愛犬に豆乳を与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
豆乳がドッグフードに含まれていることはまれですが、大豆の形で入っていることは多くあります。そして、人間も豆乳を飲むことがありますよね。なので、犬に豆乳を与えてもいいのかどうか気になっている人もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では「犬に豆乳を与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。
そもそも豆乳って何?
豆乳の原材料は大豆です。そして、豆乳は大豆を豆腐に加工する途中で登場します。大豆を豆腐に加工する一歩手前で、まだ固まっていない状態が豆乳なのです。
そして、豆乳は加熱されており、主にたんぱく質でてきているので、たんぱく質源として適しています。
豆乳の効果効能

まず、豆乳は飲料なので、水分補給として適しています。そして、たんぱく質が多く含まれているため、夏バテのダメージを回復するのに役立ちます。
また、豆乳に含まれているイソフラボンやサポニンやビタミンEなどには抗酸化作用があるため、犬の体を若々しく保つのに役立ちます。
そして、豆乳にはオリゴ糖や乳酸菌なども含まれています。そのため、腸内環境を整えてくれる効果も期待できます。
豆乳の栄養成分
豆乳に含まれている主な栄養素は以下の通りです。
| 成分名 | 成分量(100gあたり) |
|---|---|
| 水分 | 90.8g |
| たんぱく質 | 3.6g |
| 炭水化物 | 3.1g |
| 脂質 | 2g |
| カリウム | 190㎎ |
| マグネシウム | 25㎎ |
| 鉄分 | 1.2㎎ |
[出典:食品成分データベース(文部科学省)] 豆乳の約90%は水分で構成されています。そのため、豆乳は犬の水分補給としても適しています。 たんぱく質は三大栄養素のひとつであり、生きていく上で特に重要な栄養素です。血液や筋肉などの体をつくる主要な成分であり、体内で酵素など生命時に欠かせない物質にも変換されます。そして、エネルギー源になることもあります。 炭水化物は脂肪やたんぱく質と並んで三大栄養素のひとつです。犬は人間と比べて必要な炭水化物の量が少ないですが、決して不要なわけではありません。 そして、炭水化物は犬の体内で主にエネルギー源として利用されます。また、すぐ使わない分は体脂肪として蓄積されます。 カリウムは体内で水分の調整を行っています。体内で増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きもあります。また、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割も持っています。 マグネシウムは体内で骨や歯をつくるために使われています。そして、マグネシウムは体内で不足すると骨から遊離して神経の興奮を抑えたり、エネルギを作ったり、血圧を維持したりするのに利用されます。 鉄分は血液のヘモグロビンの中に含まれ、酸素を運ぶために必要です。また、エネルギーを作り出すためにも必要です。 サポニンには体脂肪を減らす効果があります。また、動脈硬化やガンなどの病気を予防する効果もあります。 レシチンは細胞膜の主成分です。細胞の働きを整え、犬の体を健康に保ちます。 豆乳の原料である大豆は比較的アレルゲンになりやすい食材です。そのため、大豆アレルギーには注意する必要があります。特に、シベリアンハスキー、アイリッシュセッター、シャーペイなどの犬種は大豆に対する耐性がなく、大豆アレルギーになりやすいので注意が必要です。 そして、豆乳をはじめて与える場合、少量を与えるべきでしょう。 また、嘔吐、下痢、かゆがる、発疹などアレルギーと思われる症状が出た場合には、大豆アレルギーを疑ったほうがいいかもしれません。 豆乳は飲料なので、水分が豊富に含まれています。そのため、与えすぎると水分のとりすぎで下痢になってしまう可能性があります。 そして、豆乳は消化によいたんぱく質源です。そのため、一度に多く摂取してしまうと腎臓に負担をかけてしまいます。特に腎臓が悪い犬は要注意です。 また、豆乳にはマグネシウムも多く含まれます。