犬に「納豆」を与えるときの全知識|適量はどのくらい?

ドッグフードの原材料/成分

愛犬に納豆を与えても大丈夫なのでしょうか? 答えはイエスです。
 
ドッグフードに納豆が含まれていることはあまりないかもしれませんが、納豆は日本人にとってはとても身近な食材です。そして、健康に良いことでも知られています。

そのため、愛犬にも納豆を与えてもいいのかどうか気になっている人は多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では「犬に納豆を与えるときに必要な知識」について解説していきたいと思います。

納豆の効果効能

納豆には納豆菌、オリゴ糖、食物繊維などが含まれています。これらは腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を減らして腸内環境を改善し、便秘を解消する効果があります。

また、ビタミンB群が健康的な毛並みを守ってくれます。

また、ナットウキナーゼの働きにより、血液がサラサラになり、大豆サポニンが犬の体を若々しく保ってくれます。

納豆の栄養成分


納豆(糸引き納豆)に含まれている主な栄養素は以下の通りです。

成分名 成分量(100gあたり)
水分 59.5g
たんぱく質 16.5g
炭水化物 12.1g
脂質 10g
食物繊維 6.7g
ビタミンK 600μg
ビタミンB2 0.56㎎
葉酸 120μg
カリウム 660㎎
カルシウム 90㎎
マグネシウム 100㎎
0.61㎎
モリブデン 290μg
セレン 16μg

[出典:食品成分データベース(文部科学省)]

➀たんぱく質

たんぱく質は三大栄養素のひとつであり、生きていく上で特に重要な栄養素です。血液や筋肉などの体をつくる主要な成分であり、体内で酵素など生命時に欠かせない物質にも変換されます。そして、エネルギー源になることもあります。

➁炭水化物

炭水化物は脂肪やたんぱく質と並んで三大栄養素のひとつです。犬は人間と比べて必要な炭水化物の量が少ないですが、決して不要なわけではありません。

そして、炭水化物は犬の体内で主にエネルギー源として利用されます。また、すぐ使わない分は体脂肪として蓄積されます。

➂脂質

脂質は3大栄養素のひとつです。細胞膜の成分やホルモンの原料などになっています。不足すると正常に成長できなくなったり、皮ふ炎の原因になったりします。また、油にとけるタイプのビタミンの吸収にも役立ちます。

ただ、とりすぎると肥満や生活習慣病などの原因になってしまうので注意が必要です。

➃食物繊維

食物繊維には腸内環境を整える作用があります。具体的には、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌や毒素を排出してくれます。

➄ビタミンK

ビタミンKは出血したときに血が固まって止血するのを助け、骨の形成も助けます。

➅ビタミンB2

ビタミンB2は主に皮膚や粘膜の健康を保つのに役立つビタミンです。代謝を支える重要な役割を持っています。活発に運動する犬ほどたくさんのビタミンB2が必要になります。

➆葉酸

葉酸はビタミンB群の一種です。緑の葉っぱに多く含まれているため、葉酸という名前が付きました。葉酸はたんぱく質や細胞を作るときに重要な役割を果たしています。そして、ビタミンB12と協力して血液を作る働きもあります。

➇カリウム

カリウムは体内で水分の調整を行っています。体内で増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きもあります。また、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割も持っています。

➈カルシウム

カルシウムは骨や歯を形成するために必要不可欠です。また、筋肉を動かすためにも必要です。ただ、過剰に摂取すると逆に骨折などが起こってしまう可能性があります。そのため、適切な量を与えることが重要です。

➉マグネシウム

マグネシウムは体内で骨や歯をつくるために使われています。そして、マグネシウムは体内で不足すると骨から遊離して神経の興奮を抑えたり、エネルギを作ったり、血圧を維持したりするのに利用されます。

⑪銅

銅は鉄から血液中にある赤血球が作られるのを助けるミネラルです。赤血球のヘモグロビンは鉄を成分にしていますが、銅にはヘモグロビンをつくるとき、鉄を必要な場所に運ぶ役割を持っているのです。また、酵素の原料にもなり、骨の形成を助ける役割などもになっています。

⑫モリブデン

モリブデンは肝臓、腎臓、皮ふなどに存在します。そして、たんぱく質や鉄などの代謝に関係しています。

⑬セレン

セレンはオスの場合、精子を作る原料になります。また、血管を拡大して血液をサラサラにする働きもあります。

⑭ナットウキナーゼ

ナットウキナーゼは血液をサラサラにします。そして、血栓の形成を防いだり、結石を溶かしたりします。

⑮大豆サポニン

大豆サポニンには抗酸化作用があります。そして、老化や免疫力の低下を防ぐ効果があります。

納豆の注意点

アレルギーに注意!

納豆は大豆から作られています。そのため、大豆アレルギーには注意する必要があります。

納豆をはじめて与える場合、少量を与えるべきでしょう。

そして、嘔吐、下痢、かゆがる、発疹などアレルギーと思われる症状が出た場合には、大豆アレルギーを疑ったほうがいいかもしれません。

与えすぎに注意!

納豆には食物繊維が豊富に含まれています。そのため、納豆を与えすぎると消化不良の原因になってしまい、下痢や嘔吐などが引き起こされてしまう可能性があります。

また、納豆は発酵食品です。そのため、納豆を与えすぎると腸にガスがたまってしまう場合もあります。

そして、納豆にはセレンが含まれていますが、これが過剰になってしまうと、皮ふがボロボロになる、脱毛するなどの症状が出てしまいます。

毛が長い犬・耳の長い犬は注意!

