってしまうと、銅蓄積症になってしまいます。

ちなみに、銅蓄積症の症状は黄疸、元気消失、食欲減退、嘔吐などです。これらの症状が出てきたら銅蓄積症を疑い、動物病院へ連れていってあげましょう。

 

そして、銅蓄積症は全然発症しない犬もいますが、遺伝的に発症しやすい犬種もいます。

それはベドリントンテリアとウエストハイランドホワイトテリアです。特にベドリントンテリアについては50%が銅蓄積症の危険因子を持っており、25%がすでに発症していると言われています。

また、ドーベルマン、コッカースパニエル、スカイテリア、ワイアーフォックステリア、エアデールテリア、ダルメシアン、ケリーブルーテリアなども銅との関係性は明らかになっていませんが、肝障害が起こりやすい犬です。

これらの犬を飼っている人は特に銅蓄積症に注意が必要です。

胃腸の弱い犬・体調の悪い犬には不適

タコは犬にとって消化しにくい食べ物です。そのため、消化器官が弱っていると少量でも下痢や嘔吐をしてしまうかもしれません。

そのため、胃腸が弱い犬や体調の悪い犬にタコを与えるのは避けたほうがいいでしょう。

そして、嘔吐などが続いた場合には、動物病院へ連れていってあげるのをおすすめします。

加工品に注意!

タコの加工品の中には与えるのに注意が必要なものがあります。

タコ焼き

人間用に作られたタコ焼きの中にはネギ類が入っているのが普通です。そして、ネギ類は犬が絶対に食べてはいけない食品のひとつなので、タコ焼きを犬に与えるのは絶対にやめましょう。

また、味付けも濃い目になっているので塩分過多になってしまう可能性もあります。

ただ、犬用に手作りのタコ焼きを作るのであれば問題ありません。

タコの与え方


タコは生で与えてはいけない食べ物なので、必ず加熱するようにしましょう。そして、味付けも厳禁です。

具体的には、水だけでゆでるようにするといいでしょう。加熱した後には細かくして与えてあげると消化に良くなります。また、フードプロセッサーなどでペースト状にしてあげるのもおすすめです。そうすればだいぶ消化に良くなります。

そして、タコは犬にとって消化が難しい食べ物なので、あまり多く与えるのは良くありません。あくまでおやつやトッピングとして与えてあげるのがおすすめです。

 

ちなみに、タコの適量は一概には言えませんが、あまり多く与えるものではありません。少量にとどめるようにしましょう。

特に最初はごく少量を与えるようにしましょう。アレルギーの可能性もありますし、タコが犬の体質に合ってない可能性もあるからです。

ドッグフードの達人
タコはアレルギーがない犬で、なおかつ加熱してあれば基本的には与えても問題ありません。しかし、消化に悪いものをわざわざ与える理由もありません。

そのため、特別な理由がない限り、与えないのが無難だと思います。

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