ZENは、国産のプレミアムドッグフードです。
「商品名は聞いたことがあるけれど、本当に信頼できるの?」「愛犬とドッグフードとの相性は良いだろうか?」と不安に感じる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、ZENを「原材料、成分、価格、安全性、利便性」の5つの項目で評価しています。また、解析結果だけでなく、ZENの特徴や評判なども紹介しています。
ZENの解析結果
総合評価:3.20点
(Cランク)
深刻な減点ポイントはないものの、ガーリック粉やグレープシード抽出物など、犬があまり食べないほうがよい原材料が見られ、減点になっているよ。
また、国産・国内製造で高品質なぶん、価格が非常に高いのも懸念されるね。
ぜひ、ZENよりも総合得点が高いSランクのフードもチェックしよう!
ZENは、国産のプレミアムドッグフードです。
解析のうえで「評価された点」と「懸念となった点」をまとめると、以下のようになります。
評価された点 | |
---|---|
● 穀物が使われていない ● 主な原材料が国産 ● すべての原材料の産地が公開されている ● 国内の工場で製造 ● 公式通販・楽天で購入できる ● 無料のサンプルあり ● 味と重さの種類が多数 ● ジッパー付き | |
懸念となった点 | |
● ガーリック粉が使用されている ● グレープシード抽出物が使用されている ● 価格が高い ● 定期購入はない |
ZENの原材料の得点は2.75点となりました。
穀物不使用で、すべての原材料の産地が公開されているため概ね安全ではあるものの、犬があまり食べない方が良いガーリック粉とグレープシード抽出物が使われているため、減点となっています。
ガーリック粉の点について | |
---|---|
ガーリックとはにんにくのことです。そして、にんにくはネギ類の1種なので、犬に与えると溶血を引き起こしてしまう可能性があります。 ほかのネギ類より危険性は低いですが、犬にとって適した原料でないことに変わりはありません。 | |
グレープシード抽出物の減点について | |
グレープシード抽出物とは、ぶどうの種から抽出した成分です。そして、ぶどうは犬に与えてはいけない原材料として知られています。 そのため、グレープシード抽出物も犬によくない影響を与える可能性があると考えられます。もちろん害が出ないよう量が調整されているとは思いますが、入っているだけで不安になってしまいます。 |
原材料の詳細は下記の通りです。
生白身魚(タラ)、乾燥さつまいも、あずき、アルファ化でん粉、クリル、えごま粉、魚油、りんご、コラーゲンペプチド、MCTオイル、乾燥酵母、ごま油、黒ごま粉、オリゴ糖、ブルーベリー、えのき、カシス、難消化性デキストリン、サイリウム(オオバコ種子)、ココナッツオイル、リモナイト、亜麻仁油、レシチン、オリーブオイル、乾燥ごぼう、純りんご酢、柑橘果皮粉末、乳酸菌生成抽出物、ガーリック粉、パセリ、緑茶カテキン抽出物、タイム粉、ターメリック粉、ビタミンP(ヘスペリジン)、グレープシード抽出物、フェルラ酸、ミルクペプチド、ショウガ抽出物、カンゾウ抽出物、酵素処理ルチン、マリーゴールド抽出物(ルテイン含有)、H61乳酸菌、有胞子性乳酸菌/アミノ酸類(タウリン)、ミネラル類(焼成Ca、NaCl、炭酸Ca、Zn酵母、Cu酵母、Se酵母、Mn酵母、I酵母)、ビタミン類(C、E、B3、B5、B1、B6、B2、A、B9、D、B12)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール)
原材料からわかるとおり、ZENは、生白身魚がメインのドッグフードとなっています。
ほかにもZENにはワンちゃんにとってうれしい以下の食材が使われています。
- 白身魚…良質なタンパク質を多く含んでおり、カリウムやカルシウム、リンといったミネラルをバランスよく配合。
- クリル…別名オキアミ。高たんぱく食材で、おもにクジラの主食となるほどの栄養素を含んでいる。たんぱく質のほかにも、オメガ脂肪酸出るDHAやEPA、カロテノイドの一種であるアスタキサンチンが豊富。ワンちゃんの血液や目の健康維持をサポート。
- コラーゲンペプチド…コラーゲンを細かくした分解物。皮膚や骨、軟骨、腱などの結合組織の主成分として存在しており、ワンちゃんの関節や皮膚、眼な度の健康維持に役立つ。
- あずき…イソフラボンやフラボノイドなどをはじめとしたポリフェノール、ビタミン、ミネラルなどを豊富に含んでいる。またあずきの成分であるサポニンは腎臓や尿路の健康維持に役立つといわれている。
- さつまいも…炭水化物の供給源。食物繊維やカリウム、ミネラル、ビタミン、ヤラピンなどは胃腸の健康維持に役立つ。さらにクロロゲン酸をはじめとしたポリフェノールも含まれている。