毛や耳の長い犬が納豆を食べてしまうと、耳や毛にネバネバが付着してしまい、大変なことになってしまうかもしれません。そのため、このような犬に納豆を与えるなら対策が必要です。

まず、耳が長い犬の場合、納豆を与える前に耳を頭の上で留めるようにしましょう。

また、毛の長い犬の場合、そもそもネバネバした納豆を与えるのは避けたほうがいいかもしれません。フリーズドライの犬用の納豆も販売されているので、そちらを食べさせてあげるのがおすすめです。

腎臓や心臓が悪い犬は注意!

納豆を腎臓や心臓が悪い犬に与えるのは避けたほうがいいかもしれません。なぜなら、納豆にはカリウムが豊富に含まれているからです。

このような犬は体内にカリウムがたまりやすくなっているので、納豆を食べてしまうと体内のカリウムの量が過剰になってしまい、高カリウム血症になってしまう危険があります。

血栓予防剤を飲んでいる犬には不適

納豆にはビタミンKが豊富に含まれていますが、ビタミンKはワルファリンなどの血栓予防剤の効果を薄めてしまいます。

そのため、血栓予防剤を飲んでいる犬は納豆を食べるべきではありません。

貧血の犬には不適

納豆に含まれているグリシンは鉄分の吸収を阻害してしまいます。そのため、貧血だったり、貧血治療薬を飲んでいたりする場合は、納豆を与えないようにしましょう。

加工品に注意!

納豆の加工品の中には、与えてもいいものと、与えるべきではないものがあります。それぞれ見ていきましょう。

甘納豆

甘納豆には糖分が多く含まれています。そして、犬が糖分の多い食品を食べてしまうと肥満や歯周病や糖尿病の原因になってしまうかもしれません。

そのため、甘納豆は犬に与えないようにしましょう。

黒豆の納豆

黒豆の納豆は基本的に犬に与えても問題ありません。

ただ、必ずタレや薬味などが含まれていない状態で与えましょう。

納豆巻き

人間用に作られた納豆巻きは味付けがされていて香辛料が含まれている可能性もあります。そのため、犬に与えるべきではありません。

ただ、材料が海苔と納豆とごはんだけの納豆巻きを手作りした場合には与えても問題ありません。しかし、海苔は大きなまま与えてしまうと、のどなどに張り付いてしまう可能性があります。そのため、海苔は小さくして与えるといいでしょう。

フリーズドライの納豆

人間用のおやつやおつまみとして発売されているフリーズドライの納豆は犬に与えないようにしましょう。塩や醤油や香辛料などで味付けされている可能性があります。

そして、犬が必要な塩分はわずかで、人間用の味付けではすぐに塩分が過剰になってしまいます。そして、塩分が過剰になると、心臓や腎臓に負担がかかってしまいます。

現在では犬用のフリーズドライの納豆も売られているため、犬に与えるならそちらを使うようにしましょう。

納豆の与え方


納豆は犬にそのまま与えても大丈夫ですが、タレやカラシや薬味などを加えるのは絶対にやめましょう。

そして、犬は与えられたものをあまりかまずに丸呑みしてしまう傾向があります。そのため、与えた納豆がそのまま出てきてしまう可能性があります。そのため、ひきわりのように小さくなっている納豆を与えるのがいいでしょう。

ちなみに、納豆に含まれているナットウキナーゼは冷蔵庫から出したばかりの冷えた状態より、室温くらいのほうが活発に働きます。また、ナットウキナーゼは加熱すると破壊されてしまいます。そのため、納豆は室温ほどの温度にして与えるのがおすすめです。

 

そして、血液の流れが一番遅くなるのは寝ているときだと言われています。そして、ナットウキナーゼの効果が働くのは8時間くらいと言われています。そのため、納豆は夕方のごはんにトッピングしてあげると、一番効果を発揮することができます。

ちなみに、納豆を食べるときにどのくらい混ぜるのかについては人によって意見が異なると思いますが、犬に与えるときにはよく混ぜるのをおすすめします。

納豆をたくさん混ぜると空気を含んで舌ざわりが滑らかになり、食べやすくなるからです。

 

ところで、納豆はネバネバが特徴ですが、犬がネバネバしたものを食べると、口の周りが汚れてしまうかもしれませんよね。そのため、ネバネバしたものはあまり与えたくないと考えている人もいるでしょう。

その場合には、フリーズドライの納豆を与えるという選択肢があります。ただ、人間用のフリーズドライの納豆はあまり良くないのでやめましょう。犬用のフリーズドライの納豆が売っているので、それを与えるのがおすすめです。

また、納豆のおやつやサプリなども売られているので、それを活用してあげるのもいいでしょう。

 

そして、与える量は小型犬なら1/4パック、中型犬や大型犬なら1/2パックくらいがおすすめです。

ただ、納豆の適量は個体により違います。犬の便が緩くなっていたり、下痢になったりした場合には与えすぎなので量を減らすようにしましょう。

ただ、はじめて与えるときにはごく少量にし、与えた後は様子を見るようにしましょう。大豆にアレルギーを持っている可能性もありますし、納豆が体質に合わない可能性もあるからです。

ドッグフードの達人
納豆には腸内環境を改善したり、血液をサラサラにしたりする効果があります。
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