ドッグフードの達人(@dogfoodmaster)です。
今回の解析は、大企業のユニ・チャームが発売しているドッグフード「ベストバランス」です。
危険な添加物が多く含まれています。
■今回の解析商品:ベストバランス ミニチュアダックスフンド用成犬用
ベストバランスの総合評価(★1.1)
総評:成分と利便性以外微妙
「ベストバランス」は、ユニ・チャームという日本の会社が製造販売しているドッグフードです。当サイト独自の評価基準で厳正に審査した結果、「Eランク」の評価となりました。
ベストバランスにはメイン食材のトウモロコシを中心として犬に適していない穀物が多く含まれるドッグフードです。そして、肉類も含まれていますが、ミール系など、よくない原材料になっています。
また、添加物についても着色料、保存料、酸化防止剤などよくない添加物が多く使用されています。そして、成分に大きい問題はありませんが、タンパク質が21%と少なめなのは気になるところです。
そして、利便性についてはAmazonでも楽天でも購入できることもあり、悪くありません。ちなみに、100gあたりの価格は68円であり、品質を考えるとよくありません。
ベストバランスの基本情報
参考価格 | 通常価格:2kg/1356円(税別) |
---|---|
100gあたり | 約68円 |
カロリー | 360kcal/100g |
メイン食材 | トウモロコシ |
原産国 | 日本 |
対応年齢 | 成犬用 |
賞味期限 | 未開封の場合18ヶ月、開封後は1ヶ月 |
販売元 | ユニ・チャーム |
注目ポイント |
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ベストバランスの特徴
続いて、ベストバランスの特徴をより詳しくご紹介いたします。
①手を伸ばしやすい価格
ベストバランスは手を伸ばしやすい価格になっています。具体的には、100gあたりの価格は68円です。
②安心の国産
ベストバランスは国内で生産されているドッグフードです。海外のドッグフードだと輸送する時に赤道付近を通ることがあり、ドッグフードが高温にさらされてしまう場合がありますが、国内生産ではそのリスクがないので安心です。
③豊富なラインナップ
ベストバランスには犬種、年齢などによってわけられた豊富なラインナップがあります。そのため、愛犬に適したドッグフードを見つけてあげることができます。
ベストバランスの原材料と成分
ベストバランスに含まれている原材料と成分は以下の通りです。
(ピックアップ食材は緑文字、マイナス食材は赤文字で表記しています。)
トウモロコシ
ベストバランスの主原料はトウモロコシです。
ベストバランスに使用されているトウモロコシは、品質が明記されていないため、栄養にほとんど期待できない「ひげ・皮・芯」の部分が使われている可能性があります。
消化不良になったり、穀物にアレルギー反応が出たりすることもあるため、与える際は注意が必要です。
玄米
玄米は犬にとって優れた炭水化物源です。また、炭水化物のほかにもビタミン類などがバランスよく含まれています。
ですので食物繊維による整腸効果が期待でき、ビタミン類が体の調子を整えてくれます。
ビール酵母
ビール酵母とは、簡単に言うと「ビール作りの過程で使われる酵母菌の一種」で、アミノ酸・ビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養素を豊富に含んでいます。
弱った胃腸の働きを活発にし、不足しがちな栄養素の補給に役立ちます。
オリゴ糖
オリゴ糖には腸内環境を整え、便の悪臭を抑える効果があります。
コンドロイチン硫酸
コンドロイチン硫酸はコンドロイチンの正式名称です。コンドロイチンは軟骨成分の一つで、愛犬の関節をサポートします。グルコサミンと同時に摂取することが推奨されています。
小麦粉
小麦粉は小麦を粉状にしたものです。
小麦は、犬がアレルギーを引き起こしやすい原材料であるため、与える際は注意が必要です。また小麦に含まれるグルテンは消化しにくく、愛犬のお腹に負担をかけてしまいます。
コーングルテンミール
コーングルテンミールとは、とうもろこしからデンプンを取り除いたものです。糖質が多めに含まれているため、肥満の原因になることがあります。また、アレルゲンにもなりやすいので注意が必要です。
チキンミール、家禽エキス
チキンミール、家禽エキスには粗悪な原料が用いられている可能性があります。粗悪な原料とは、人間用には認められていないような、いわゆる4Dミートなどです。