- アルファ化でん粉…消化性の良い炭水化物減であり、タピオカ紛を由来原料としている。
- えごま粉…カルシウムや鉄、銅などのミネラルやビタミン、ロスマリン酸などのポリフェノール、フラボノイドの一種であるルテリオンが豊富。
- 乾燥酵母…ビタミンB群やたんぱく質、食物繊維、ミネラルが豊富。ワンちゃんの腸内環境維持に役立るほか、乳酸菌などの有用菌をサポートするはたらきがある。
- りんご…ポリフェノールやビタミン、ミネラルが豊富。アップルペクチンは良好な腸内環境維持に役立ち、ポリフェノールなどが豊富に含まれてる皮をZENでは含んでいる。
- ごぼう…イヌリンをはじめとする食物繊維やポリフェノール、ビタミン、ミネラルが豊富。またアスパラギン酸やアルギニンは肝臓の健康維持におすすめ。
- ブルーベリー…アントシアニンをはじめとしたポリフェノールやビタミンが豊富。ワンちゃんの目の健康維持にも役立つ。
- えのき…ビタミンB1群やナイアシン、食物繊維が多く、キノコキトサンと呼ばれるきのこ特注の成分が多い。
- カシス…ポリフェノールやビタミンが豊富であり、ブルーベリーとは異なるアントシアニンを持っている。
ZENの成分の評価は2.00点となりました。
当サイトの基準に基づくと、粗脂肪が少なめ、かつ粗繊維がやや多いため減点となっています。
ZENでは脂質源として、DHAやEPA、DPAを含む魚油や母乳に含まれる成分であるラウリン酸を含むココナッツオイル、α-リノレン酸を含む亜麻仁油、オレイン酸を含むオリーブオイルを主に使っています。
運動量の少ない日本の室内犬に配慮して、脂質は低めから標準程度に設定していると記載がありました。
さらにZENでは、添加ミネラルの多くに吸収性や安全性に優れたミネラル酵母を使っているなど、総合栄養食としての栄養分は充分摂取できるといえるでしょう。
ZENでは、AAFCO(全米飼料検査官協会)の栄養基準及びFEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)の栄養ガイドラインを元にバランスを調整しています。
粗タンパク質 | 27.0%以上 |
---|---|
粗脂肪 | 7.5%以上 |
粗繊維 | 5.0%以下 |
粗灰分 | ? |
水分 | 11.0%以下 |
エネルギー | 335kcal /100g |
粗脂肪の点について | |
---|---|
当サイトでは、粗脂肪が10%未満のドッグフードを「粗脂肪がやや少なめ」と判断しています。 ZENは粗脂肪が「7.5%以上」となっているため、減点となりました。脂肪は多すぎると肥満のリスクになりますが、少ないとエネルギー源が不足してしまう場合があります | |
粗繊維の減点について | |
当サイトでは、粗繊維が4.0%以上のドッグフードを「粗繊維が多め」と判断しています。ZENは粗繊維が5.0%以上となっているため、減点となりました。粗繊維はお腹の調子を整える大事な栄養ですが、もう少し繊維の量が少なめであれば、お腹がゆるくなる危険性も低くなります。 |
ZENの安全性の評価は5.00点となりました。
国内の工場で製造されているほか、すべての原材料の産地が公開されているため、満点となっています。
主原料についても国産とできるだけ日本で生産された食材にこだわって使っていることが明記されています。
さらにZENではサステナビリティにも配慮しており、野生の猪や鹿のほかに、アニマルウェルフェア(快適性に配慮した家畜の飼養管理)に配慮した赤鶏を使用。
安全性に不安のある国の食材を一切使用していないのもうれしいポイントですね。
またZENでは合成の酸化防止剤、着色料、うま味調味料、香料などは無添加で、ローズマリー抽出物やミックストコフェロール(ビタミンE)を代わりに使っています。
一部の着色料や添加物はアレルギーの原因や発がん性尚が指摘されており、ワンちゃんにとてもよくありません。
さらに同様の理由でZENではオイルコーティングなどもおこなっていないので、かなり安全面に配慮したドッグフードであることが分かります。
ZENの価格の評価は2.00点となりました。
ZENの100gあたりの価格は約426円です。
相場が100gあたり250円前後とすると、品質が高いぶん、かなり高価であるため減点となりました。
ZENの利便性の評価は5.00点となりました。
kg数と同味の種類が豊富で、公式通販や楽天で購入できるため、満点となっています。
また、公式オンラインショップでは無料のサンプルを入手することもできます。
ZENの特徴
ZENの特徴を表にまとめると、以下のようになります。
総合評価 | 3.20点 | ||
