愛犬にゴーヤを与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
ゴーヤがドッグフードに含まれていることはまれですが、ゴーヤは身近な食材です。ゴーヤチャンプルーなどを食べたことがある人も多いと思います。なので、愛犬にゴーヤを与えてもいいのかどうか気になっている人もいるのではないでしょうか。
しかも、ゴーヤは苦いですが、ゴーヤが好きな犬は意外と多いのです。
そこで、この記事では「犬にゴーヤを与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。
ゴーヤの効果効能
ゴーヤには食物繊維が豊富に含まれているため、腸内環境を整える効果があります。また、ゴーヤにはカルシウムも含まれているため、骨や歯を丈夫に保つ作用も期待できます。
また、モモルデシンが胃の働きを助けてくれます。また、コロソリン酸が血液をサラサラにしてくれます。
ゴーヤの栄養成分
ゴーヤに含まれている主な栄養素は以下の通りです。
成分名 | 成分量(100gあたり) |
---|---|
水分 | 94.4g |
炭水化物 | 3.9g |
食物繊維 | 2.6g |
βカロテン | 160μg |
ビタミンB1 | 0.05㎎ |
ビタミンB2 | 0.07㎎ |
葉酸 | 72μg |
ビタミンC | 76㎎ |
ビタミンK | 41μg |
カリウム | 260㎎ |
カルシウム | 14㎎ |
鉄分 | 0.4㎎ |
[出典:食品成分データベース(文部科学省)] ゴーヤの95%は水分で構成されています。そのため、ゴーヤは犬の水分補給としても適しています。 食物繊維には腸内環境を整える作用があります➀水分
➁食物繊維
➂βカロテン
βカロテンは体内でビタミンAに変換されます。そして、抗酸化作用や免疫力を上昇させる効果があります。また、ビタミンAとして発育を促進したり、粘膜に働いて細菌から体を守るなど、たくさんの重要な役割を持っています。
➃葉酸
葉酸はビタミンB群の一種です。緑の葉っぱに多く含まれているため、葉酸という名前が付きました。葉酸はたんぱく質や細胞を作るときに重要な役割を果たしています。そして、ビタミンB12と協力して血液を作る働きもあります。
➄ビタミンC
コラーゲンの合成を助け、皮ふや毛並みを整えてくれます。また、ストレス解消や免疫力の強化などにも有効です。
➅ビタミンK
ビタミンKは出血したときに血が固まって止血するのを助け、骨の形成も助けます。
➆カリウム
カリウムは体内で水分の調整を行っています。体内で増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きもあります。また、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割も持っています。
➇鉄分
鉄分は血液のヘモグロビンの中に含まれ、酸素を運ぶために必要です。また、エネルギーを作り出すためにも必要です。
➈モモルデシン
モモルデシンはゴーヤの独特の苦みのもとです。胃の働きを助け、夏場の食欲減退を解消するのに役立ちます。また、自律神経を整える効果もあります。そのため、モモルデシンは夏バテの予防に効果的です。
ただ、モモルデシンは摂取しすぎると、胃酸が過剰に分泌されてしまい、胃壁を荒らす結果になってしまいます。
ゴーヤの注意点
アレルギーに注意!
ゴーヤはウリ科の植物です。そのため、ゴーヤの場合もウリ科アレルギーには注意する必要があります。
ゴーヤをはじめて与える場合、少量を与えるべきでしょう。
そして、嘔吐、下痢、かゆがる、発疹などアレルギーと思われる症状が出た場合には、ウリ科アレルギーを疑ったほうがいいかもしれません。
与えすぎに注意!
ゴーヤには食物繊維が豊富に含まれています。そのため、ゴーヤを与えすぎると消化不良になり、下痢や嘔吐などの原因になってしまうかもしれません。
ふんを確認してふだんの3倍の量になっていたら与えすぎです。
また、カリウムの過剰摂取により、頻尿になったり、おもらしをしてしまったりする可能性もあります。
そして、モモルデシンの過剰摂取により、胃酸が過剰に分泌されてしまい、胃壁が傷ついてしまう可能性もあります。
種に注意!
ゴーヤの種は食べても消化できないので、取り除いてあげましょう。ただ、食べてしまってもそのまま出てくるだけなので、そこまで心配する必要はありません。
おいしいゴーヤの選び方
どうせ食べるのなら、人間もおいしいゴーヤが食べたいですし、愛犬にもおいしいゴーヤを与えたいですよね。なので、この項ではおいしいゴーヤの見分け方について解説したいと思います。
おいしいゴーヤの見分け方としてまずあげられるのは、色です。濃い緑色のゴーヤがおいしいと言われています。ただ、色が薄いゴーヤは苦味が少ないため、苦味が嫌いな場合には、薄い色のゴーヤを選んであげたほうがいいかもしれません。
また、ほかには表面にツヤがあってイボイボがたくさん密集しているもの、ずっしりとした重みを感じるもの、ヘタの切り口が茶色になっていないもの、などが新鮮なゴーヤだと言われています。
ゴーヤの与え方
犬は食物繊維の消化が苦手なので、ゴーヤを生で与えることはせず、必ず加熱してから与えるようにしましょう。ゴーヤのビタミンCは熱に強いので、加熱してもビタミンCは減らずにすみます。
ちなみに、加熱する方法としてはゆでる、炒める、レンジで温める、などが考えられます。
そして、人間もゴーヤを食べるときには苦味抜きを行いますが、犬に与えるときにも同じように行いましょう。
具体的にはゴーヤを切り、塩でもんで10分ほど置くと苦味を和らげることができます。
ちなみに、ゴーヤは苦味抜きをするときに少し薄めに切ると苦味が抜けやすくなるため、苦味が苦手な犬に与えるときには1㎜~2㎜くらいに切ってあげるのがおすすめです。ただ、苦味を完全に抜くのは難しいでしょう。
ただ、ゴーヤは油でいためると苦味がやわらぐうえ、油との相性もいいので、より苦味をなくしたいときには油でいためるようにしましょう。
そして、人間はゴーヤを食べるときにわたを取ることが多いですが、犬へ与えるときには別に取らなくても大丈夫です。
ただ、犬がわたを嫌がる場合には取り除いてあげるといいでしょう。
ちなみに、ゴーヤは完熟すると黄色になりますが、それを犬に与えるのも問題ありません。種の周りの部分は甘くなっているので、甘いものが好きな犬はよろこんで食べてくれるかもしれません。
そして、ゴーヤを犬に与えるときの適量は10gほどです。これは半切りのゴーヤスライス2枚~3枚程度になります。
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