このような原料が入っているドッグフードを食べ続けていると、犬の健康に悪影響を与えてしまう可能性があります。
フィッシュミール
特に種類を特定せずいろいろな魚を混ぜて加工原料に用いた場合、それを魚肉と呼び、それを加熱して油を搾った後に乾燥させた粉末状のものをフィッシュミールと呼びます。
フィッシュミールに含まれている油は酸化しやすいため、日本では使用が認められていない危険な添加物であるエトキシキンが使われていることもあります。
動物性油脂
動物性油脂はレンダリングをするときに製造されていると言われています。レンダリングとは、食肉を取った後の家畜の廃棄物から脂肪を搾り取ることです。
そして、動物性油脂の中には病気にかかっていた動物や家畜の殺虫剤なども含まれている可能性があります。
大豆、大豆粉末
大豆粉末とは、大豆を粉状にしたものです。
そして、大豆には植物性たんぱく質をはじめ、必須アミノ酸、リノール酸、イソフラボンなどの成分が含まれています。特に植物性たんぱく質は豊富です。
ただ、大豆はアレルゲンになりやすい食材です。また、消化にもあまりよくないので食べすぎには注意が必要です。
ビートパルプ
ビートバルプとは、サトウダイコンの搾りカスのことです。
食物繊維が豊富で草食動物にはぴったりの原材料となりますが、犬のような肉食動物には必要のない栄養素です。
サトウダイコンから砂糖を搾り取る時に使う硫酸系の薬品が残留している恐れがあるので注意が必要です。
ショ糖
ショ糖とは糖分の1種です。そして、糖分は犬に不要のものではありませんが、犬に必要な糖分の量は人間と比べてずっとわずかであり、食品に含まれている糖分を摂取するだけで十分です。
そのため、ドッグフードにショ糖など糖分が原材料として含まれている場合、食いつきをよくするため余分に入れている可能性があります。そして、糖分を摂取しすぎると肥満の原因になってしまうかもしれません。注意が必要です。
ソルビトール
ソルビトールは甘味料の1種です。溶けるときに熱を奪うため、清涼感を感じられます。そこまで危険な添加物ではありませんが、遺伝子組み換えの原材料から製造されている場合があるので注意が必要です。
二酸化チタン
二酸化チタンは食品には白色の着色料として使用されます。そして、多くの動物実験によって毒性があることがわかっています。
WHOは二酸化チタンを「発がん性のある物質」に分類しています。また、アメリカのがん学会は二酸化チタンを「もっとも発がん性の高い5つの物質」のひとつだとしています。
赤色102号
赤色102号は日本では洋菓子やソーセージなどに用いられていることが多いでしょう。
発がん性が認められており、アレルギーを誘発する可能性もあります。また、ラットによる実験では多量の摂取により心臓や肺に障害が起こることがわかっています。
そのため、日本では使用が認められていますが、ベルギー、カナダ、アメリカなどでは使用が禁止されています。
赤色106号
赤色106号は日本では清涼飲料などに使用されています。発がん性があり、染色体異常が起こる可能性もあります。
そのため、世界のほとんどの国で食用に使用することが禁止されており、食用として使用することができるのは日本くらいです。
黄色4号
黄色4号は日本ではゼリーやシロップなどに利用されていますが、アレルギーのような症状が出る可能性があります。
ノルウェーやスウェーデンでは食用に使用することが禁止されています。
黄色5号
黄色5号は日本ではお菓子や清涼飲料に使用されています。犬に対する実験では体重減少や下痢などの症状が出てくることが報告されています。
そして、がんの原因になったり、ぜんそく症状の原因になったりします。
青色1号
青色1号はお菓子やジュースなどを青色に着色する場合に使用されます。発がん性は認められていません。そのため、着色料の中では安全なほうだと言われています。
そして、青色1号は日本やEU、アメリカなどでは食用に使用することができますが、ベルギー、フランス、ドイツ、スウェーデン、オーストリアなどでは食用に使用することが禁止されています。
ソルビン酸K
ソルビン酸Kは保存料として使用されている食品添加物です。なぜなら、ソルビン酸Kには細菌やカビの発生や増殖を抑える働きがあるからです。
そして、ソルビン酸Kは安いドッグフードなどには使われている場合がありますが、発がん性があると言われており、免疫障害や成長不順のリスクもあります。
フマル酸
フマル酸は食品を酸性に近づけるために使用されます。クエン酸の代わりに用いられることもあります。