---|---|---|---|
Cランク: 他の項目で良い点はあるものの、原材料でやや心配な点が目立つ。 | |||
パッケージ | |||
ジッパー | あり | ||
価格 | ● 4kg: | ||
最安値 | 公式サイト | ||
100g あたり | 約426円 | ||
対象 | 全年齢 | ||
メイン食材 | 生白身魚(タラ) | ||
穀物の使用 | なし(グレインフリー) | ||
賞味期限 | パッケージに記載 | ||
原産国 | 日本 | ||
カロリー | 335kcal /100g | ||
タイプ | ● ドライタイプ | ||
販売元 | UGpet | ||
公式サイト | ZEN |
ZENの特徴には、以下のようなものがあります。
①こだわりの原材料
主原料はすべて国産であり、その他の原材料もできるだけ国産にこだわっています。
日本以外の国が産地でも、すべてどこから輸入しているのか明記しているので安心です。ヒューマングレードである点もうれしいですね。
そして、第一原材料は生肉になっています。
②ほぼ無添加でノンオイルコーティング
栄養強化のために使用される合成ミネラルと合成ビタミン以外、添加物は含まれていません。
また、オイルコーティングをしていないため、原材料の本来の味わいが残っています。
③低温製法
ZENは低温製法で製造されています。
低温でじっくり調理することによって、栄養をできるだけ壊さずにドッグフードを作ることができます。
④ミートミール不使用
ZENで使われる動物性タンパク質は、チキンミールやラムミール、フィッシュミール(魚粉)といったミートミール(乾燥肉粉)を使用していません。
ミールは扱いやすい原料で安価なドッグフードでは使われがちですが、実は原料段階で合成酸化防止剤(エトキシキン等)が使用されていたり、油脂の酸化による品質の低下が起こるといわれています。
しかしZENでは、主原料の動物性タンパク質源を新鮮な生原料から低温で調理することで、高熱によるタンパク質の変性を防ぎ、食材に含まれている油脂の酸化を最小限に抑えることを実現しています。
⑤豊富なラインナップ
ZENシリーズには以下のような、ワンちゃんの特徴やメインとなる食材ごとにさまざまな商品が展開されています。
- グレインフリー フィッシュ…白身魚メインの穀物不使用のドッグフード
- グレインフリー ワイルドボア…野生のイノシシ肉がメインの穀物不使用のドッグフード
- グレインフリー ベニソン…新鮮な鹿肉をメインとした穀物不使用のドッグフード
- ワイルドボア アダルト&シニア…イノシシ肉をメインとした成犬・シニア犬用のドッグフード
- ベニソン アダルト&シニア…鹿肉をメインとした成犬・シニア犬用のドッグフード
- グレインフリー しらす アダルト&シニア…国産のしらすをメインとした成犬用の総合栄養食
- 赤鶏 パピー…赤系銘柄鶏を使用した子犬用ドッグフード
- 赤鶏 アダルト&シニア…赤系銘柄鶏を使った成犬・シニア犬用ドッグフード
こんな犬・飼い主さんにおすすめ!
ZENは、下記のような犬や飼い主さんにおすすめです。
こんなワンちゃんにおすすめ! | |
---|---|
● 魚の味が好き ● 穀物のアレルギーがある | |
こんな飼い主さんにおすすめ! | |
● 高くても国産原材料が多いドッグフードを与えたい ● 同じシリーズで味をローテーションしたい |
穀物も使われていないため、アレルギーのあるワンちゃんにも向いているよ。
また、ZENにはさまざまな商品バリエーションがあるため、ライフステージや嗜好に合わせてローテーションをしたいという飼い主さんにも向いています。
ZENの口コミ評判
ここではAmazonや楽天などに掲載されている、ZENに寄せられた口コミについてご紹介します。
良い口コミ
ZENの良い口コミには以下のものが挙げられました。
食いつきが良い
ZENの良い口コミには「食いつきが良かった」「香りが良い」といったものがたくさん寄せられていました。
シニア犬や普段は好き嫌いが激しいワンちゃんでも喜んで食べるといったものもあるので、犬種や年齢問わず人気のようですね。
また原材料を国産にこだわっている点や、無添加であるところも飼い主さんにとっては安心できるポイントになっているようです。
グレインフリーのシリーズもあるので、穀物アレルギーを持つワンちゃんでも与えられます。
悪い口コミ
ZENの悪い口コミには以下のものが挙げられました。
うちの子には合わなかった
うちの子はアレルギーが多く、あげられるものが少なく困っていてこちらに辿り着きました。
匂いは強めのお魚臭がしますが、成分も良さそうで購入しましたが、うちの子のお口には合わなかったみたいで全然食べてくれません。残念です。
[出典:楽天]