そのため、豆乳を摂取しすぎると結石になってしまうリスクがあります。 ちなみに、結石とは尿の通り道に結石という小さな石のかたまりができてしまい、尿が体外に出せなくなってしまう病気です。 結石が起こってしまうと尿により老廃物が体外に排出できなくなってしまうので、老廃物を体外に排出する役割を担っている腎臓に大きな負担がかかってしまいます。 そして、最悪の場合には腎臓が機能しなくなってしまい、対外へ老廃物や毒素を排出できなくなる尿毒症になってしまいます。その場合には、命を落としてしまう可能性もあります。 ちなみに、腎臓の不調は気づきにくいものですが、結石になると、以下のような症状が出てくると言われています。 これらの症状が出たら結石を疑い、動物病院へ行くようにしてください。 ちなみに、以下の犬種はとくに結石ができやすいと言われています。 これらの犬種を飼っている人は特に注意したほうがいいでしょう。 そもそも、豆乳は大きく2つに分けられます。無調整豆乳と調整豆乳です。このうち無調整豆乳は大豆をしぼったしぼり汁そのままです。しかし、無調整豆乳には大豆特有の青臭さやエグみ、独特の香りなどがあるので、苦手な人も多くいます。 一方、調整豆乳は大豆のしぼり汁に砂糖や塩や香料や果汁などを加え、無調整豆乳が苦手な人でも飲みやすいように味を整えたものです。 しかし、調整豆乳に含まれている塩や砂糖は犬にとっては多すぎです。そのため、犬に調整豆乳を与えてしまうと塩分や糖分のとりすぎになってしまいます。 このことから、調整豆乳を犬に与えるのは避けたほうがいいでしょう。 豆乳の中には、味がついているものがあります。例えば、フルーツ味の豆乳が多く販売されています。しかし、このような豆乳はたいてい砂糖などの調味料が多く使われています。 そのため、犬に味がついている豆乳を与えるのはやめましょう。 豆乳の加工品の中には、与えてもいいものと、与えるべきではないものがあります。それぞれ見ていきましょう。 豆乳クッキーは犬用のものなら与えても問題ありません。しかし、人用に作られた豆乳クッキーには砂糖やバターなどが豊富に含まれています。そのため、犬に人用の豆乳クッキーを与えてしまうと糖分や脂肪分のとりすぎになってしまいます。 豆乳ヨーグルトは乳成分の代わりに豆乳で作られたヨーグルトです。イソフラボンと乳製品を同時に摂取できるので若い女性を中心に注目を集めています。 そして、豆乳ヨーグルトは砂糖が入っていないプレーンタイプのものなら犬に与えても問題ありません。 豆乳ホイップには乳製品が使われていないので、乳製品にアレルギーがある子どもがいる親に人気です。 そして、豆乳ホイップは犬に与えても問題ありませんが、砂糖が含まれているものは与えないようにしましょう。 ➀水分
➁たんぱく質
➂炭水化物
➃カリウム
➄マグネシウム
➅鉄分
➆サポニン
➇リン脂質(レシチン)
豆乳の注意点
アレルギーに注意!
与えすぎに注意!
調整豆乳の注意!
さまざまな味の豆乳
加工品に注意!
豆乳クッキー
豆乳ヨーグルト
豆乳ホイップ
豆乳の与え方
豆乳を与えるときには必ず無調整豆乳にしましょう。
ちなみに、与えるときには常温くらいに温めるようにしましょう。冷たい豆乳はおなかを冷やしてしまい、下痢につながってしまう可能性があるからです。
ただ、夏であれば凍らせて冷たいデザートにするのもいいでしょう。特に氷が好きな犬は喜んでくれるはずです。ただ、冷たいので、与えすぎには注意が必要です。
また、豆乳はクッキーなどパサついたおやつを上手に食べられないときにも役立ちます。パサついたおやつを豆乳でふやかしてあげると食べやすくなるからです。
ちなみに、与える量の目安は5㎏なら30mlほどで、10㎏なら50mlほどです。ただ、適量は個体によって異なります。愛犬に適した量を見極めてあげましょう。そして、見極めるポイントは翌日の便です。便が緩くなっていたら、それは与えすぎですし、便が正常だったらその量で大丈夫です。
ただ、はじめはごく少量を与えるようにしましょう。スプーン1杯程度から始めるのがおすすめです。なぜなら、豆乳にアレルギーを持っている可能性もありますし、豆乳が体質に合わない可能性もあるからです。
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