そして、安全な添加物として知られていますが、添加物であることに変わりはないため、含まれていないに越したことはありません。
エリソルビン酸Na
エリソルビン酸Naは食品添加物に1種です。脂肪などの酸化を防ぐために使用されます。そして、エリソルビン酸Naの懸念点は遺伝子の突然変異や染色体異常を起こすことがある点です。
そして、肉類も含まれていますが、ミール系など、よくない原材料になっています。また、ベストバランスにはそれ以外にも着色料、保存料、酸化防止剤などよくない添加物が多く使用されています。
このようなドッグフードはとても犬に適したものとは言えないでしょう。
ちなみに、成分に大きい問題はありませんが、タンパク質が21%と少なめなのは気になるところです。犬には人間よりも多くのタンパク質が必要なので、25%は欲しいところです。
ベストバランスの口コミと評判
ベストバランスの口コミは以下の通りです。
良い口コミ評判
美味しそうに食べています
以前、ウチの子が食べてたドックフードを、いきなり食べなくなり、こちらのドックフードに買い換えました。とても食い付きが良く、美味しそうに食べています★量も丁度良く、1ヶ月〜2ヶ月に1回購入させて頂いてます!
美味しそうに食べます
ホントに美味しそうに食べます。食べてみようかな?と、思うくらいです。
これしか食べません
うちのミニチュアダックスはこのドッグフードしか食べません。
コリコリ音を立てて食べてます。
悪い口コミ評判
飽きてしまったようです
最初は食べてくれましたが飽きてしまったようで食べが悪くなってしまいました。
全く食べませんでした
お値段が安いので試してみましたが
全く食べませんでした
結局ユーカヌバのダックス用(まえに食べていたもの)に戻しました
ただ、食べてくれない場合もあるようです。
ベストバランスの最安値
初回購入 | – | – | – |
---|---|---|---|
通常購入 | – | 1356円 | 895円 |
定期購入 | – | – | – |
送料 | – | 400円 | 600円 |
ベストバランスを公式サイトから購入することはできませんが、Amazonや楽天などの通販サイトから購入することができます。そして、楽天から購入したほうがお得になっています。
ちなみに、ベストバランスでは多くのドッグフードと同じように大きなパッケージの商品を購入したほうがお得になっています。具体的な価格表は以下のとおりです。
内容量 | 価格 |
---|---|
800g | 597円 |
2kg | 1356円 |
8kg(4kg×2) | 5127円 |
ベストバランスの与え方
この項では、ベストバランスの与え方について解説していきたいと思います。
フードの切り替え方
前のフードから、ベストバランスへ切り替えるときには、徐々に切り替えていくようにしましょう。
具体的には、まずベストバランスを前のフードに1割ほど混ぜて与えます。そして、2日目は2割程度、3日目は3割程度などと、7~10日ほどかけてベストバランスの割合を増やしていき、前のフードを減らしていくといいでしょう。
また、おなかが弱い犬の場合はもう少し長い時間をかけてゆっくりと移行していくようにしましょう。
もし急に新しいフードを与えてしまうと、犬のおなかがびっくりして、下痢の原因になってしまうかもしれません。
ベストバランスの賞味期限と保存方法
いくら良いフードでも、保存方法を間違えてしまったり、賞味期限を過ぎてしまったりすると、愛犬に悪い影響を与えてしまう可能性があります。
そこで、この項ではベストバランスの賞味期限と保存方法について解説していきたいと思います。
賞味期限
ベストバランスの賞味期限は未開封の場合には18ヶ月、開封済みの場合には1か月になっています。
そして、ドッグフードは賞味期限を過ぎると酸化が進んでしまい、食いつきが悪くなってしまいますし、犬のさまざまな健康被害の原因になってしまう場合もあります。ドッグフードは賞味期限内に食べきるようにしましょう。
保存方法
ベストバランスは常温で冷暗所に保存するといいでしょう。
そして、温度や湿度が高い場所は避けるようにしてください。ちなみに、冷蔵庫に保存するのは避けるようにしましょう。冷蔵庫に保存してしまうと外に出したときに温度差で結露してドッグフードが湿ってしまい、それがカビの原因になる可能性があるからです。
ベストバランスの注意点
ベストバランスには注意が必要な点もあります。それぞれ見ていきましょう。
アレルギーに注意!
