犬に「いんげん」を与えるときの全知識|栄養成分や効果効能など

ドッグフードの原材料と成分

愛犬にいんげんを与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
 
ドッグフードにいんげんが含まれていることはまれだと思いますが、いんげんは身近な食材です。食べたことがある人が多いのではないと思います。なので、犬にもいんげんを与えてもいいのかどうか気になっている人もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事では「犬にいんげんを与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。

いんげんの効果効能

いんげんには食物繊維が豊富に含まれているため、腸内環境を整えてくれる効果があります。

そして、いんげんに含まれているたんぱく質には、犬の体内で合成できない必須アミノ酸がすべて含まれているため、良質なたんぱく質源になります。

また、いんげんには解毒作用があるため、肝機能の向上が期待できます。そして、いんげんはカロリーが低いので、ダイエットに役立てることもできます。

いんげんの栄養成分


いんげんに含まれている主な栄養素は以下の通りです。

成分名 成分量(100gあたり)
水分 64.3g
たんぱく質 8.5g
炭水化物 24.8g
食物繊維 13.3g
ビタミンB1 0.18㎎
カリウム 470㎎
カルシウム 60㎎
マグネシウム 47㎎
リン 150㎎
鉄分 2㎎
亜鉛 1.1㎎

[出典:食品成分データベース(文部科学省)]

➀たんぱく質

たんぱく質は三大栄養素のひとつであり、生きていく上で特に重要な栄養素です。血液や筋肉などの体をつくる主要な成分であり、体内で酵素など生命時に欠かせない物質にも変換されます。そして、エネルギー源になることもあります。

➁炭水化物

炭水化物は脂肪やたんぱく質と並んで三大栄養素のひとつです。犬は人間と比べて必要な炭水化物の量が少ないですが、決して不要なわけではありません。

そして、炭水化物は犬の体内で主にエネルギー源として利用されます。また、すぐ使わない分は体脂肪として蓄積されます。

➂食物繊維

食物繊維には腸内環境を整える作用があります。具体的には、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌や毒素を排出してくれます。

➃ビタミンB1

ビタミンB1は糖質からエネルギーを生産したり、皮膚や粘膜の健康を保つのを助けたりする役割があります。ビタミンB1が欠乏すると食欲がなくなったり、疲れやすくなったりします。

➄カリウム

カリウムは体内で水分の調整を行っています。体内で増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きもあります。また、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割も持っています。

➅カルシウム

カルシウムは骨や歯を形成するために必要不可欠です。また、筋肉を動かすためにも必要です。ただ、過剰に摂取すると逆に骨折などが起こってしまう可能性があります。そのため、適切な量を与えることが重要です。

➆マグネシウム

マグネシウムは体内で骨や歯をつくるために使われています。そして、マグネシウムは体内で不足すると骨から遊離して神経の興奮を抑えたり、エネルギを作ったり、血圧を維持したりするのに利用されます。

➇リン

85%のリンは体内でカルシウムやマグネシウムと一緒に骨や歯を作る成分になっています。また、15%は筋肉や脳や神経などに存在し、エネルギーを作り出すのに役立ちます。

ただ、リンはとりすぎてしまうとカルシウムを奪ってしまい、骨が弱くなってしまいます。また、腎臓の負担にもなります。

➈鉄分

鉄分は血液のヘモグロビンの中に含まれ、酸素を運ぶために必要です。また、エネルギーを作り出すためにも必要です。

➉亜鉛

亜鉛は体内で作り出すことができないため、食事で摂取する必要があります。

そして、亜鉛には体内のさまざまな働きをサポートして正常に保つ役割があります。具体的には味覚を正確に保ったり、免疫力を向上させたり、新陳代謝を活性化させたり、毛並みや肌の健康を保ったり、抗酸化作用を活性化したりします。

いんげんの注意点

与えすぎに注意!

いんげんには食物繊維が豊富に含まれています。そのため、いんげんを与えすぎると消化不良の原因になってしまい、下痢や嘔吐などが引き起こされてしまう可能性があります。

また、いんげんにはカルシウムやマグネシウムも豊富に含まれています。これらの栄養素を過剰に摂取してしまうと結石の原因になってしまうかもしれません。

 

ちなみに、結石とは尿の通り道に結石という小さな石のかたまりができてしまい、尿が体外に出せなくなってしまう病気です。そして、ミネラルの過剰でなる可能性があるストルバイト結石は結石のうちでも尿がアルカリ性に近づいてしまい、マグネシウムなどが固まって石のようになってしまう病気です。

結石が起こってしまうと尿により老廃物が体外に排出できなくなってしまうので、老廃物を体外に排出する役割を担っている腎臓に大きな負担がかかってしまいます。

そして、最悪の場合には腎臓が機能しなくなってしまい、対外へ老廃物や毒素を排出できなくなる尿毒症になってしまいます。その場合には、命を落としてしまう可能性もあります。

ちなみに、腎臓の不調は気づきにくいものですが、結石になると、以下のような症状が出てくると言われています。

  • 頻尿
  • 排尿の体勢になってから尿が出てくるまでに時間がかかる
  • おしっこのとき痛そう
  • 血尿

これらの症状が出たら結石を疑い、動物病院へ行くようにしてください。

ちなみに、以下の犬種はとくに結石ができやすいと言われています。

  • パグ
  • ペキニーズ
  • ヨークシャーテリア
  • ビーグル
  • コーギー
  • ミニチュアダックスフンド
  • ブルドッグ

これらの犬種を飼っている人は特に注意したほうがいいでしょう。

生のいんげんに注意!

生のいんげんにはレクチンという物質が含まれていますが、これが犬に中毒を起こしてしまいます。

そして、犬がレクチンの中毒になってしまうと1時間~3時間以内に吐き気や下痢や腹痛などが起こってしまいます。

ちなみに、レクチンによる中毒は人でも起こります。

そして、レクチンは沸騰したお湯で5分~10分の間、やわらかくなるまで煮ると無毒化することができます。ただ、フライパンでいためる方法で無毒化できないので注意が必要です。

いんげんの与え方


これは人間が食べるときもそうですが、犬にいんげんを与えるときにも加熱してあげるようにしましょう。そして、犬に中毒を起こしてしまう可能性があるレクチンを無毒化させるため、ゆでてあげるのがおすすめです。ただ、ゆでるときに塩などは加えないようにしましょう。

また、犬は与えられたものを丸呑みしてしまう傾向があります。そして、いんげんを丸呑みしてしまうとのどなどに詰まってしまう可能性もあります。また、消化にも良くありません。

そのため、いんげんは与える前にできるだけ細かく刻んであげるようにしましょう。また、フードプロセッサーなどでペースト状にしてあげるのもおすすめです。

 

ちなみに、健康な犬でもいんげんを与える量は10g程度にし、毎日与えるのは避けたほうがいいでしょう。

ただ、適量は個体によって異なります。愛犬にとってちょうどよい量を見つけてあげるのがベストです。そして、いんげんを与えたら次の日の便を確認するようにしましょう。もし便が緩くなっていたら与えすぎです。次回から量を減らすようにしましょう。

また、いんげんを初めて与えるときにはごく少量にしましょう。アレルギーを持っている可能性もありますし、いんげんが犬の体質に合っていない可能性もあるからです。また、犬がいんげんを嫌うかもしれません。

ドッグフードの達人
いんげんには腸内環境を整えてくれる効果があるほか、たんぱく質源としても有用です。ただ、与えすぎや生のいんげんには注意が必要です。
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