犬に「味噌(みそ)」を与えるときの全知識|塩分は大丈夫?

ドッグフードの原材料と成分

愛犬に味噌を与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
 
味噌は日本人にとってとてもなじみの深い食材です。毎日のように味噌汁を飲んでいる人も多いと思います。そこで、犬にも味噌を与えてもいいのかどうか気になっている人もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事では「犬に味噌を与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。

そもそも味噌って何?

そもそも味噌は大豆の発酵食品です。具体的には、大豆に塩とこうじを加えて発酵させたものが味噌になります。

ちなみに、大豆にはアミノ酸やビタミン類が多く含まれていますが、その量はごくわずかです。しかし、アミノ酸やビタミンは味噌にすることで量が増えて豊富に摂取することができるようになります。

ちなみに、味噌は種類によって栄養素が異なりますが、炭水化物、たんぱく質、イソフラボン、酵素、食物繊維などが含まれています。そして、意外とカロリーが低めの食べ物です。

ただ、塩分は多めなので注意する必要があるでしょう。

味噌の効果効能


味噌にはビタミンEが多く含まれています。そして、ビタミンEには抗酸化作用があります。そのため、味噌は犬の体を若々しく保つのに役立ちます。

また、コリンやサポニンによるダイエット効果に期待できます。

そして、コレステロールを下げる働きもあり、犬が健康体を維持するのに役立ってくれます。

味噌の栄養成分

味噌(減塩みそ)に含まれている主な栄養素は以下の通りです。

成分名 成分量(100gあたり)
水分 48.2g
たんぱく質 10.8g
炭水化物 24.5g
食物繊維 4.3g
脂質 5.7g
葉酸 64μg
ナトリウム 4100㎎
カリウム 460㎎
マグネシウム 66㎎
鉄分 1.6㎎

[出典:食品成分データベース(文部科学省)]

➀たんぱく質

たんぱく質は三大栄養素のひとつであり、生きていく上で特に重要な栄養素です。血液や筋肉などの体をつくる主要な成分であり、体内で酵素など生命時に欠かせない物質にも変換されます。そして、エネルギー源になることもあります。

➁食物繊維

食物繊維には腸内環境を整える作用があります。具体的には、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌や毒素を排出してくれます。

➂葉酸

葉酸はビタミンB群の一種です。緑の葉っぱに多く含まれているため、葉酸という名前が付きました。葉酸はたんぱく質や細胞を作るときに重要な役割を果たしています。そして、ビタミンB12と協力して血液を作る働きもあります。

➃ナトリウム

ナトリウムはカリウムとともに体内の水分バランスなどを維持しています。また、栄養素の吸収や輸送、血圧の調整などにも関与しています。また、ナトリウムは胆汁、膵液、腸液などの原料でもあります。

➄カリウム

カリウムは体内で水分の調整を行っています。体内で増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きもあります。また、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割も持っています。

➅鉄分

鉄分は血液のヘモグロビンの中に含まれ、酸素を運ぶために必要です。また、エネルギーを作り出すためにも必要です。

ドッグフードの達人
味噌には食物繊維とたんぱく質が多く含まれており、ミネラルも全体的に多く含まれています。

しかし、ナトリウムの量がとても多いので、塩分のとりすぎには細心の注意が必要でしょう。

味噌の注意点

与えすぎに注意!

味噌には塩分がとても多く含まれています。そのため、犬に味噌を与えすぎてしまうと、すぐに塩分の過剰摂取になってしまいます。

そして、犬の体内で塩分が多い状態が続くと、血液中のカリウムの量が増えてしまいます。塩分は体内では主にナトリウムとして存在していますが、血液中のナトリウムの量とカリウムの量には密接な関係があるからです。

そして、血液中にカリウムの量が多い状態が続くと、高血圧、内臓疾患、皮ふのかゆみなどの症状が出てきてしまいます。

アレルギーに注意!

味噌の主原料は大豆ですが、大豆は比較的アレルゲンになりやすい食材です。そのため、大豆アレルギーには注意する必要があります。

特に、シベリアンハスキー、アイリッシュセッター、シャーペイなどの犬種は大豆に対する耐性がなく、大豆アレルギーになりやすいので注意が必要です。

そして、大豆をはじめて与える場合、少量を与えるべきでしょう。

また、嘔吐、下痢、かゆがる、発疹などアレルギーと思われる症状が出た場合には、大豆アレルギーを疑ったほうがいいかもしれません。

犬と塩

インターネット上のサイトでは、犬に塩を与えるのは良くない、という主張をよく見かけますが、これはあまり正確なものではありません。

確かに犬は足の裏など限られた場所にしか汗腺がなく、塩は尿として排出するのがメインになります。また、人間よりも体重が軽いので、必要な塩分の量が人間よりもはるかに少ないのは当然です。しかし、犬にとって塩分が不要というわけではありません。

塩は犬の体の中で細胞間液や体内を循環する血液の量などをコントロールしています。また、浸透圧を調整し、酸とアルカリのバランスを保ち、神経の伝達や筋肉の収縮、糖やアミノ酸の腸管での吸収などにもかかわっています。そして、犬の体内で塩分が不足しても良くない影響が現れます。

つまり、塩は適量を摂取するのが望ましいのです。

 

ただ、総合栄養食のドッグフードにはきちんと必要な塩分が含まれているため、ドッグフードを食べている犬ならば塩分の過剰にだけ気を付ければ大丈夫です。

こぼしてしまった食塩をなめられてしまったり、人間用に味付けされた料理を与えたりしてしまうと明らかに塩分過剰です。注意しましょう。つまり、犬に味噌を与えると高確率で塩分を過剰に摂取してしまうことになるのです。

ちなみに、犬にとって塩分の適量は1日当たり、体重1㎏あたり0.06~0.12gが目安です。もちろん個体差はありますが、この範囲内に収まる塩分を与えていれば問題ないでしょう。

例えば、5㎏の犬なら0.3〜0.6gですし、10㎏なら0.6~1.2gになります。そう考えると、犬に必要な塩分の量はほんの少しであることがわかります。

味噌の与え方


味噌はそのまま与えるともちろん塩分のとりすぎになってしまいます。人間でもそのままの味噌はとても塩辛く感じるくらいですからね。

そのため、犬に与えるなら味噌汁の形にするべきですが、人間と同じ濃さの味噌汁ではまだ塩分が濃すぎです。

犬に与えるなら、ごくごく薄めた味噌汁です。具体的には、400mlの水にティースプーン1杯程度の味噌を加えたものを与えるといいでしょう。

そして、これを少量だけ与えるといいでしょう。

 

ただ、最初はごく少量を与えるようにしましょう。アレルギーの可能性もありますし、味噌が体質に合ってない可能性もあるからです。

ドッグフードの達人
味噌にはビタミンEが多く含まれています。そして、ビタミンEには抗酸化作用があります。

ただ、味噌には塩分がとても多く含まれています。そのため、味噌を与えすぎるとすぐに塩分過剰になってしまいます。

犬に味噌を与えるなら、ごく薄めた味噌汁にするといいでしょう。

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