愛犬にココナッツオイルを与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
ドッグフードにココナッツオイルが含まれていることはまれです。しかし、ココナッツオイルは人間によい効果があることで知られています。そのため、犬にも与えたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では「犬にココナッツオイルを与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。
そもそもココナッツオイルって何?
ココナッツオイルは、ココヤシの果実(ココナッツ)の種の胚乳から抽出された油です。
ナッツという名前がついていますが、犬に害のあるナッツ類とは全く別のものです。
ココナッツオイルの効果効能
ココナッツオイルにはまず。善玉コレステロールを増やす働きがあります。これにより、心臓病のリスクが低減されます。
また、アルツハイマー病の原因は脳の唯一の栄養分である糖分の吸収能力の低下にあると言われていますが、ココナッツオイルに含まれているケトン体は脳にとって糖分の代用となるエネルギーになります。
そして、ココナッツオイルは皮ふトラブルの改善にも効果的です。特にかゆみがあるときに効果があるでしょう。
また、ココナッツオイルには抗菌作用、抗ウイルス作用もあります。そして、消化や栄養素の吸収の促進、口臭改善、下痢の改善にも効果があると言われています。
ココナッツオイルの栄養成分
ココナッツオイルに含まれている主な栄養素は以下の通りです。
成分名 | 成分量(100gあたり) |
---|---|
脂質 | 100g |
飽和脂肪酸 | 83.96g |
一価不飽和脂肪酸 | 6.59g |
多価不飽和脂肪酸 | 1.53g |
ラウリン酸 | 43g |
[出典:食品成分データベース(文部科学省)] 脂質は3大栄養素のひとつです。細胞膜の成分やホルモンの原料などになっています。不足すると正常に成長できなくなったり、皮ふ炎の原因になったりします。 また、油にとけるタイプのビタミンの吸収にも役立ちます。ただ、とりすぎると肥満や生活習慣病などの原因になってしまうので注意が必要です。 飽和脂肪酸は乳製品や肉類などの動物性脂肪などに多く含まれています。そして、重要なエネルギー源になります。そして、摂取する飽和脂肪酸の量が多すぎても少なすぎても生活習慣病の原因になってしまいます。 一価不飽和脂肪酸は動物性脂肪やオリーブオイルなどに多く含まれています。体内で合成することもできます。とりすぎると心疾患や肥満などの原因になってしまうと言われています。 ラウリン酸の最大の効果は免疫力を上げることです。ラウリン酸を摂取すると雑菌やウイルスから体を守ってくれるのです。また、皮ふのトラブルを予防する効果もあります。また、抗菌作用や抗炎症作用などもあります。 中鎖脂肪酸には水に溶けやすく、体内で吸収されやすいという特徴があります。そして、中鎖脂肪酸は栄養の吸収を良くして新陳代謝を活発にさせるので、蓄積された脂肪を燃焼させるのに役立ちます。また、犬の体が弱っているときの回復にも役立ちます。 ココナッツオイルには上記のようにさまざまな効果がありますが、もちろんとりすぎてしまうと逆効果になります。ココナッツオイルをとりすぎてしまうと悪玉コレステロールを増やしてしまいます。 また、ココナッツオイルも油であることに変わりはないので、肥満の原因になりますし、油脂類は消化に悪いので下痢の原因になってしまうかもしれません。 くれぐれも適量を与えるようにしましょう。 ココナッツオイルは熱に強いので、手作りフードで炒め物をするときにも用いることができます。また、そのまま食べさせても問題ありません。➀脂質
➁飽和脂肪酸
➂一価不飽和脂肪酸
➃ラウリン酸
➄中鎖脂肪酸
ココナッツオイルの注意点
与えすぎに注意!
ココナッツオイルの与え方
そして、与える量の目安ですが、犬の体重が5㎏ほどの場合は小さじ1杯ほど、体重が13㎏~14㎏ほどの場合は大さじ1杯ほどと言われています。
そして、初めから同じ量のココナッツオイルを与えるのではなく、はじめは少量を与えるといいでしょう。具体的には、はじめはほんの少しにして、3~4週間ほどかけて目安量までもっていくのがおすすめです。
はじめから多く与えすぎてしまうと風邪のような症状が出る場合もあるので注意が必要です。
ちなみに、ココナッツオイルは犬の肉球などに塗って、乾燥を防いでやることもできます。ココナッツオイルは常温で個体ですが、手のひらで温めるとすぐに液体になります。なので、液体にしてから塗ってあげるのがおすすめです。
塗る量の目安は、するっとした感触になるくらいです。ぬめぬめしてしまった場合は塗りすぎなので、その場合にはティッシュなどでぬぐってあげるといいでしょう。
ちなみに、ココナッツオイルは犬の嗜好性が高い食べ物なのでココナッツオイルを塗るとなめてしまう場合もあります。その場合も問題はありませんが、皮ふに塗った効果自体は低くなってしまいます。
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