犬に「イチゴ」を与えるときの全知識|食べれる量はどのくらい?

ドッグフードの原材料/成分

愛犬にイチゴを与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。

イチゴがドッグフードに配合されていることはないと思いますが、人間はよくイチゴを食べると思います。なので、愛犬にイチゴを与えたいと考えている人もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事では「犬にイチゴを与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。

イチゴとキシリトール

一時期、イチゴを犬に与えると危険であるという考えかたが広まりました。なので、イチゴを犬が食べてはいけない食べ物として認識している人もいるのではないでしょうか。しかし、イチゴは適量ならば食べても問題のない果物です。

では、どうしてイチゴは危険であると言われていたのでしょうか。

 

それは、イチゴにキシリトールが含まれているからです。キシリトールは犬に絶対に与えてはいけないものです。犬がキシリトールを食べてしまうとインスリンが過剰に分泌されてしまいます。

インスリンには体に吸収されて血液中に入ってきたブドウ糖をとりこんで、エネルギーとして利用したり、蓄えたりする働きがあります。インスリンにより血液中にあるブドウ糖の量は一定に保たれます。

そして、キシリトールの働きによってインスリンが過剰に分泌されてしまうと、血液中のブドウ糖の量がとても少ない低血糖状態になってしまいます。低血糖状態になると体にだるさを感じたり、吐き気が生じてきたりします。

また、インスリンを多く分泌しなければならない肝臓の機能に異常が起こってしまい、これが悪化すると肝機能不全になってしまいます。これにより、嘔吐や下痢やけいれんなどが起こる可能性があります。

 

そんなキシリトールですが、キシリトール中毒が起こるのは犬の体重1㎏あたり100㎎以上のキシリトールを摂取したときだと言われています。

そして、イチゴには100gあたり40㎎のキシリトールが含まれています。つまり、体重が10㎏の犬なら2.5㎏以上のイチゴを食べると中毒が起こるのです。ふつう、こんなに大量のイチゴを一度に与えたりしないですよね。

なので、イチゴのキシリトール中毒について心配しすぎる必要はありません。ただ、小型犬の場合にはあまり与えすぎないほうがいいでしょう。

イチゴの効果効能

犬がイチゴを食べるとビタミンCとアントシアニンの働きによってエイジングケアやストレス対策などができます。

また、イチゴは約90%が水分なので、水分補給としても適しています。

イチゴの栄養成分


イチゴに含まれている主な栄養素は以下の通りです。

成分名 成分量(100gあたり)
水分 90g
炭水化物 8.5g
食物繊維 1.4g
ビタミンC 62㎎
カリウム 170㎎
マグネシウム 13㎎
カルシウム 17㎎
マンガン 0.2㎎

[出典:食品成分データベース(文部科学省)]

➀水分

イチゴの約90%は水分で構成されています。そのため、イチゴは犬の水分補給としても適しています。

➁炭水化物

炭水化物は脂肪やたんぱく質と並んで三大栄養素のひとつです。犬は人間と比べて必要な炭水化物の量が少ないですが、決して不要なわけではありません。

そして、炭水化物は犬の体内で主にエネルギー源として利用されます。また、すぐ使わない分は体脂肪として蓄積されます。

➂食物繊維

食物繊維には腸内環境を整える作用があります。具体的には、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌や毒素を排出してくれます。

➃ビタミンC

コラーゲンの合成を助け、皮ふや毛並みを整えてくれます。また、ストレス解消や免疫力の強化などにも有効です。

➄カリウム

カリウムは体内で水分の調整を行っています。体内で増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きもあります。また、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割も持っています。

➅アントシアニン

アントシアニンは植物の赤紫色のもとです。抗酸化作用があり、他にも炎症を抑えたり、毛細血管を保護したり、血液をサラサラにしたりする作用があります。

そして、人間に対しては目の疲れを取ったり、視力を回復させたりする作用があることが知られています。ただ、これらの効果が犬に対しても有効であるかどうかはまだ実証されていません。

➆エラグ酸

エラグ酸は多くの植物に含まれています。抗酸化作用や抗がん作用などがあります。

イチゴの注意点

与えすぎに注意!

イチゴは適量ならば良い効果をもたらしますが、与えすぎには注意が必要です。イチゴには糖分も含まれているため、犬が食べすぎると肥満や歯周病や糖尿病の原因になってしまいます。

また、イチゴは犬にとって消化に良いものではないので、食べすぎてしまうと消化不良になり、便秘や下痢などの原因になってしまう可能性もあります。

へたに注意!

イチゴのへたには農薬が含まれている可能性があります。そのため、犬にイチゴを与えるときにはへたを取ってからにしましょう。

加工品に注意!

イチゴの加工品の中には、与えてもいいものと、与えるべきではないものがあります。それぞれ見ていきましょう。

イチゴヨーグルト

市販されているふつうのヨーグルトには砂糖が多く含まれています。これはあらかじめイチゴが入っているヨーグルトも同様です。そのため、犬に与えるべきではありません。

犬には無糖のヨーグルトにイチゴをトッピングして与えましょう。

イチゴジャム

市販されているイチゴジャムには砂糖がとても多く含まれています。そのため、犬に与えるべきではありません。

ただ、手作りで無糖のイチゴジャムを作り、それを愛犬に与えるのであれば問題ありません。

イチゴチョコ

イチゴチョコには犬へ絶対に与えてはいけない食品であるチョコレートが含まれているため、絶対に与えてはいけません。チョコレートに含まれているテオブロミンが犬に中毒を起こしてしまいます。

イチゴ大福

イチゴ大福に犬が中毒を起こすものは含まれていません。ですが、犬は与えられたものを丸呑みする傾向があります。そのため、もちをのどに詰まらせて窒息してしまう可能性があります。

また、イチゴ大福には砂糖も多く含まれているため、犬へ与えるのは適していません。

ケーキのイチゴ

ケーキのイチゴを犬に与えてもいいかどうかは、どのケーキのイチゴかによって異なります。

まず、フルーツタルトに乗っているようなナパージュが塗られているイチゴは与えないほうがいいでしょう。ちなみに、ナパージュとはゼリーのようなつやのあるコーティングのことです。

また、チョコレートがかかっているイチゴやリキュールなどアルコール類が付着している可能性のあるイチゴも犬に与えるべきではないでしょう。

そして、ショートケーキのイチゴは犬に与えても問題ありませんが、生クリームを洗い落とすかふきとってから与えるようにしましょう。

イチゴの与え方


イチゴは大型犬に小粒のものを与えるのであれば、へたを取ってそのままでも問題ありません。しかし、そうでない場合には細かく刻んで与えたほうがいいでしょう。

また、フードプロセッサーで砕いたり、スプーンでつぶしたりしてから与えるのもおすすめです。

ちなみに、イチゴでビタミンCの補給を行いたいのであれば、生で与えるのをおすすめします。なぜなら、イチゴのビタミンCは熱に弱いからです。

また、イチゴのビタミンCは水に溶けやすい性質も持っています。そのため、イチゴをへたを取った状態で洗ってしまうと、ビタミンCが流出して栄養価が落ちてしまいます。イチゴは洗ってからへたを取って与えるのがおすすめです。

ドッグフードの達人
イチゴはアンチエイジングやストレス対策などに役立ちます。
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