1週間ほど慣らそうとしたけれど、お腹がゆるくなって治らなかったのと、うんちの匂いが臭くなってしまったのでアカナに戻しました。
美味しそうに食べていたので続けてあげたかったけど、合わなくて残念。
[出典:Amazon]
食いつきの良さに定評のあるZENですが、それでも「食いつきが良くなかった」「便が緩くなってしまった」など合わないと感じるワンちゃんも少なからずいることがわかりました。
しかし合う合わないはどのドッグフードでもいえることです。
切り替えのタイミングだととくに警戒心を持って食べなかったり、原材料にワンちゃんとの相性が良くないものが含まれていることも考えられるので、事前にチェックするようにしてみましょう。
また食いつきについてはふやかしたり、これまで食べていたものに少しずつ混ぜてみるなど工夫するようにしてみてください。
ZENの購入方法
ZENは現在、おもに公式通販と楽天で販売されています。
ZEN(グレインフリーフィッシュ)の価格をまとめると、以下のようになります。
公式通販 | Amazon | 楽天 | |
---|---|---|---|
30g | ー | ー | |
700g | ー | 税込3,276円 | |
4kg | ー | 税込19,417円 | |
送料 | 無料 | ー | 無料 |
※金額は2021年12月のものです。
より安く購入できるのは、公式通販です。
公式通販では、30gを無料で試すことができるサンプルも用意されています。
ZENのよくある質問
ZENのよくある質問への回答を紹介します。
ZENの給与量について、公式サイトでは各商品の紹介ページに給与表が公開されています。
今回ご紹介した「グレインフリーフィッシュ」の給与目安は以下のようになっています。
表は目安であるため、愛犬の体調を見ながら適量を与えましょう。なお、前まで食べていたドッグフードから切り替える場合は、1週間〜10日かけて、今まで食べさせていたフードのなかに少しずつZENを混ぜ、徐々に慣れさせましょう。
[出典:ZEN公式サイト]
ZENでは、今回紹介した「グレインフリーフィッシュ」以外にも、以下のような商品バリエーションがあります。
商品名 | 特徴 |
---|---|
グレインフリー ワイルド ボア | ● 猪肉がメイン食材 ● 穀物不使用 |
グレインフリー ベニソン | ● 鹿肉がメイン食材 ● 穀物不使用 |
ワイルド ボア アダルト&シニア | ● 猪肉がメイン食材 ● 成犬・シニア犬用 |
ベニソン アダルト&シニア | ● 鹿肉がメイン食材 ● 成犬・シニア犬用 |
グレインフリー しらす アダルト&シニア | ● しらすがメイン食材 ● 成犬・シニア犬用 ● 穀物不使用 |
赤鶏 パピー | ● 赤系銘柄鶏がメイン食材 ● 子犬用 |
赤鶏 アダルト&シニア | ● 赤系銘柄鶏がメイン食材 ● 成犬・シニア犬用 |
ZENの賞味期限はパッケージに記載がありますが、開封後は劣化が進むのでなるべく1ヶ月以内を目安に食べきることをおすすめします。
また保存方法については直射日光や湿度の高い場所を避け、できるだけ密閉した状態を保つようにしましょう。
ZENは国産品にこだわったドッグフード!
今回は、ZENの原材料や成分などの基本情報に加えて、特徴や口コミ、メリット・デメリットなどを紹介しました。
ZENは主原料など国産品にこだわったドッグフードであることが分かりました。
厳選した生肉や生魚、野菜、フルーツなどを使っており、低温調理でじっくり仕上げることで素材本来の風味や栄養分をしっかりキープしたままフードになっています。
またZENでは合成保存料、合成酸化防止剤、着色料、ノンオイルコーティング、香料無添加かつ、グレインフリーのシリーズもあるので、アレルギーを持つワンちゃんでも安心して与えられるのもうれしいポイント。
高タンパクで低カロリーなドッグフードなので、おもに運動量の少ない室内飼いのワンちゃんにおすすめです。
気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
ドッグフードの達人では、160種類以上のドッグフードを5点満点で評価したうえで、S〜Eランクでランクづけしています。
最もおすすめなのは、「Sランク」のドッグフードです。
Sランクのドッグフードなら… |
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● ★4.50以上の高得点 ● 無添加で穀物不使用 ● 栄養バランス◎ ● 「獣医師推奨」「ヒューマングレード」など安全なポイント多数 ● お得な定期購入あり |
A〜Eランクの商品とも比較したうえで、愛犬にぴったりなドッグフードを見つけましょう。