ドッグフードの原材料と成分

犬に「小松菜」を与えるときの全知識|生で与えても大丈夫?

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愛犬に小松菜を与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。

ドッグフードに小松菜が使われていることは少ないと思いますが、小松菜は身近な野菜ですよね。家で小松菜を食べている人もいると思います。なので、犬にも小松菜を与えてもいいのかどうか気になっている人もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事では「犬に小松菜を与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。

小松菜の効果効能

まず、小松菜の94%は水分で構成されています。そのため、小松菜は水分補給として適しています。また、鉄分の働きにより、貧血が予防されます。

そして、小松菜にはカルシウムやマグネシウムも含まれているので、骨や歯を丈夫にすることができます。

また、小松菜は白内障予防やがん予防にも役に立つほか、皮ふを健康に保つ効果もあります。

そして、食物繊維が豊富なので、腸内環境を整えてくれる効果も期待できます。

小松菜の栄養成分


小松菜に含まれている主な栄養素は以下の通りです。

成分名成分量(100gあたり)
水分94.1g
食物繊維1.9g
βカロテン3100μg
ビタミンC39㎎
ビタミンE0.9㎎
カリウム500㎎
カルシウム170㎎
鉄分2.8㎎
リン45㎎

[出典:食品成分データベース(文部科学省)]

➀水分

小松菜の約94%は水分で構成されています。そのため、小松菜は犬の水分補給としても適しています。

➁食物繊維

食物繊維には腸内環境を整える作用があります。具体的には、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌や毒素を排出してくれます。

➂βカロテン

βカロテンは体内でビタミンAに変換されます。そして、抗酸化作用や免疫力を上昇させる効果があります。また、ビタミンAとして発育を促進したり、粘膜に働いて細菌から体を守るなど、たくさんの重要な役割を持っています。

➃ビタミンC

コラーゲンの合成を助け、皮ふや毛並みを整えてくれます。また、ストレス解消や免疫力の強化などにも有効です。

➄カリウム

カリウムは体内で水分の調整を行っています。体内で増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きもあります。また、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割も持っています。

➅カルシウム

カルシウムは骨や歯を形成するために必要不可欠です。また、筋肉を動かすためにも必要です。ただ、過剰に摂取すると逆に骨折などが起こってしまう可能性があります。そのため、適切な量を与えることが重要です。

➆鉄分

鉄分は血液のヘモグロビンの中に含まれ、酸素を運ぶために必要です。また、エネルギーを作り出すためにも必要です。

小松菜の注意点

甲状腺に疾患がある犬には不適

小松菜などアブラナ科の野菜は、甲状腺に疾患がある犬に与えるべきではありません。

その理由はアブラナ科の植物に含まれているゴイトロゲンにあります。ゴイトロゲンにはヨウ素の吸収を阻害する性質があるのですが、ヨウ素は甲状腺ホルモンの原料になります。そのため、ゴイトロゲンを摂取すると甲状腺の働きを阻害してしまうのです。

これにより、甲状腺に疾患のある犬がゴイトロゲンを摂取すると、疾患が悪化してしまう可能性があります。

与えすぎに注意!

小松菜には食物繊維が豊富に含まれています。そのため、小松菜を与えすぎてしまうと消化不良になってしまい、下痢や便秘などの原因になってしまう可能性があります。

また、小松菜には水分も豊富に含まれています。そのため、下痢になってしまうかもしれません。

シュウ酸に注意!

小松菜にはホウレン草の15分の1ですがシュウ酸が含まれており、これがシュウ酸カルシウム結石の原因になってしまう場合があります。

ちなみに、結石とは尿の通り道に結石という小さな石のかたまりができてしまい、尿が体外に出せなくなってしまう病気です。

 

結石が起こってしまうと尿により老廃物が体外に排出できなくなってしまうので、老廃物を体外に排出する役割を担っている腎臓に大きな負担がかかってしまいます。

そして、最悪の場合には腎臓が機能しなくなってしまい、対外へ老廃物や毒素を排出できなくなる尿毒症になってしまいます。その場合には、命を落としてしまう可能性もあります。

ちなみに、腎臓の不調は気づきにくいものですが、結石になると、以下のような症状が出てくると言われています。

  • 頻尿
  • 排尿の体勢になってから尿が出てくるまでに時間がかかる
  • おしっこのとき痛そう
  • 血尿

これらの症状が出たら結石を疑い、動物病院へ行くようにしてください。

ただ、シュウ酸は水に溶けやすいため、水洗いをしたり、ゆでてゆで水を捨てたりすることで、簡単にシュウ酸の摂取量を減らすことができます。

また、犬の食事とシュウ酸カルシウム結石との関係は薄いと言われているので、そこまで心配しすぎる必要はないのかもしれません。

生の小松菜に注意!

生の小松菜にはシュウ酸が含まれています。シュウ酸の量を減らすためにも、犬に生の小松菜を与えるのはやめ、加熱してから与えるようにしましょう。

その上、小松菜は生のままだとあまり消化に良くありません。

小松菜の与え方


小松菜は必ず加熱してから与えるようにしましょう。そのほうがシュウ酸の量が少なくなりますし、消化にも良くなります。

具体的には、さっとゆでてあげるといいでしょう。あまりゆですぎると栄養素が失われたり、溶けてしまったりします。特にくきには加熱が必要です。また、ゆでる代わりにレンジで温めてあげるのもおすすめです。

そして、ゆでたあとで細かくして与えるといいでしょう。細かくすることで、さらに消化に良くなります。

 

ちなみに、小松菜を細かくしたあとに、オイルをかけてあげるのもおすすめです。オイルをかけてやると、カルシウムなどが吸収されやすくなります。

また、ゆでたときのゆで汁を一緒に与えるのもいいでしょう。そうすれば水に溶けてしまった栄養素も摂取することができます。

 

ちなみに、与える量の適量は小松菜の葉っぱ1枚ほどです。多くても、1日の摂取カロリーの10%は超えないようにしましょう。

ただ、初めて与えるときには少量にしましょう。もしかしたらアレルギーがあるかもしれませんし、愛犬の体に小松菜が合わない可能性もあります。

そして、与えて便がゆるくなってしまったり、下痢をしてしまったりしたら与えすぎということです。次回から量を減らしましょう。

きなこ
きなこ
小松菜は水分補給としても適しているほか、貧血などにも効果があります。
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