すべての食材や添加物は、アレルギーを引き起こす可能性があります。そのため、ドッグフードに含まれている原材料により、アレルギーが引き起こされてしまう可能性もあります。特にベストバランスに含まれているトウモロコシ、小麦粉、大豆などはアレルゲンになりやすい原材料です。
ですので、アレルギー検査などを行い、愛犬のアレルギーについてはあらかじめ把握しておいたほうがいいでしょう。
また、ドッグフードを食べて嘔吐、下痢、かゆがる、発疹などアレルギーと思われる症状が出た場合には、そのドッグフードを食べるのはやめたほうがいいでしょう。
動物性油脂に注意!
動物性油脂には粗悪な原材料が使用されている可能性があります。注意が必要です。
着色料に注意!
ベストバランスには着色料が含まれていますが、着色料は犬にとってなんの意味もない上、継続的に摂取していくと悪影響が出てくる場合もあります。注意が必要です。
ベストバランスの種類
ベストバランスには以下のようなラインナップがあります。
ドライタイプ
ドライタイプとは、水分が10%以下程度になっているドッグフードです。以下のようなラインナップがあります。
- ミニチュア・ダックスフンド用 成犬用
- ミニチュア・ダックスフンド用 7歳以上用
- ミニチュア・ダックスフンド用 10歳以上用
- ミニチュア・ダックスフンド用 13歳以上用
- トイ・プードル用 成犬用
- トイ・プードル用 7歳以上用
- トイ・プードル用 10歳以上用
- チワワ用 成犬用
- チワワ用 7歳以上用
- チワワ用 10歳以上用
- シー・ズー用 成犬用
- シー・ズー用 10歳以上用
- ヨークシャー・テリア用 成犬用
- 柴犬用 成犬用
- 柴犬用 7歳以上用
- 柴犬用 10歳以上用
ソフトタイプ
ソフトタイプとは、水分が25%程度のドッグフードです。以下のようなラインナップがあります。
- ミニチュア・ダックスフンド用 7歳が近づく頃から始める 低脂肪設計
- ミニチュア・ダックスフンド用 10歳以上用
- ミニチュア・ダックスフンド用 13歳以上用
- チワワ用 7歳が近づく頃から始める 低脂肪設計
- チワワ用 10歳以上用
- トイ・プードル用 7歳が近づく頃から始める 低脂肪設計
- トイ・プードル用 10歳以上用
- 柴犬用 7歳が近づく頃から始める 低脂肪設計
ウェットタイプ(パウチ)
ウェットタイプは水分が75%程度のドッグフードです。以下のようなラインナップがあります。
- ミニチュア・ダックスフンド用
- チワワ用
- トイ・プードル用
- 柴犬用
- シー・ズー用
ベストバランスのQ&A
その他、ベストバランスによくある質問をまとめました。
Q①:粒の大きさはどのくらいですか?
ベストバランスの粒は直方体や円盤型で、直径は7mm程度になっています。